著者 : 大塚真一郎
時は数十年前、最悪の内戦と呼ばれた『亜人戦争』終結後のルグニカ王国で、再び『剣鬼』と『剣聖』の物語が始まる。王国転覆を目論み、戦渦の拡大を画策する『破滅願望』ストライド。戦争の傷跡色濃い王国で暗躍する敵を追い、苦戦を重ねるヴィルヘルムだったが、同時期にテレシアの懐妊が発覚する。愛する妻と王国、そして生まれてくる子どもと、守るべきもののために剣を持つヴィルヘルムは、王国最大の戦い『邪龍討滅戦』へ挑むーー! 「愛してるわ、ヴィルヘルム。……あなたは?」 歌い継がれる物語、『剣鬼』と『剣聖』の最終章。--言葉にしなかった愛が、この剣に宿る。
短編集第十一弾、描かれるのは『水門都市』プリステラへ至る物語。複数の視点から紡がれるそれぞれの覚悟と決意、ナツキ・スバルと近くて遠い彼らの日々の詰め合わせが、この世界の見せ方をきっと変えるーーそれは過去の物語、それは努力の物語、それは献身の物語、それは哀切の物語、それは萌芽の物語、それは情熱の物語、それは緋色の物語。 数々の物語が教えてくれる、これはまだまだたくさんの人が知らない異世界生活。 「それに何より、僕が恥を雪がなくてはならない相手は他にいる。--僕自身だ」 Web未掲載の物語をまとめた一冊。--どうぞ知ってください。あなただけでも僕たちを。
ヴォラキア帝国を襲った『大災』との戦いの決着、それはナツキ・スバルの心に癒えない傷を刻み込んだ。一人、また一人と焔のもたらした夜明けに顔を上げていく中、ついに一行は懐かしのルグニカ王国へと帰還する。剣狼の国を離れ、親竜の国へ戻ったスバルたちは、しかし休む暇もなく次なる冒険へ旅立つこととなる。それは失意の同郷者の心を慰めるための旅。今再び砂の海を越え、ナツキ・スバルは『賢者』の消えた塔へと足を踏み入れるーー。 「始めるよ、先生。--オレがオレであるために」 大人気Web小説、喪失と衝動の三十九幕。--もう、君はどこにもいない。だからオレは。
ヴォラキア帝国の希望を背負い、滅亡の担い手である『大災』と戦い続けるナツキ・スバル。ついに己の造物目的を果たした『魔女』は、変わり果てた姿で最後の勝負を挑んでくる。次々と切られる手札は滅びへのカウントを進め、時計の針がゼロへ至るとき、慈悲と慈愛の焔が帝国を覆い尽くす。長きにわたる戦いの決着、夜明けと共に訪れる朝焼けを追い越す空に、一人でも多くの誰かと辿り着くため、今、剣狼の群れの心は一つになるーー。 「世界は妾にとって、都合の良いようにできておる。--そら見よ、また妾の勝ちじゃ」 大人気Web小説、愛情と情愛の三十八幕。焔のように生きよ。世界はかくも美しいのだから。
ヴォラキア帝国の存亡をかけ、『魔女』率いる屍人の軍勢との最終局面へ突入するナツキ・スバル。城塞都市が大軍の足止めに籠城戦をする中、スバルたちは『大災』の狙いを挫くため、再び帝都の五つの頂点の攻略へ挑む。龍虎相搏ち、雷鳴が大地に轟き、天空は氷炎に支配され、茨の冠に狼牙が迫り、燃える慈愛が妄執を打つ。いずれも世界の終わりを描くような激闘、その果てにスバルたちは宿願の成就を望むスピンクスの虚ろな眼と対峙してーー。 「幸せな夢を見ている暇なんてありません。--辛く苦しく、愛しい現実が待っているので」 大人気Web小説、死闘と切愛の三十七幕。そこにあなたがいないなら、私は世界を望まない。
短編集第十弾は、多くの人間の思惑と陰謀が渦巻く物語。王選候補者であるフェルトと騎士のラインハルトを主人公に、五大都市の黒社会との激闘を描く『フランダース騒乱』。現代に蘇った『魔女』オメガが、二人の連れの少女と共に極寒の雪の山荘に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件の解決に奔走する『One Wild Night』。 本編だけじゃ知り尽くせない、それは彼女たちに巻き起こる他にはない異世界生活。 「--ひょっとすると、殺人鬼はワタシたち全員を殺すつもりなのかもしれないね」 全編Web未掲載。出会いがあれば別れがある。それを知るための物語が、ここにもある。
死者の軍勢に襲われるヴォラキア帝国で、屍人への対抗手段を手に入れたナツキ・スバル。一方、辿り着いた城塞都市でチシャの遺した情報から、アベルは屍人を率いる『魔女』スピンクスがもたらす『大災』の真の狙いを看破する。迫る帝国の滅亡を止めるため、スバルたちは決戦へ臨む覚悟を決める。同じ頃、帝都でセシルスと合流したアルは、囚われのプリシラを救い出し、あとに続くものたちの道を作るため、再び都の城壁の攻略を目指す。 「愛を罰せよと? --そのような無粋な行い、する方が惨めであろうよ」 大人気Web小説、天命と選択の三十六幕。誰の眼があろうとも、この道を往くは我一人ーー。
