著者 : 大塚真一郎
水門都市プリステラを舞台に、『憤怒』の大罪司教シリウスの悪夢の幕が上がる。驚愕の事態に相対したスバルは、かつてなく短い『死に戻り』の猶予を駆使し、都市の混乱を払うために奔走する。だが、その努力を嘲笑うように厄災は次々と未曽有の事態を呼び起こす。占拠される水門の制御搭、散り散りになる仲間たち、そして都市に響き渡る悪意の声ーー。暗雲立ち込める都市の中、果てなき悪意を肯定するように、少女の流す血は赤く赤くーー。 「すまねェ……すまねェ、大将ッ! 俺様ァ、俺は! 役立たずの! 能無しだ……ッ!」 大人気Web小説、大罪と混沌の第十七幕。--嘆き喚け、只人。大罪を仰ぎ、慟哭せよ。
それは親竜王国ルグニカに歌い継がれる、華々しき恋物語、『剣鬼恋歌』の後日談。様々な苦難を乗り越え、ついに結ばれるヴィルヘルムとテレシア。そんな若い二人に次々と訪れる平穏な時代からの試練。結婚の誓い、婚姻の儀式、結ばれた二人の新婚旅行ーー幸福な悩みと周囲の祝福に振り回されながら、『剣鬼』と『剣聖』は喜びの日々を甘受する。だがしかし、災禍の予兆は二人を決して逃がさない。--時代は再び、剣の鬼を求めていた。 「ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア、悪くない。--お前と同じ家名を名乗るのは」 『剣鬼恋歌』待望の、甘くほろ苦い後日談。--剣に祝福された二人に、幸あれ。
「我が主であるアナスタシア様からのお言葉をエミリア様へお伝えします」 『聖域』での戦いから一年、陣営も一致団結し、充実した日々を送るナツキ・スバル。その平穏な時間は、使者が届けた一枚の書状によって終わりを告げる。水門都市プリステラへの招待状ーーそれが、王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへと宛てた手紙の内容だった。招待を受け、一路、プリステラへと出発したスバルたちは、水の都でアナスタシアを始めとした懐かしい顔ぶれと再会する。奇妙な旧交を温め合い、穏やかな時間を過ごすスバルたち。--その裏で、蠢く悪意の胎動に気付けぬままに。 大人気Web小説、再会と再開の第十六幕。--新章開幕! 集え、歴史刻む星々。
「わたくしもご一緒してよろしいかしら? --ナツミ・シュバルツと申します」 まさかの、ナツキ・スバルの過ごした平穏な日常の延長戦! ロズワール邸を訪れる流浪の天才料理人を迎える『マイ・フェア・バッドレディ』。 魔獣騒動の事件の裏側で、一人の少女の心が揺れ動く『ペトラの見た世界』。 屋敷の機能を維持するレムの忙しく、幸福な時間『レムの極々平凡で幸せな一日』。 それら屋敷の日々に加えて、王選候補者たちの知られざる時間に迫った『カララギガール・ミーツ・キャッツ』と『陽光、水面を照らしてーー』の、WEB未掲載の5本のお話を収録した短編集! ゼロから始める楽しい異世界生活、ここに再び!
咆哮の轟くロズワール邸で、ついに激突するエルザとガーフィール。頼れる援軍に仇敵を任せ、スバルはようやくベアトリスと、待ち望んだ再会の場面へ到達する。時を同じくして、『試練』に臨むエミリアは自らの『ありうべからざる今』と相対し、本来ならばありえなかった幸福な世界で、魔女の描く祝福に包まれる。魔人と鬼と精霊が、商人と村娘と半獣が、そして恐るべき魔獣が入り乱れるループの中で、バラバラだった仲間たちが今、一丸となって進むべき未来を切り開くーー。 「--俺の名前はナツキ・スバル。エミリア。--君だけの、騎士だ」 大人気Web小説、四章完結の第十五幕。--月下、出鱈目なステップを、君と。
『聖域』の解放を拒むガーフィールとの決着、それは袋小路にあったはずの運命の打開であり、次なる戦いの始まりを告げる狼煙でもあった。墓所の『試練』で、心の奥深くに封じた自分の過去と対面するエミリア。彼女の無事を信じて待つスバルたちに、リューズの複製体の一人、シーマもまた過去を、『聖域』の成り立ちを語り始める。エミリアと『聖域』、奇しくも同時に蘇る二つの過去。それはエミリアに決意を促し、ナツキ・スバルが救わなければならない、一人の少女の『後悔』へ至る物語でーー。 「ベアトリス様。--甘いもの、食べすぎないでくださいね」 大人気Web小説、後悔と許しの第十四幕。--愛おしい貴女に、今、別れの親愛を。
