著者 : 大塚真一郎
意図せずヴォラキア帝国へ飛ばされたナツキ・スバルは、その地でついに目覚めたレムと再会する。しかし喜びも束の間、二人は帝国全土を巻き込む巨大な内乱に巻き込まれることに。玉座を追われた皇帝、ヴィンセント・アベルクスと対峙するスバルは、レムを連れてルグニカ王国への帰還を誓う。だが、乗り込んだ城郭都市でスバルを襲ったのは、予測不可能に迫りくる『死』の螺旋と、突き付けられる自らの選択、その残酷なる結果だった。 「お前さんは俺と同類だ。--時間はやらない」 大人気Web小説、執念と因縁の二十七幕。--蝕まれる。自らの選択で撒いたその毒に。
悲しい離別を経験し、砂海の塔を攻略したナツキ・スバル。しかし、運命は嵐の如くスバルを翻弄し、仲間と離れ離れになった地で、ついにスバルは待ちわびた再会のときを迎える。だが、喜びも束の間、目覚めた少女は『記憶』を失い、魔女の瘴気を漂わせるスバルへと敵意を向ける。信頼を損ない、逃げる少女との“鬼ごっこ”が始まる中、スバルは未知の森で怪しい男と遭遇する。それは自らの顔を隠し、尊大さを隠さない傲岸不遜たる男だった。「笑って、ほしい。…それだけで、俺はいいんだ」大人気Web小説、未知と邂逅する七章開幕。-さあ、始めよう。英雄なき戦乱を。
砂海の塔の攻略と、『全員生還』の誓いを掲げ、ナツキ・スバルは『死』行錯誤を重ねていく。立ち塞がる五つの障害、増えていく『死』のカウントに心をすり減らしていくスバルだったが、孤軍奮闘する彼をベアトリスを始めとした仲間たちが支える。「ナツキ・スバルは、決して超人じゃない」と。かけられた言葉を握りしめ、新たな打開策を求めるスバルの前に現れる一冊の本ーそれは消えた過去を辿らせる、『菜月・昴』の『死者の書』だった。「愛してるッス、お師様。-四百年なんて、明日の明日みたいなもんだったッスもん」大人気Web小説、昨日と明日の交錯する六章完結。-君とまた会うため、歩いてきたよ。
失った『記憶』を求め、再びの異世界生活へ臨む覚悟を決めたナツキ・スバル。待ち受ける悲劇から大切な仲間を救うため、スバルは『タイゲタ』の書庫へ希望を託す。死した人間の過去を知るための『死者の書』、終わりを意味する『死』の記憶に未来を求め、本を開いたスバルは白い世界へーそこでスバルを待っていたのは、おぞましき欲求に身を委ねる存在と、彼方へ消えてしまった『記憶』の中で微笑む、会えないはずの少女の姿ー。「-立ちなさい!立って、立ち上がって、救ってきて、全てを!」大人気Web小説、赦しと邂逅の第二十四幕。-見知らぬ君よ、どうか声を聞かせて。
語られるは過去とこれからと、未来の物語。ロズワール邸で働く鬼の姉妹、長年の呪縛から解放された二人の姉妹愛が暴発する『-隠れ里の鬼姉妹Ex 祝福の日』。ナツミ・シュバルツ、性懲りもなく再び参戦!今回は彼女だけでなく、新たに二人の見知らぬ美女が参戦し、新たな騒動の幕が上がる!『三馬鹿が行く!呪われた女神像編』。『聖域』を離れ、自由を得た魔女の織り成す『魔女のアフターティーパーティー魔女の条件』。「わたくしは嵌められたんですのよ!無実を訴えますわ!あと、像は二つありましてよ!」かけがえのない過去と、大切な今と、ありえない未来。全編Web未掲載の短編集!
俺の名前はナツキ・スバル!無知無能、無力無謀、四拍子欠けた現代日本出身のどこにでもいる高校生だ!そんな俺が突然招かれたのは、見知らぬファンタジー世界だった!超絶美少女と美幼女のお出迎えを受け、いざ異世界冒険譚!って話かと思いきや、どうもそんな単純な話じゃないらしい。俺が記憶喪失?塔の『試験』続行中?おいおいこいつは、暗雲立ち込めてきやがったぜ!「もっと強い人も、頭のいい人もいるのかもしれない。でも、私はあなたが、スバルがいい」大人気Web小説、喪失と再生の第二十三幕。-『ナツキ・スバル』、オマエハダレダ?
