著者 : 徒埜けんしん
「伊岐くん。あ、あの。わたしね?ずっと伊岐くんのことがー」故あって海にやってきた朔たち。春や鈴の水着攻撃から逃れた朔が柏木と話をしていると、突如飛来した銛が彼女の背後に突き刺さった。「…鮫がいた。あぶなかった」やってきた白が銛を抜く。同時に柏木の水着がはらりと舞い落ちた。銛が水着の背中の紐を切ったのだ。「おっぱいみえてるー」広い海に冬の無邪気な声が響く。女同士の戦いが苛烈さを増すなか、天月一家では瀬月内が襲撃を受けて重傷を負い、事態は風雲急を告げる。月欠けた夜ー血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞“奨励賞”受賞作。
「-あにさま!!」父の跡を継ぎ月夜見一家の総長となった朔のところにやってきたのは、可憐な女の子のような少年・優月。修行のため優月を躾ける白を見て、未来の朔との子育ての予行演習だと目尻を下げる直参たち。だが、束の間の平穏は長くは続かない。襲いかかる六坂の一人娘・七莉。神人を取り締まるため派遣された、新任監察官。渦巻く陰謀に、朔を巡ってのバトルもエスカレート!!「発情犬!」「歩くわいせつ物!!」「ロリコン!」「犯罪者!!」「えっと、その…光源氏?」月欠けた夜ー血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞“奨励賞”受賞作。
「…朔、いそいで」朔の手を掴んで走るのは、稲羽白。長く透きとおった絹のような髪を持った美少女だ。無口な白の頭には柔らかそうなロップイヤーがあった。ここは白のような『神人』と人間が共存する異世界。そんな世界で朔の家は他家と抗争を繰り広げていた。仲間や家族を守るため、白と一緒に戦う朔。そんなふたりに狡猾な罠が迫るなか、幼なじみやクラスメイト、他家の娘たちの間では、朔を巡って牽制&バトルも勃発するー!!「よかったら、夏休みに私とー」「朔のこと、好きでありますよ?」月欠けた夜ー血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞“奨励賞”受賞作。