予期せぬ形で第二の『試練』と向き合わされ、地獄のその先の光景を知ったナツキ・スバル。己の罪を知り、救いを求めた魔女の本性に裏切られ、打ちのめされたスバルを取り囲むのは大罪の名を冠する六人の魔女と、それらを滅ぼした最後の魔女だった。激昂と慟哭の果てに、救いたいものを救えないナツキ・スバルの心は摩耗する。だが、どん底に突き落とされたスバルの下へ、一人の友から最後の希望が差し伸べられる。希望は硬い拳となって、諦める必要などないのだと、強く鋭く叩きつけられてーー。 「--賭けをしよう。俺とお前の、願いをチップに」 大人気Web小説、愛情交錯の第十三幕。--今、鳴り響く、泣きたくなる再起の音。
繰り返すたび、記憶と異なる展開を見せる『聖域』--四度目の機会を得たその場所で、スバルはついにあってはならない存在、『嫉妬の魔女』との邂逅を果たす。影に呑まれる集落、敵であるはずのガーフィールの助力、実験場と呼ばれた『聖域』の真実。--そして、白い終焉を迎える世界でスバルの覚悟を嘲笑う魔人。希望に裏切られ、真実に絶望し、それでも未来を諦められないスバルは魔女との再会を求めて墓所へ臨む。そこでスバルは、『ありうべからざる今』と対面しーー。 「--もう、立てなくなってしまいましたか? スバルくん」 大人気Web小説、期待と裏切りの第十二幕。--置き去りにした世界の、声を聞け。
『試練』を乗り越え、元の世界に残してきた両親への想いを克服したナツキ・スバル。エミリアを支え、レムを取り戻すーーその決意を新たに奔走する覚悟を決めた矢先、スバルは懐かしき苦痛によって再び命を落とし、『死に戻り』する。『腸狩り』のエルザ、それは異世界で初めてスバルを殺した戮殺者との再会。強敵との再戦に戦慄するスバルは、『死に戻り』を生かして最善策を模索する。しかし、二度目の『聖域』は、スバルの記憶と全く違った展開を辿りーー。 「俺様ァ、お姫様以外が『試練』に挑むのは認めねェ。てめェだけは、絶対に」 大人気Web小説、波乱と混沌の第十一幕。--螺旋の歯車が、狂い始める。
魔女教大罪司教『怠惰』を討伐し、エミリアとの再会を果たしたナツキ・スバル。辛い決別を乗り越えて和解した二人、しかしそれは新たな波乱の幕開けだった。避難した村人の半数が戻らず、不安に揺れるアーラム村。同じく戻らないロズワールやラムとの合流を目指し、スバルたちは一路、『聖域』と呼ばれる地へ向かう。そこでスバルたちを待っていたのは、一筋縄ではいかない住人たちと、妖しげに笑うロズワール。--そして、夢の草原に佇む一人の『魔女』だった。 「ボクの名前はエキドナ。『強欲の魔女』と、そう名乗った方が通りがいいかな?」 大人気Web小説、過去と誓いの第十幕。--過去と現在の交差する、新章突入!
『リゼロ』のことがすごーくよくわかるガイド本、できました! 1.カバーは大塚真一郎氏描き下ろし! エミリア先生とJKレム! 2.初公開! フルカラー16ページに亘る充実のキャラクター資料! 3.第三章までの内容を完全網羅! 詳細な内容解説と〈死に戻り〉チャート! 4.文庫未収録分を含む、月刊コミックアライブ連載の短編も時系列で解説! 5.『エミリーさんのメイド道』『第一次マヨネーズ騒動』の2篇を収録! これさえ読めば全てがわかる、最強の『リゼロ事典』! お届けします!
ペテルギウス・ロマネコンティとの死闘に敗れ、再び時を遡ったナツキ・スバル。激戦の余韻も尽きぬまま、舞い戻った世界でスバルは仲間たちと共に大罪司教攻略のための作戦を練る。他者の肉体を乗っ取る邪悪、その目論みを打ち砕くために。一方、ロズワール邸に残るエミリアも、屋敷周辺に潜む異変の存在に気付き、領民の安全のために言葉を尽くしていた。しかし、ここでも出自は壁となり、無力さに打ちひしがれるエミリア。そんな彼女の下を訪れたのは、『剣鬼』のもたらす光明でーー。 「君が自分の嫌いなところを十個言うなら、俺は君の好きなところを二千個言う」 大人気Web小説、別れと再会の第九幕。第三章、王都再来編決着ーー!!