短編集第九弾、それは強い信頼で結ばれた人々の絆の物語。ユークリウス兄弟を中心に、アナスタシア陣営が美術品の真贋を巡る。『聖域』を出たばかりのガーフィールとフレデリカ姉弟の、水入らずの波乱万丈デート。そしてヴォラキア帝国の大内乱の舞台裏、皇帝さえ予期せぬ戦力となったナツキ・シュバルツ率いる『プレアデス戦団』の結成秘話ーー! 色鮮やかに語られる、ナツキ・スバルと仲間たちの、かけがえのない異世界生活。 「姉と弟、水入らずでデートを楽しんでこいよ! 俺とベア子みたいに!」 全編Web未掲載! たとえ『死に戻り』できたって、積み上げた日々はゼロにできない。
ヴォラキア帝国との同盟を結び、屍人の軍勢たる『大災』と戦う決意を固めるナツキ・スバル。合流したアナスタシアたちを加え、襲いくる屍人の追撃を躱す一行にもたらされる光明、それは災いの訪れさえ予見した『星詠み』の天命だった。天命を切っ掛けに、向き合うときがきた。スバルとレム、そしてルイとの三人で始まった帝国での物語に。赦されざる罪人と蘇りし死者、一度は外れたモノたちに願いを抱く権利があるか、その瞳に資格を問うーー。 「--これは、過去に取り残された私たちと、あなたたちとの絶滅戦争なのよぉ」 大人気Web小説、贖罪と再生の三十五幕。どうか安らかに。祈りを込めてあなたを『喰らう』。
ついに合流したベアトリスと共に、激戦の渦中にある帝都で連れ去られたレムと再会したナツキ・スバル。第三勢力の介入に揺れる都市から撤退を決めたスバルだったが、そこに協力を持ちかけてきたのは、因縁深き帝国兵トッド・ファングだった。奇しくもスバルと同じく帝都の放棄を決断するヴィンセント、被害の拡大を阻止したいエミリアと、それぞれの思惑に従う『九神将』。今、未曽有の危難たる『大災』が、帝国の滅びに指をかけるーー。 「どこまでが貴様の描いた絵だ? ナツキ・スバル。--親竜王国の『星詠み』よ」 大人気Web小説、赦しと断罪の三十四幕。相手が誰でも手を伸ばす。俺が俺であるために。
今回の「Re:zeropedia」は第四章〜第六章(10巻〜25巻)の内容を完全網羅! 王選を競い合う各陣営の現状に加え、大罪の魔女に大罪司教、伝説の三英傑からちょっと残念な吟遊詩人に至るまで、物語を彩るキャラクターたちのデータを徹底分析! ストーリー解説では、<死に戻り>チャートでスバルの『死』を辿りながら、『聖域』の死闘、水門都市プリステラの決戦、プレアデス監視塔の激闘を詳細に解説! フルカラー24ページにわたるキャラクターイラストギャラリーも収録! さらには第七章の舞台・神聖ヴォラキア帝国に関連する外伝も大特集! まだまだ続く『リゼロ』の物語ーー予習も復習もしたい『強欲』なあなたへ。 これさえ読めば全てがわかる、無敵の『リゼロ事典』を再びお届けです!
佳境に入る帝都決戦、ヴォラキア帝国を巡る戦いについに参戦したナツキ・スバルと剣奴たちは、西から戦場を蹂躙する。各戦場に次々と加わる援軍が攻防戦の戦況を塗り替え、目前となった決着の時ーー真贋二人の皇帝は、水晶宮で対峙する。互いが抱いた目的のため、玉座を譲らんとする二人のヴィンセント。『星詠み』の語った天命の瞬間が迫る中、ヴォラキア全土を巻き込んだ謀略の真実と、彼方より訪れる『大災』の正体が明らかになりーー、「では僕が答えをあげましょう。そういうのはですね。--伏線というんです!」 大人気Web小説、波乱と破綻の七章完結。--続けよう。伏線の開示と、帝国の終焉を。
消えたナツキ・スバルとレムの行方を追い、ヴォラキオ帝国へと入ったエミリアと仲間たち。安否の知れないスバルたちを案じる思いと裏腹に、戦火は日に日に帝国を焼いていく。追いやった偽皇帝と追いやられた皇帝の思惑、帝国中に広まる反乱の兆しはついに決壊の時を迎え、帝都ルプガナを舞台に帝国史に残る大乱の幕が切って落とされる。始まった戦いの中、奔走するエミリアたちに立ちはだかるのは、城壁を守る帝国最強の守護者たちでー。「手を貸してください。-この戦場のチャンネルは、僕が支配します」大人気Web小説、謀略と血風の三十二幕。-狼共、幸せか?愛し合うより殺し合いが。