全知と呼ばれる『賢者』の知恵を求め、前人未到のアウグリア砂丘へ挑んだナツキ・スバル一行。数々の苦難を仲間との協力と、幾度もの『死』によって乗り越えた先、スバルたちを迎えたのは伝承とあまりに違う『賢者』の歓待だった。 スバルを師と呼び慕う『賢者』シャウラは、戸惑う一行へと無邪気に語り始める。それは、求めた全知を得るために課せられる『賢者』との知恵比べ。大図書館プレイアデスの『試験』へ挑む案内状ーー。 「何日、何年、何百年でもーーここで、あーしと一緒に楽しくやっていったらいいッスよ!」 大人気Web小説、虚飾と栄光の第二十二幕。--砕け散るは、騎士の矜持か、友愛か。
これはルグニカ王国の趨勢を決める『王選』が始まる前日譚。 王家の断絶に揺れるルグニカ王国、国を守るべく奔走する近衛騎士たちに下ったのは、隣国である『神聖ヴォラキア帝国』へ向かう外交使節団への同行と、その護衛の任だった。建国以来、王国との衝突を繰り返してきた帝国。弱肉強食、適者生存を是とする強者の哲学が生きる帝国で、ユリウスとフェリス、ラインハルトの三人は、血の香り渦巻く帝国の闇へ足を踏み入れることになる。「僕はね、『剣聖』殿に教えてもらったんですよ。--僕は、一人ではなかったんだと」最強と最強、王国と帝国が交錯する激動の前日譚。--その日、最優はその瞳に、何を見る。
魔女教との戦いが終わり、しかし、深い傷跡の残された水門都市。日常を、『名前』を奪われた人々を救うため、スバルたちは『賢者』の塔を目指して、最果ての地へと旅立つ。魔獣の巣窟であり、濃密な瘴気の漂うアウグリア砂丘。前人未踏の砂の海を越える鍵、それは囚われの『魔獣使い』--。思い出を失った鬼の姉妹、『魔女』の名を名乗る人工精霊。そして、『名前』を失った『最優の騎士』と共に、一行はプレアデス監視塔へと挑戦する! 「目覚めたとき、最初に見る顔が俺であってほしい。--それはたぶん、俺のエゴなんだよ」 大人気Web小説、波乱と挑戦の第二十一幕。--愚かな挑戦者へ、渇いた砂の洗礼を。
短編集第五弾、再び語られる本編の外の物語! フェリスに治癒魔法を教えた導師ガリッチ。その師弟の日々と、『青』の称号を受け継ぐまでを描く『王戦前日譚 青の継承者』。 幼き日のアナスタシアが、可愛い猫の三姉弟を手に入れるために奮闘し、運命と出会う『カララギガール&キャッツアイ』。 オットーの強制里帰りに、護衛と賑やかしで同行するスバルとガーフィール。いまだ絆の浅い三馬鹿が事件に出くわす、『三馬鹿が行く! 土蜘蛛編』。 「ナツキさんって、一緒にいてもいなくても迷惑かけてくるのやめてくれませんかねえ!?」 いずれも今を築く、絆のための物語。全編Web未掲載、この物語、必見ーー!
『強欲』と『憤怒』の大罪司教が陥落し、なおも戦いの続く水門都市。冴えた銀の月に見守られながら、各地の仲間たちの奮戦が火花を散らすーー! 『暴食』たちの尽きぬ食欲が、『色欲』の満たせぬ情欲が、『八つ腕』の滅びぬ闘争心が、そして『剣聖』の終わらぬ宿業が都市の安寧を脅かし、一つ、また一つと苦境へ陥っていく王選陣営。敗色濃厚の戦況を変えるのは、かつての誓いと友との約束。そして、赤く燃ゆる炎の如き『剣聖』でーー。 『実は一目惚れだったんですなんて知ったら、あなたはどのぐらい驚いてくれましたか?』 大人気Web小説、終結と開幕の第二十幕。--願わくば、貴方にせめてもの安らぎを。
大罪司教に占拠された都市を解放するべく、王選候補者と騎士たちがついに大罪司教と激突する! 『強欲』のレグルスにさらわれたエミリアを奪還するために、最悪の結婚式へと殴り込むスバルとラインハルト。激昂するレグルスの『無敵』の権能に、今、最強と最弱の騎士のタッグが打倒に臨むーー!『剣鬼』と『剣聖』、『八つ腕』と『大虎』、『最優』と『暴食』、そして『血染めの花嫁』と『憤怒』の激闘に、水門都市の水面が白く燃え上がるーー。「そうだね。僕は化け物を狩る化け物。--君も、運命を受け入れるときだ」大人気Web小説、氷炎と応報の第十九幕。--踏み躙った心の数だけ、欲する愛に背かれよ。
リゼロ世界の短編集、ついに4冊目へ突入!描かれるのは本編の裏側、エミリア陣営の外側の物語。凸凹主従の歩み寄りを描く『ゼロから始める王選生活』。歩み寄った主従のその後の奮闘となる『金獅子と剣聖』。王国を襲ったまさかのパンデミック『高慢と偏屈とゾンビ』。そして、我らがオットーの受難を描く『悲喜交々行商録』。ナツキ・スバルの奮戦の裏で、彼ら、彼女らが歩んだ軌跡がここに結集!「名前も知らない奴隷仲間のふわっとした力にそんな期待するのやめてくれませんかねえ!?」赤ちゃんとゾンビと奴隷とオットー! いずれもWeb未掲載の物語が、ここに!
