著者 : 杉原智則
婚約者である皇太子ギルを亡くし失意のビリーナだったが、その死の真相を探るため帝都ソロンを発つ。ホゥ・ランとも再会し、二人は再びアプター砦へ赴くことになる。一方、ガルダ打倒を果たしたオルバはタウーリアへと凱旋。束の間の平穏を享受する。しかし、そんな折にメフィウスによるタウーリア電撃侵攻の報が入る。グールの独裁がますます強まる状況のなか、ノウェ&ゼノンやイネーリなどの面々も次の一手への布石を打つ。新たな戦乱の到来とともに、オルバとビリーナの運命も再び交差する。英雄への道を描くファンタジー戦記、第7弾。
魔道士ガルダの軍勢からヘリオを奪還したオルバたち。それを端緒にアークス・バズガン率いる西方連合軍はガルダ打倒を目指す。功績が認められ、傭兵の一小隊を任されたオルバは、猛将ニルギフが守るカダインへと向かうことになるが、そこでは恐るべき罠が待と構えていた。西方全体に広がった戦火は、それぞれの思惑までも呑み込んでいくがー。かつてない難敵を前にオルバの抱く覚悟とは?ガルダとの決戦の行方は!?英雄への道を描くファンタジー戦記、第6弾。
兄の悲劇を知ったオルバは、その元凶である自軍の将軍・オーバリーへの復讐の念を新たにする。オルバが泣くのを目撃してしまったビリーナは接し方を思いあぐね、また帝都からは“皇太子ギル・メフィウス”の正体について疑念を持つイネーリが来訪する。ついに復讐へと動きはじめるオルバ。一方、ビリーナの故国・ガーベラへ隣国エンデの公子・エリック率いる軍勢が進発。開戦まで一刻を争う事態となっていた。オルバは“皇太子ギル”として、そして“オルバ自身”として決断を迫られるがー。復讐とガーベラへの援軍。二つの難題にオルバが挑む。英雄への道を描くファンタジー、第一部完結。
帝都ソロンでの反乱を阻止しますます名声を高めたオルバは、皇帝により辺境のアプター砦へ赴くよう命じられる。そこはかつてビリーナの故国ガーベラに占領され、メフィウスへと返還されようとしている地だった。そしてその機を狙って隣国タウーリアが侵攻してくるという噂があった。元剣奴隷の近衛兵などわずかばかりの手勢を率い、ビリーナと共にアプターへと進発したオルバ。一方、ガーベラではエンデ公国との戦端が開かれようとしており、メフィウスの援軍を必要としていた。一触即発の状況の中、寡兵しか持たないオルバがふるう采配とはー!?英雄への道を描くファンタジー、第3弾。
初陣で勝利を飾り帝都へ凱旋したオルバ。都では皇帝の専横が目立ちはじめていた。反皇帝派の不穏な噂を耳にしたオルバは、真相を探るため建国祭の大剣闘大会に出場することになる。反皇室派のほかにも、ガーベラからの使者ノウェ、ビリーナに敵意を燃やす皇太子の義妹イネーリ、オルバを操ろうとするフェドムなど、帝都は様々な思惑の坩堝と化す。そんな中、オルバは皇太子と剣闘士、二つの役割の間で揺れ動く。一方、ビリーナはオルバへの複雑な想いと、異国の姫という立場の間で思い悩む。はたして二人の関係と帝都を舞台にした政争の行きつく先はー。
かつて高度な知能を持った竜が支配し、魔素を利用した文明に支えられた世界。十年の間、戦争を繰り広げてきたメフィウスとガーベラは王族同士の政略結婚により、その長い戦いに終止符を打とうとしていた。幼い頃、戦争により故郷を追われ剣闘士となったオルバは、瓜ふたつの容姿をしていることから、婚礼を控えた、うつけと噂されるメフィウスの皇子とすり替わることになる。一方、勝気なガーベラの姫、ビリーナは皇子を籠絡して自国の利益を図ろうとひそかに決意する。そんな二人の婚礼の途中、何者かの襲撃がありー!?二人の思惑と和平の行方は?杉原智則が贈るファンタジー登場。