ーーこれはナツキ・スバルが、彼女たちと過ごした平穏な日々の物語。ロズワール邸を発端とした魔獣騒動が一段落し、屋敷と村に平和な時間が訪れていた。そんななんでもない穏やかな時間は、しかし他でもないスバルの思いつきやエミリアたちの事情によって、騒がしくも賑やかに塗り潰される。エミリアの弱点克服に挑む『E・M・Tにラブソングを』。スバルとラムが望まぬピクニックに出かける『ラム・イズ・オーダー』。屋敷を襲った突然の寒波に便乗して遊び回る『冷たいのがお好き』など、WEB未掲載の短編集第二弾! 『死に戻り』のない優しい時間、これがナツキ・スバルの望んだ楽しい異世界生活!
強敵『白鯨』との激戦を乗り越えて、再びメイザース領へ舞い戻るナツキ・スバル。共に死闘を潜り抜けた討伐隊に、因縁の末、和解したユリウスの存在を加え、一同はついに宿敵、大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティ率いる魔女教徒と激突する。エミリアたちを狙う『怠惰』の邪悪な企み。幾度も目の当たりにした惨劇を回避し、運命を覆すために、スバルの『死に戻り』の経験が活路を開くーー! 「それじゃ、いっちょ頼むわ。--頼って縋って、みんなの力で勝ちにいこうぜ」 TVアニメ放送開始の大人気Web小説、絆と決意の第八幕。
剣鬼恋歌ーーそれは今も詠われる剣鬼と剣聖の、男と女の、出会いと別れの、恋物語。親竜王国ルグニカを揺るがす、王国内戦『亜人戦争』。王国軍と亜人連合の激しい戦いに、国土は焼かれ、国民は疲弊し、人心は平和の訪れを渇望していた時代。英雄が戦火の中で生まれるならば『剣鬼』ヴィルヘルム・トリアスはまさにそれだ。一本の剣を携え、獣の如く戦場を暴れ回る少年剣士。己の剣の果てを渇望する彼の生き様は やがて戦友や王国、そして一人の少女を巻き込んで、王国史に残る偉業を成し遂げる。大人気WEB小説、激動と剣戟の外伝! 四十年の時を超え、今語られる剣鬼の戦い。
度重なる死に一度は心を折られ、しかしレムの言葉に再起を誓ったナツキ・スバル。『死に戻り』した記憶を活かし、エミリアを救うための手段として、スバルは王選候補者であるクルシュやアナスタシアを巻き込み、魔獣『白鯨』の討伐に打って出る。四百年の長きに亘り、世界を苦しめる『霧』の魔獣の討伐ーー獣人傭兵団『鉄の牙』白鯨への復讐に燃える古兵たちが集う中、待ち望んだ機会に一人の剣鬼が歓喜する。 「--我が妻、テレシア・ヴァン・アストレアに捧ぐ」 大人気WEB小説、激闘と活劇の第七幕。それは愛と剣に生きた、一人の男の生き様。
ーーこれは、とある少女と少年と、もう一人の少年の、始まりのための物語である。親竜王国ルグニカで行われる王位選定のための『王選』、その最有力候補クルシュ・カルステン。候補者の誰より王国の未来と在り方を憂い、気高くあろうとするクルシュとその騎士フェリス。二人の生き方に大きな影響を与えた少年がいた。少年の名はルグニカ王国第四王子フーリエ。幼き三人の出会い、共に笑い、過ごし、夢見た日々そして……。 「フェリス、最初にお前に誓おう。--私は、王になることを望むと」 今綴られるクルシュとフェリス、二人の決意に至るもう一つのゼロから始める物語!
大罪司教ペテルギウスへの復讐を誓い、再び王都へ『死に戻り』したナツキ・スバル。魔女教を撃退し、エミリアを救うための協力者を求めて奔走するが、候補者たちはそんなスバルに未熟者の烙印を押し、取り合おうとしない。突き放され、たった一人になったスバルが全てを諦めたとき、運命の歯車が動き出すーー! 「俺は……っ! 俺は、俺が大嫌いだよ!!」 自分の弱さを嘆く叫びが響くとき、ナツキ・スバルの本当の異世界生活が始まる。大人気WEB小説、再起と反撃の第六幕。--ついに動き出す、最も新しい英雄譚。
「--私は、世界でもっとも新しい『伝説』を求めて旅をしています」 アーラム村に現れた旅の吟遊詩人リリアナ。未知の英雄譚を望む彼女に、ロズワール邸の滞在許可が出たことから大騒動が始まる『ゼロから始まる英雄譚』。スバルから休暇を与えられたレムの忘れられない一日を描く『メイド長の心休まらない休日』。月刊コミックアライブ連載作と文庫完全描き下ろし『後追い星をやめた日』『エミリア・イン・ワンダーランド』を収録した、全てがWEB未掲載の短編集ついに登場。エミリアが、レムがラムが、プリシラが3倍好きになる1冊できました!