著者 : 宵マチ
「私、この人のために生まれてきたんだわ」時の花仙が王を見いだす百花繚乱の世。芸術の都・北煌では新たに咲いた蒲公英仙が、王を選べずにいた。焦る蒲公英だが、二人の太子ー破天荒な礼苑、実直な叡春との出会いにより、花仙としての役割を自覚していく。だが、王不在の北煌に侵略の手が迫る。さらに瑞と東煌の王が三国同盟を持ち掛けてきて、蒲公英たちは決断を迫られ…!?煌めく宿命の中華ファンタジー・第二弾!!
"花仙"に選ばれし者が王となり、百花繚乱の世にーー瑞湖国の片田舎で暮らす少女・明遠。ある日突然王宮からお迎えが。当代の花仙、美貌の青年"睡蓮"に指名され、新王として、陰謀渦巻く後宮に切り込む事に!?
小さな村で、調薬師として働くティアナ。捨て子だったため、素性も、胸にある痣の理由もわからない。育ての母と仲睦まじく暮らしていたが、ある日、母が重い病に倒れる。途方にくれるティアナだが、妖精たちの助言をもとに、森に住むマリアン王子に助けを求めることに。風変わりな様子の王子(しかし絶世の美少年)は、助ける条件として、初対面のティアナに「結婚」を迫ってきて…?なぜ!?
「運命の人に出逢える香り」王国唯一の香水店“フロノワ”の香りはそう呼ばれ大人気。リンディールは幼い頃自分を助けてくれた恩人の香りを手がかりに、フロノワの見習い調香師になった。けれど作る香りは激臭ばかり!ついに師匠である調香師フェイに最後通牒を突きつけられて!?「あきらめたく、ありません」香りが繋ぐお仕事ラブ・ファンタジー!
優秀な聖騎士を輩出する家に生まれたミカエラ。侍女として王宮に出仕していたが、剣術の腕を見こまれ、アドリアン王子の身辺警護を任されることに。カレンデュラの森を治めるアドリアンは、“闇の星痕”が肌に浮かんだという不吉の王子。儲慢で冷徹な性格のうえ、不気味な仮面をつけているらしい。とある事情から、ミカエラは男装で王子の警護をすることになるが…。
父・関白の強引な政略により、すでに三人の后妃がいる帝・篤迪の元に入内することになった朱子。しかし帝は、藤壷中宮・郁子をことのほか寵愛しており、十三歳と年若い朱子のことは友のように接していた。初めは朱子もそれでいいと思っていたが、篤迪の清廉な人柄に次第に惹かれてしまい…!?「きちんと妻として扱われたい」女の想いが交錯する、宮廷恋絵巻第二弾!
生まれつき病弱な王女リースヒェンは魔女と同じ髪色と目の色のため、父王から疎まれていた。そして、異母弟が原因不明の病に倒れると『忌み子』に認定され、王太子を呪った咎で処刑が決まる。だが、処刑まで幽閉されたリースヒェンを、主治医かつ婚約者のエレンフリートが迎えに来る。いつも優しかった彼は「貴女の『粛清権』を買った」と冷たく微笑み、彼女を辺境の城へ連れ去るが…?呪いと香りが誘う倒錯ラブ。「童話」シリーズ最新刊!
倍の年齢差がある帝に、幼くして入内した真子。帝の第二皇子・迪里とは、同い年なこともあり幼馴染だ。そんな折、帝が急逝。真子はわずか十二歳で寡婦となってしまう。それから数年後。式部卿宮となった迪里に支えてもらい、つましく生計を立てていた真子は、期せずして迪里と顔を合わせることに!!成長した姿に互いに心を奪われるが、その逢瀬が宮中で噂となり…!?
「ジョンと一緒に引きこもれなければ、私の心を殺すに等しい」「…自分が何を言っているかわかっていないでしょう」悪魔のジョンが前契約者殺しの容疑で、教会に拘束された。今の契約者・リズは容疑を晴らすため、真犯人の悪魔が棲む絵画を追うことに。ジョンは処刑させない。私の悪魔だものー事件を通し、彼女は“自分がジョンをどう思っているか”自覚していき…!?鈍感令嬢と毒舌悪魔のラブファンタジー!
改邪聖省の紅一点・祓魔師アデリナの特技は料理。葡萄酒を飲ませたり、魔除けの薬草や聖水を使った料理を食べさせることで身の内から魔を祓うのだ。そんなアデリナは国王の命を受け、落命したが息を吹き返したため“異例の忌み子”と呼ばれる王子エルヴィンを祓魔すべく、城の料理番として潜入する。しかし、エルヴィンに目的を見抜かれた挙句、意地悪されたり騙されたりする毎日で…?
忌み子の王女ユリアーナは天然で頭が悪いふりをしつつ、医薬の研究や飢饉に備えての南瓜作りに取り組んでいた。そんなある日、魔性の力を持つとされる忌み子を警戒する父王より、異例の若さで異端審問官となった少年クラウスが婚約者という名の監視役として遣わされてくる。「貴女のお傍を片時も離れるわけには参りません」と宣言した彼は、本当に一瞬たりともユリアーナの傍を離れず…?
「契約する。私に飼われなさい」「愛するようにお仕えしよう、お嬢様」絵画好きな伯爵令嬢リズは、叔父の雇った画廊臨時管理人ジョンに「あんたをくれ」と告げられる。しかし、それは愛や恋でなく、リズが持つ絵画に潜む悪魔を見抜く『至聖の目』が欲しいから。実は悪魔のジョンに、契約を迫られたリズが出した答えはー自分が悪魔を飼うことだった!?型破り令嬢と毒舌悪魔の絵画を巡るラブファンタジー!
女の子ながらに遊撃隊を率いるルーティアは、感情が高ぶると瞳が赤くなる。副官のアスカに距離を詰められるたび色が変わるから恥ずかし…嫌でたまらないのだが、それはどうやら『竜人族の血』を引くためらしい。が、ちょっと待て、なら私は何者?-自分がわからなくなる一方で、アスカの過保護は大増量!出生の秘密と年上部下に振り回される少女の進む道とは!?