著者 : 岩城拓郎
ミネルヴァと智慧の樹ミネルヴァと智慧の樹
「世界の真実とか、自分が生まれてきた意味とか、そんなことを考えても無駄なだけ」。“二十歳を過ぎた余生”をただ平穏に過ごそうとしていた大学生の森本慧。しかし彼の人生は、ある日突然一変する。世界の知を司る一枚の絵画、400年前に生きた錬金術師達の思念、そして美しき智慧の女神。慧の毎日は、理解しがたい出来事に満ち溢れ、やがで慧自身が、史実の改変を巡る歴史的な事件に関わることに…。これは時空を超えた、新たなボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。
雪蟷螂雪蟷螂
涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福をー。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く“人喰い物語”最終譚。
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