矢島葵が蔓延する“眠り病”にかかる。断続的な眠りの合間に、錬金術師の物語を交換することによって彼女と交流を深める徹だが、やがて容赦なく“その日”はやってきてー。火竜隊の隊長となったトールは、一人で複数の人格を認識し、それによりいくつもの「騎体」を操る“レギオン”となっていた。“異海”との決戦に臨むトールだが、本来の人格に揺らぎが生まれー。境界があいまいになっていく「ぼく」と「おれ」。溶け合っていく二つの世界。すべての謎が明らかになるツインワールド・ストーリー完結。
ぼくー風見徹は図書室で一冊のノートを拾った。その持ち主は美人だけどクラスで孤立している矢島葵で、中には不思議な物語が綴られていた。世間では奇妙な“眠り病”が流行しはじめ、同時に葵の物語に変化が訪れる。そしてぼくは世界に徴かな違和感を覚えはじめるー。おれートール・カザミは“異海”に唯一対抗できる兵器“騎体”を操る騎士になった。“眠り病”をもたらし世界を侵食する“異海”と戦ううちに、おれは自らの過去に疑念を抱きはじめるー。交錯する「ぼく」と「おれ」、そして二つの世界の繋がりとは。杉原智則が贈るツインワールド・ストーリー。
天津学園がようやく“城”としての機能を取り戻した、との知らせを聞き、喜び勇んで天津学園に戻ってきた浅生一馬。だが、彼を待っていたのは、なんと“失脚”だった!?殿様から一気に雑用係に没落した浅生一馬はなんとか復権を目指してがんばるのだが、人望のなさはいかんともしがたく…。一方、謎の組織“箱舟”の陰謀は着々と進行しておりー。煩悩は世界を救うのか!?煩悩ファンタジー、ついに完結。
「“祠”は、“城”が何らかの原因で機能停祉に陥った場合、その“城”が本来担うべき結界をいくつか分担して、臨時に肩代わりする聖堂のことです」というわけで、まず壬琴の家に行くことになった一馬だが、行ってみれば、「城主」としてというより、「玉の輿」として大歓迎を受け…。果たして壬琴の操は守られるのか?いや、むしろ一馬の操やいかに!?いろんな事件もありますが、おおむね、一馬は幸せに見えます…。人気の殿様学園ラブコメファンタジー第3弾、登場です。
学園の“最高権力者”として本能のままに行動を続ける浅生一馬。もちろん、みづき、壬琴、美亜としては面白くないのだが、そんな障害はなんのその、一馬は突き進むのである!ある意味、命を賭けて!!というわけで、権力狙いで一馬に猛烈アタックする美人姉妹や、Mっけ大爆発の美人教師、校内での深夜肝試し大会などなど、彩りたくさん煩悩2倍増し(当社比)でお届けします!果たしてこんな“城主”で世界は大丈夫なの?人気の殿様学園ラブコメファンタジー第2弾。
浅生一馬ー天津学園高等部一年!通称、『ど変態』。または『覗き魔』。あるいは『能無し』。たとえば『名門学園の面汚し』。そんなわけで『あいつに貸したエロ本は必ず数ページなくなっている、気をつけろ』。…それら学園の汚名をほしいままにしてきた一馬が、とんでもない権力を手に入れた!そんな彼の最初の指令は…!?ちょっぴりエッチでかなり無茶な殿様学園ラブコメファンタジー登場。
目が覚めると丸一日たっていたり、いつのまにか保健室のベッドに寝かされていたり、ぼくの一日が徐々にあやふやになり始めた。さらに現実の世界でも向こうの世界と同じように“言葉”を感じるようになったぼくーいったいぼくはどうなってしまうのだろう…?一方、向こうの世界での王子としてのぼくは、終末を阻止するため、仲間達と聖地に向かう。かつて、人々が住んでいたという楽園へ、“始まりの人々”が築いたという砦へ…!眠るたびに二つの世界を行き来するツインワールドファンタジー、完結。