短編集第八弾、それは波乱の本編と並行して語られる物語。消えたナツキ・スバルとレムの捜索に、ヴォラキア帝国へ乗り込むために奮闘するエミリア一行。因縁の故郷への里帰り、疎まれて陰に追いやられたものたちの慟哭、そして古き血を巡る理不尽な異類婚姻譚ー。箸休めにはナツキ・スバル不在の、それでも和気藹々としたエミリア陣営の日常を綴る二篇の物語。頭からお尻まで、丸々エミリア陣営だけの一冊。「困ってた人をすごーくたくさん助けてきたの!」「俺の知らない今日一日で!?」全篇Web未掲載!-あなたのくれた時間の全部と、あなたを想う時間の全部を。
命懸けの死合いを見世物に、帝国の血の渇きを満たす剣奴孤島『ギヌンハイブ』--それが、魔都の狂騒を乗り越えたナツキ・スバルを迎えた新たなステージだった。 『幼児化』の影響の解けぬまま孤島の洗礼を受けるスバルは、同じ境遇の仲間を束ね、残酷な死合いの攻略へ挑む。 だが、結束するスバルたちを嘲笑うように色濃さを増していく孤島の暗雲。 そして果たされる因縁の邂逅、ナツキ・スバルは再び、帝国最大の恐怖と対決するーー。 「お前さん、俺の知ってる怖い奴と似た臭いがするな」 大人気Web小説、欺瞞と栄光の三十一幕。--もう二度と、俺は、お前に見失わせない。
魔都カオスフレームを襲う未曽有の事態、それは帝国を滅ぼしかねない災いの顕現。 魔都に集ったものたちが戦いを挑む中、勝算を探るアベルが辿り着いたのは、星の巡りたる天命を知る『星詠み』--その役目を負う見知った人物だった。 時を同じくして、ナツキ・スバルと別れ、城郭都市に残ったレムの下へも凶報が舞い込む。空を埋め尽くす飛竜の群れの襲来に、阿鼻叫喚の地獄と化した都市を往くのは、竜を率いた怒れる竜人の少女ーー。 「--なんだか、壮大な物語が始まる予感がしませんか?」 大人気Web小説、団結と離別の三十幕。--この雪を連れて、私はあなたに会いにきた。
短編集第七弾は、物語の外側にいるものたちの物語。新米記者たちが王選候補者の真実へ迫り、王選の当事者ではないものたちにとっての王選を語る『Lugunican Papers』。本編七章の舞台となるヴォラキア帝国、剣狼の国で繰り広げられるのは、親竜王国の来訪が残した傷跡を巡る『九神将』たちの流血の物語、戦う理由を求める『Sword Identity』。秘密と自信に満ち溢れた『血染めの花嫁』、プリシラの自領の日々を描く『緋色連盟』。「主さんも、愛のために戦うでありんすね」「…たぶん、全然違うっ」全編Web未掲載の短編集!外の世界を知ることは、内なる世界の真理に近付くと知れ。
『九神将』ヨルナ・ミシグレの調略のため、魔都カオスフレームへ向かったナツキ・スバルを未曽有の異変が襲う。 『幼児化』という危機に対し、異変を企てた敵が提案するのは、都市全域を舞台とした『かくれんぼ』の勝負だった。 始まる新たな『死』の螺旋、縮んだ手足と焦燥感を引きずって走り続けるスバルは、ついに連れ歩く少女ーールイの正体の一端に触れることとなる。それは、許されざる"大罪"との向き合いを意味していてーー。 「死にたくなかったら、俺から離れるな。俺も、お前を死なせたくない。……今は」 大人気Web小説、無垢と退行の二十九幕。--俺を奮い立たせる。皆との絆と、君の声が。
城郭都市グァラル攻略の最中、絶体絶命のナツキ・スバルを救ったのは、鮮やかな緋色を纏うプリシラ・バーリエルとの赫炎の再会だった。辛くも窮地を脱したスバルたちだったが、帝都奪還のための協力の条件としてプリシラが提示したのは、『九神将』の獲得、そのための魔都の攻略だった。旅立ちの直前、自らの無力を悔やむスバルに告げられたレムの一言、それはかつてナツキ・スバルを奮い立たせた言葉、それを真っ向から否定する哀願でーー。 「英雄に、なってもらうぜ、兄弟。--いいや、ナツキ・スバル」 大人気Web小説、忘却と新生の二十八幕。--失った寄る辺に縋り、なお英雄と嘯けるか?
『神聖ヴォラキア帝国』、そこは弱肉強食の掟が活きる四大国最大の国家。強者が尊ばれ、弱者が虐げられる帝国の鉄則に例外はない。それがたとえ、帝国の頂点たる皇帝だろうと。ヴォラキア皇族の一人、プリスカ・ベネディクトーーまだ幼く、しかし聡明な彼女に降りかかったのは次代の皇帝を決める『選帝の儀』。兄弟姉妹で殺し合い、最後の一人となったものが次なる皇帝となる血の闘争、それは残酷なまでに美しい宝剣の炎に照らされ、開幕する。 「どうあろうと関係ない。--世界は妾にとって、都合の良いようにできておる」 強者の理が全てを蹂躙する帝国史の一幕。--緋色の姫よ、焼き尽くせ。己が運命の障害を。