都市庁舎奪還作戦が失敗に終わり、一時は濁流に呑まれる水門都市プリステラ。手痛い敗北を味わい、再起を誓ったスバルだったが、大罪司教の魔の手は都市の混迷をより深く、より悪辣に増大させていく。恐怖と不安が人々の正気を奪い、都市中を彷徨うこの世にありえざる獣の存在。頼れる仲間たちと散り散りになった状況で、スバルたちは逆転の一手として、都市の人々を救うための分の悪い賭け。『英雄幻想』へと、打って出るーー! 『--俺の名前はナツキ・スバル。魔女教大罪司教、『怠惰』を倒した精霊使いだ』 大人気Web小説、敗北と逆転の第十八幕。--背負え。彼女だけでなく、人々の英雄幻想。
水門都市プリステラを舞台に、『憤怒』の大罪司教シリウスの悪夢の幕が上がる。驚愕の事態に相対したスバルは、かつてなく短い『死に戻り』の猶予を駆使し、都市の混乱を払うために奔走する。だが、その努力を嘲笑うように厄災は次々と未曽有の事態を呼び起こす。占拠される水門の制御搭、散り散りになる仲間たち、そして都市に響き渡る悪意の声ーー。暗雲立ち込める都市の中、果てなき悪意を肯定するように、少女の流す血は赤く赤くーー。「すまねェ……すまねェ、大将ッ! 俺様ァ、俺は! 役立たずの! 能無しだ……ッ!」大人気Web小説、大罪と混沌の第十七幕。--嘆き喚け、只人。大罪を仰ぎ、慟哭せよ。
それは親竜王国ルグニカに歌い継がれる、華々しき恋物語、『剣鬼恋歌』の後日談。様々な苦難を乗り越え、ついに結ばれるヴィルヘルムとテレシア。そんな若い二人に次々と訪れる平穏な時代からの試練。結婚の誓い、婚姻の儀式、結ばれた二人の新婚旅行ーー幸福な悩みと周囲の祝福に振り回されながら、『剣鬼』と『剣聖』は喜びの日々を甘受する。だがしかし、災禍の予兆は二人を決して逃がさない。--時代は再び、剣の鬼を求めていた。「ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア、悪くない。--お前と同じ家名を名乗るのは」『剣鬼恋歌』待望の、甘くほろ苦い後日談。--剣に祝福された二人に、幸あれ。
「我が主であるアナスタシア様からのお言葉をエミリア様へお伝えします」 『聖域』での戦いから一年、陣営も一致団結し、充実した日々を送るナツキ・スバル。その平穏な時間は、使者が届けた一枚の書状によって終わりを告げる。水門都市プリステラへの招待状ーーそれが、王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへと宛てた手紙の内容だった。招待を受け、一路、プリステラへと出発したスバルたちは、水の都でアナスタシアを始めとした懐かしい顔ぶれと再会する。奇妙な旧交を温め合い、穏やかな時間を過ごすスバルたち。--その裏で、蠢く悪意の胎動に気付けぬままに。大人気Web小説、再会と再開の第十六幕。--新章開幕! 集え、歴史刻む星々。
「わたくしもご一緒してよろしいかしら? --ナツミ・シュバルツと申します」 まさかの、ナツキ・スバルの過ごした平穏な日常の延長戦! ロズワール邸を訪れる流浪の天才料理人を迎える『マイ・フェア・バッドレディ』。 魔獣騒動の事件の裏側で、一人の少女の心が揺れ動く『ペトラの見た世界』。 屋敷の機能を維持するレムの忙しく、幸福な時間『レムの極々平凡で幸せな一日』。 それら屋敷の日々に加えて、王選候補者たちの知られざる時間に迫った『カララギガール・ミーツ・キャッツ』と『陽光、水面を照らしてーー』の、WEB未掲載の5本のお話を収録した短編集! ゼロから始める楽しい異世界生活、ここに再び!
咆哮の轟くロズワール邸で、ついに激突するエルザとガーフィール。頼れる援軍に仇敵を任せ、スバルはようやくベアトリスと、待ち望んだ再会の場面へ到達する。 時を同じくして、『試練』に臨むエミリアは自らの『ありうべからざる今』と相対し、本来ならばありえなかった幸福な世界で、魔女の描く祝福に包まれる。 魔人と鬼と精霊が、商人と村娘と半獣が、そして恐るべき魔獣が入り乱れるループの中で、バラバラだった仲間たちが今、一丸となって進むべき未来を切り開くーー。 「--俺の名前はナツキ・スバル。エミリア。--君だけの、騎士だ」 大人気Web小説、四章完結の第十五幕。--月下、出鱈目なステップを、君と。
『聖域』の解放を拒むガーフィールとの決着、それは袋小路にあったはずの運命の打開であり、次なる戦いの始まりを告げる狼煙でもあった。墓所の『試練』で、心の奥深くに封じた自分の過去と対面するエミリア。彼女の無事を信じて待つスバルたちに、リューズの複製体の一人、シーマもまた過去を、『聖域』の成り立ちを語り始める。 エミリアと『聖域』、奇しくも同時に蘇る二つの過去。それはエミリアに決意を促し、ナツキ・スバルが救わなければならない、一人の少女の『後悔』へ至る物語でーー。 「ベアトリス様。--甘いもの、食べすぎないでくださいね」 大人気Web小説、後悔と許しの第十四幕。--愛おしい貴女に、今、別れの親愛を。