著者 : 岸馬鹿縁
嘘つき少女と硝煙の死霊術師嘘つき少女と硝煙の死霊術師
死霊術ーそれは死者を蘇らせ使役する魔導の秘奥。それを操る術師たちは国にあだなす存在を密かに粛清するという役割をもって、ヴェルサリウスという国家の陰なる基盤となった。その術師の一人であるウィリアムは、相棒の“死骸”ライニーとともに龍を使役する盗賊の粛清を行うなか、国を、そして死霊術師たちそのものを揺るがす第二の革命の存在を知る。革命派の襲撃によってライニーを失いかける絶望の底で、ウィリアムは彼女との再会を願った最初の夜の記憶を思い出していく。これはたった一人の少女のために、死を否定した少年の物語。
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