著者 : 姐川
ファッションデザイナーを目指す千夏は、夢半ばで鉄鋼会社の派遣社員になる道を選んだ。慣れない職場と、仕事はできるが変わり者の上司・阿良川に戸惑う毎日だ。 ある日千夏は、ネットの画像から阿良川が売れない小説家・黒森港だと知ってしまう。個人情報だだ漏れの黒森のSNSに呆れつつ、好きなことにまっすぐな阿良川を陰ながら応援するようになる。 ところが阿良川に副業バレ&絶筆の危機が迫る。阿良川の夢を守るため、千夏が取った最終手段は……コスプレ衣装の制作!? それは千夏の転機にもつながりーー。 一章 阿良川さん、装置がぴーぴーいってます 二章 阿良川さん、裏でコソコソやってませんか? 三章 阿良川さん、SNSがガバガバです 四章 阿良川さん、作業場がドタバタしています 五章 阿良川さん、雨がざあざあ降ってます 六章 阿良川さん、みんながギラギラしています 七章 阿良川さん、いっちょリア凸してきます 八章 阿良川さん、胸がドキドキしています 九章 阿良川さん、未来はキラキラしてますか? SS 阿良川さん、だからSNSがガバガバですって あとがき
家にも教室にも居場所のない元不良の碧木が出会った、1学年先輩の雨森。世の中に馴染めない二人は、閉鎖された屋上前でひとときを過ごし、心を通じ合わせていく。第33回ファンタジア大賞入選作の青春グラフィティ
列車に揺られ、レナルドとエウラリアはついに王都に到着する。 王都は国の中枢にして最大の都市、そして融合屋がひしめく融合魔術の中心地。 そこで商売できるとあって意気揚々のレナルドであったが、それには許可証が必要であると、ばったり出会ったイルヴィラに忠告され、出鼻をくじかれるのだった。 そしてなんとか許可証を手に入れ、中央通りから少し離れたところに店を構えたレナルドは、少年期に弟子にした少女セレナと再会する。 さらに、そのセレナが王都一の融合魔術師になっていることに、レナルドは驚きを隠せないでいた。 一方、そんな劇的な再会の裏では、エウラリアが警鐘を鳴らす破壊魔術の妖精が着々とその行動を現し、王都に暗雲が漂うのであった……。
世界で初めて痛覚を搭載したVRゲーム“スピリットアームズ”。そこに入り浸っている高校生、関場宏介の周りには『末次文音』が2人いた。1人はゲーム世界で最大ギルドのマスターであり、聖女と讃えられる少女。そしてもう1人は、入学以来クラスの誰とも話したことがない同級生。相反する2人はとても同一人物とは思えなかったが…。ゲーム内では他の追随を許さない剣士である文音と偶然パーティを組むことになった宏介は、たった2人で碧竜を倒すというクエストを通じて彼女の“秘密”を知ってしまう。その秘密はやがて、スピリットアームズの世界と彼らの現実を揺るがす事件の引き金となっていきー!?
合成魔獣を倒し、王都へと帰還したアルは、その調査報告のためにギルドへとやってきたのだったが、そこにはちょっと変わった依頼者が。掲示板の前で、自分の出した依頼を受けてくれる少女の正体はいったい……!? 故郷の農村に行ったり、変態魔族に教えを請うたりと、最強農民は今回も大忙し!? スキルレベルマックスの農民が異世界を無双する、ハイパー農民ファンタジー!!
入社三年目、その青年は疲れていた。 「ああ、刺身にタンポポ乗せる仕事がしたい……というのは冗談だけど、脱サラして職人になりたい。なにか一つに集中していたい」 そんな現実逃避気味な五月病の彼は、自作電子部品の通電時のミスで感電してしまう。 急いで離れねばと手を動かしたその時、視界は見知らぬ天井を映し、動かした手は虚しく宙を漂う。さらには己の体がふた回り小さくなっていることにも気づく。 どうやら彼は、運悪く雷に打たれて意識不明だった十二歳の少年の体に憑依してしまったらしい。 こうして新たな人生を歩む少年(青年)レナルドは、運命的に融合魔術と出会い、十年かけて融合の極意にまでたどり着くのであった。 極めた融合魔術で、目指すは千客万ら……!! ……ではなく、ゆとりある職人生活!! だが、そうは問屋が卸さず、運命は大冒険の日々に彼を誘っていくのだった!
どこにでもいる双子の高校生・四ノ宮赤哉と蒼春。兄は平凡、弟は優秀……だが兄にはある能力があった。【カテイミライ】--それは、仮定から未来を知覚する力! 入学式に起きた事件で生徒会長・神楽芽衣に秘密を知られてしまうが、やがて兄弟は【爆破予告】調査の依頼をきっかけに、その能力と自分達の過去に向き合うこととなるーー!!