著者 : 木村航
アタマの花は元気のしるし…?共生植物パラプラによって、人類は世界汚染から救われた。それから世代を重ねー平穏な現在。ヒマワリ由来のパラプラ、サンバデバディーは顔文字を描き出し、スズラン由来のチャイミーチャペルは感情を奏で二足歩行する完熟果ピーヤンは…おいしくいただかれる!?ナイショの話はパラプラ通信、おなかがすいたら光合成。パラプラな人々の日常を綴ったハッピーライフな短編連作。
忘れ去られて消えゆく神を、故郷へ送るお届け巫女ー“神無妻”の七芽。彼女が辿り着いたのは、時が停まった楽園に、子どもだけが暮らす百地島。そこで時を動かし大人になろうとする“反逆児”に出会い、七芽は助っ人の神を呼ぶ。「力になるよ。願い事があるんだろ?」-だが顕れたのは、神か鬼か、秩序を壊す暴れ者。次々と巻き起こる騒動の中、楽園の秘密が暴かれてゆく。甦る悪夢、不吉な隠喩、その果てにあるものはー。お伽話から今、神話が生まれる。
「大開花」以来、世界は奇怪な密林「ジャンクル」と化した。ソバグリの庄のハレタは疫病をもたらしたとされ、身重の母ユウヒ、婚約者でもある双子の弟カゲリとともに、故郷を追放される。頭に植えたタンポポのパラプラ「ヘルシーロゼッタ」がイマイチ気に入らないハレタは、パラプラに頼らず生きられるという伝説の楽園「ヴェスペルディア」に憧れ、彼の地を目指すことを決意するがー。木村航が挑むジュブナイルの新境地。
『マジキュー』誌にて好評連載された「ぺとぺとさん」の短編が、一冊になって登場!マガ校のいつもの授業風景から、年越し、引っ越し、バレンタイン、身体測定、TV中継まで、本編では描ききれなかったエピソードがもりだくさん!そして、ぺと子とシンゴ、くぐるのその後も…!?登場キャラクター全員大活躍の、ほのぼの不思議な鮎川町の一年間!書き下ろしの「いもグルメ」を含めた14編を収録。
たっぴん、たっぴん。はやる気持ちをおさえ、博多からかえってきたぺと子を迎えたのは…「どっかいけ」シンゴの辛辣なひと言だった!きれいな智恵はドロシー謝花に「呪われているッ!」と断言され、明日香のマブイは消滅。ヨルヒトは名を授かり、ぺと子といっしょにマガ校へ!ピィを救うのは、クラスメイト?それともー!?かわいい妖怪と人間たちの、ほのぼの不思議な学園物語。そのに。
夏が終わり、新学期が始まった。鮎川町では、謎のUFOが目撃され、友里明日香がマブイ(魂)を落とし、「いもてん」本番の準備がスタート。らららーっと、一目連の風子が渦を巻き、コンパニオーンが空を飛ぶ。あまり平穏でない日常のなかで、ふとシンゴが思い出すのは…。ぽっぴゅぽっぴゅ、足音が響く。かえってきた!かわいい妖怪と人間たちの、ほのぼの不思議な学園物語。そのいち。
シンゴの家は、この夏四人の居候を抱え込んだ。妖怪「ぺとぺとさん」のぺと子とその母のまる子、「カッパ」の沙原くぐるとその妹のちょちょ丸だ。なんかいいなーと思うシンゴだが、妹の智恵は気にくわないようだ。そして、今日も騒動が起こる。ラジオ体操、キャンプ、一日署長、いもてん、父娘の再会。そして、別れ。さよなら、ぺと子。さよならー。かわいい妖怪と人間の、ほのぼの不思議な学園物語。さよなら編。
いとしいものと触れあった肌が「ぺとっ」とくっついてしまう妖怪「ぺとぺとさん」のぺと子。彼女は、人間と妖怪の一環教育を実践するマガ校(大曲垣峠中等教育総合校)に転校してきたばかりの中学二年生。はりきって臨んだ水泳の授業中に、クラスメイトのシンゴとぺとってしまい、スクール水着が脱げなくなって…。カッパの沙原、ぬりかべのぬりちゃん、あかなめの赤沢などなど、かわいい妖怪が続々登場!妖怪と人間たちの、ほのぼの不思議な学園物語。
島守沙織は「生け贄体質」だ。いつか現れる“邪神”に食べられるために生きている。彼女はその体質ゆえに誰からも愛され、お手本として常に皆の中心にいた。いっぽう木村真琴は、身体の中の「びりびり様」と共に生きていた。それゆえに彼女はドジを連発し、皆から不審がられ、嫌われていた。ふたりの“末裔”が出会ったとき、帝都に“邪神”が現れるー。大正の時代を舞台に繰り広げられる、乙女たちの熱き闘い。