著者 : 岩田洋季
朝霧奏の願っていた平穏の日々は、美木響紀の手により奪われてしまった。響紀らの襲撃による葵原勇吾の死や矢志奈姫子の無惨な姿。さらに、何よりも大切な未来までも響紀らに人質に取られてしまい、奏は恐怖の底で打ち震える。-未来だけは無事であってほしい…。響紀の隠れ家を知る由もない奏は、もはや屈する以外に手の打ちようがなかった。一方、響紀らとともにいるイリスは、未来の持つ灰色の異空眼の謎に迫りつつあった。異空眼の謎が解ける時、奏と未来、そして世界の運命はー!?朝霧奏、未来、美木響紀、イリス…。それぞれの思惑が交錯する中、物語もいよいよ佳境!シリーズ第四弾。
突如、一瞬で崩れ落ちた新宿都庁。生存した少女の瞳に焼きついたのは、天使の羽だったー。朝霧奏や未来が、永遠に続いて欲しいと願っていた平穏な日々。だが、未来は謎の少女イリスの悪夢に苛まれ続ける。-かなでには、イリスがいればいいの。-あなたなんか、かなでには必要ない。イリスの言葉に、ただ打ち震えることしかできない未来。取り返しのつかないことが起きるのでは…という不安が、いつまでも心中からぬぐえなかった。そして、美木響紀に加担したイリスによる都庁崩壊が引き金となり、全てが世界の終焉へと動き始めていきー!期待の新人が贈る、シリーズ第三弾。
最強の異空眼者と呼ばれる朝霧奏は、慕っていた姉の死により、悲しみと罪の意識に苛まれていた。悪夢の中に現れる謎の少女の言葉にうなされ続ける日々。-悪いのはかなでじゃなくて、この世界なんだから。悲しいことしか生み出さない、この世界そのものなんだからーイリスと名乗るその少女の言葉に混乱する奏。彼を支えているのは、もはや姉の娘である未来の存在だけだった。同じ頃、一連の事件に朝霧奏が絡んでいると知った美木響二の娘・優夜も、父の死因を調べるために動き始めていた。美木響二の死が、世界の破滅への序章に過ぎないとも知らずー。期待の新人と話題のイラストレーターが贈る、注目のシリーズ第二弾。