著者 : 岩倉文也
魂に指ひとつふれるな魂に指ひとつふれるな
将来を嘱望された新鋭詩人・ミズキは詩を書く傍ら、 無職ばかりが暮らす風変わりなシェアハウスに入り浸っていた。 ある日、そこで年上のイラストレーター・風花と出会う。 はじめは風花の気儘(きまま)な言動に振り回されていたミズキだが、 少しずつ、彼女の持つ危うい才能に惹き込まれていくーー。 創作は人を救うのか。 人は、創作の果てに何を見るのか。 SNS時代に表現者であることの意味を問う、 詩人=小説家、岩倉文也による異色の恋愛小説!
透明だった最後の日々へ透明だった最後の日々へ
震災の記憶に囚われる学生詩人のリョウ、エキセントリックだが純粋な心を持ったミズハ、小説家を志す退廃的な美青年ナツト。それぞれの孤独を抱えた三人の若者は、やがて訪れる別れの予感を胸に、生きることの絶望を分かち合うー詩人・岩倉文也が満を持して贈る不穏にして至純の青春小説。
終わりつづけるぼくらのための終わりつづけるぼくらのための
「わたし」は世界の果ての砂浜で一人の少年と出会った。モノが持つ物語を視ることのできるその少年は、ガラクタの山で何かを探しつづけている。幾多の記憶の旅を経て、あらゆる「世界の終わり」を見届けた末に少年が得たものは何なのかー?気鋭の詩人・歌人、岩倉文也が「世界の終わり」を紡ぎつづけた連作掌篇からなる待望の第一小説集。
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