著者 : 来須みかん
邪気を取り込むことで体中に現れる黒文様。 それが原因で「邪気食い聖女」と呼ばれるエステルは捨てられた。 おまけに聖女の職も奪われそうになるけれど、給金がないと実家が成り立たない! 困るエステルに紹介された再就職は辺境での下働き。 けれど、なぜか血まみれ公爵と恐れられるアレクの婚約者として迎え入れられてしまう。 誤解は解けないけど、黒文様仲間と知った彼のため領地のため、エステルは役に立ちたいと思うように。 「私、婚約者のふり、頑張ります!」 しかしアレクの本心は違うようで……? 勘違い聖女×恋にはヘタレな血まみれ公爵 焦れ恋の行く末は…?
「君の愛は迷惑なんだ」--心から愛してきた夫にすべてを否定された伯爵夫人ローザ。それまで夫の身勝手をフォローするため無茶な働き方をし続けていた彼女は、心身ともにボロボロだった。そんな妻に「見苦しい」と言い放った夫デイヴィスの望みは、ローザが伯爵夫人として美しく着飾り、社交に精を出し、夫に依存せずほどよい距離を保つこと。それなら彼の言う通りにしてやろうと決めたローザは、夫好みの可愛らしい服装をやめ、自分が好きな鮮やかな色のドレスに身を包む。見違えたように美しくなった彼女は社交界でも評判になり、夫デイヴィスも手のひらを返そうとするが、時すでに遅くーー!?
国中から聖なる力を持つ少女が集められ、聖女が選ばれるーその選定期間中、同じ聖女候補に毒を盛ったとして罪に問われたメアリー。父親に叱責された瞬間に前世の記憶を思い出した彼女は、この世界が好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。そして自らが、必ず死ぬ運命の悪女であるということにも。このままでは、自分はゲームの攻略対象に殺される…そのことを悟ったメアリーは、生き残るため、攻略対象である聖騎士たちを懐柔しようと決意した。そのためにメアリーが選んだ手段は、いかにもな悪女だった己の姿を改め、清楚な聖女風に装うことで…たとえぶりっ子と言われても、利用できるもの全て利用する!?媚び売り上等、したたかな「悪女」の大逆転ストーリー!