家のベッドで眠ったはずのぼくがふと目を覚ますと、そこは学校に似た場所で、でも、クラスメイト達は“魔法使い”だの“光霊騎士団”だの“歩み”だの馴染みのない言葉をあたりまえのように交わしていて、しかもそこでぼくはどうやら“王の息子”らしく、でも無能な王子と呼ばれていて…。眠るたびに二つの世界を行き来するぼくーだが、次第に二つの世界が奇妙な一致を見せ始め…!ツインワールドファンタジー、登場。
猪狩遼馬・咲夜親子は、各地に点在する魔杯教団の施設をしらみつぶしにするための旅に出た。だが、どうにも親子の間ですれ違いばかり。これはいけない、もっと親睦を深めねば、と遼馬が選んだ先は、温泉宿!娘と“親睦”を深めるには絶好のロケーションのはずであったのだが…!一方、アルバイトに精を出す須賀弘人の次なる仕事は女子高生のボディーガード。しかしそこでもまたとんでもない事態が…!人気の暗黒ファンタジー第4弾。
魔道士グル・クールーー黒魔道士組織“ウロボロス会”前長老会メンバーにして、魔杯教団顧問魔道士を勤めたこともある、七カ国2S級指定魔道テロリスト。だがそれにもまして重要な肩書きをその男は持つ。すなわち、羅魂陽馬の師匠ー!果たしてグル・クールーの来日の真の目的とは?そして最凶、最悪の師弟が揃ったとき…!一方、咲夜が父親の遼馬に「友達の保護者同伴」と嘘をついて、友達二人とだけで向かった先は、なんと夏の海!海には色んな意味で危険が待ち構えているわけで…!人気の暗黒ファンタジーシリーズ、第3弾。
バフォメット教団の生き残り・羅魂陽馬は巻き返しを図り、時忘れの回廊の封印を解いた。現れたのは教団さえ手におえず封印した四人の魔人。羅魂家の末弟・羅魂辰馬と、邪王、剣王、麗王と呼ばれる三人の騎士たちー己の欲望を満たすことしか考えない彼らが向かった先は、ネットワーク化された近未来モデル都市ASUKAであった。今、ASUKAの上で政府の公安特殊対夷セクションまで巻き込んだ恐るべき戦いの幕が開くー!!果たして遼馬、咲夜、弘人は彼らに対抗できるのか!?そして魔人たちの真の目的とは…!過激さが加速する暗黒ファンタジー第2弾、登場。
亜空間強襲を可能にした人型兵器ー有人弾頭。そのMRVが闘いの主役を務める惑星Agni02で二人の英雄が頭角を現し始めていた。一人はガウ・ハーマン。不良グループのリーダー格である。もう一人はヴァルター・バロック。歴とした帝国軍人で、MRVのエースパイロットでもある。性格も立場も違う二人がひとつの目的に向かって動き始めたとき、帝国の支配に喘ぐアリアに何かが起こる…!無数の人間の願いと思惑が交錯する歴史群像シリーズ第2弾!最新の人型兵器の姿がここにある。
アグニ星系の第二惑星Agni02。砂嵐が常に表面を覆うその忘れ去られた惑星上で、人は生き、そして戦い続けていた。戦争の主役となるのは有人弾頭ーMRVと呼ばれる人型兵器である。亜空間強襲によって敵拠点に瞬時に現れ、壊滅的な打撃を与えることの出来るMRVはこの惑星の戦場に新たな次元を持ち込んだ。そして今Agni02のアリア地区に、一人の英雄が育ちつつあった。彼ーガウ・ハーマンは、現在はまだ不良グループの一員に過ぎなかったが、持ち前の気質から仲間達の間で一目も二目も置かれる存在となっていた。ガウはアリア州長官ギルサウザーの支配に不満をつのらせ、ひとつの計画を立てたー。新・英雄譚、開幕。