著者 : 林葉直子
「キスだけじゃイヤって言ったらどうするの?」ってせまったあたしに、目を輝かせた直也がちょっぴり照れながら、「事件がかたづいたら、きっと…」って、約束してくれたことは!?そして、直也がボディガードをつとめる超アイドルのまわりで、次々と起こる事件の謎は!?スペシャルゲストとして“とんポリ”の松前刑事も登場、ファンには見逃せない、シリーズ完結編。
生きる望みをなくしたココの前に、いきなり現れたナゾの美青年、アレキサンドラ。何度もココを助けてくれて、「生きててよかっただろ」瞳を見つめながら、そう言ってくれた。あっという間に彼に恋してしまったココ。ある日彼はココに言った。「つらいことやさびしいことがあったら、星を見るようにしなよ」アレキサンドラって、いったい誰…。
直也とふたりの、初めての九州旅行。本当は、あたしの友人の結婚式に出席するついでなんだけど…。なのに式の直前、新郎が何者かに殺されて、結婚式は中止。誰がいったいこんなことを。でも、あたしが絶対あやしいとにらんだヤツには、しっかりアリバイがあって…。-愛田加奈、女の勘と執念で、事件の謎にせまる。
「ほら、出てきたぜ。あの女だ。なかなかいい女じゃねえか」「バーカ、女じゃねえよ、女じゃ。誘拐するのは子どものほうなんだよ」電柱の陰に隠れるようにして立つ、ふたりの男。狙っているのは、忍と力丸だった。-ボク、力丸。おとうタンが大ケガをちたって言われて、ちらない(知らない)おじタンたちの車に乗ったんらけろ…。なんか、おかちいじょ〜。
愛しい妻・忍と可愛い息子・力丸を残して、高志は遠いアフリカへ。残された二人は、県会議員の妻の自殺から始まった、大きな事件に巻きこまれてしまう。そして、忍の美貌に目をつけた男たちの魔手が。
友だちと遊びにいった帰り、あたしは、死にかけた男の人に、小さな包みを預けられてしまった。思わず受けとっちゃったけど、じつはたいへんな品物だったみたい。そして、それを狙う悪人に連れさられて…。
「すてきな彼と、デートなの」と言って、出かけていった女の子が、次々と行方不明になっちゃった。その裏には、ハンサムな医師の影が…。-あたし、加奈。いとこの親友が、突然、姿を消してしまったから、調査を始めたの。そしたら、何かニオウの。大きな犯罪に結びつくようなニオイが。直也に知らせなきゃ、と思ったあたしの背後に迫るのは…誰。
エレベーターの扉が開いたら、なかからは胸にナイフを突き立てられた死体が。混んだデパートでの殺人事件は、動機もわからないし手がかりもゼロで、もう警察はお手上げなの。被害者の姪が、あたし、加奈の友だちだったから、直也と事件の解決に乗りだしたけど…。思ってもみなかった人が怪しくて。証拠を捜すあたしたちの身に、危険が襲いかかる。
「なんで高志が、ほかの女の人にプロポーズしてるの〜!?」偶然見かけた光景に、私、忍は大ショック。いいわけの電話さえないんだもの。私たち、もうおしまいね。だから私、親のすすめる人と結婚します…。ところが、そのころ高志は、大ケガをして昏睡状態。電話どころじゃなかった。でも、何もしらない忍は、すっかりあきらめてしまっている。このまま二人は…。
「アノ…ちょっと待ってクラさい」カタコトの日本語に、直也とあたし、加奈が振り向くと-、そこには金髪の美人が。彼女はサファイアと名乗ったあと、直也に仕事を依頼してきたの。ある事情でとても困っているから、助けてほしいんですって。サファイアに同情した直也とあたしは、仕事を引きうけたんだけど…。じつはそれは、あたしたちに仕掛かけられた、とんでもない死のワナだった。
「もう。あんな奴、別れてやる!」あたし、加奈。いま、すっごく頭にきてるとこ。だって直也ったら、あたしが超ハンサムと話してたのを見て、ヤキモチやくんだもん。そんなに、あたしが信じられない?もう、二人はおしまいね…。とは思ったものの、やっぱり直也を愛してる。キスして一件落着…、じゃなかったの。なんとこのケンカから、恐ろしい殺人事件が始まってしまった。
バレンタインの夜。人気俳優・石山竜二のパーティーに、特大のプレゼントが到着!もちろん、中身はチョコレート、って誰もが思ったけど、違ったの。なーんと…死体が出てきちゃった。-殺されたのが高校の先輩だったから、あたし、加奈は犯人探しに首をつっこむことに。恋人の直也も、ヒョンなことで事件にかかわって…。でもね、ヘンなの。あいつ、何か隠してる。浮気だったら許さないから。
果林と百合が入ってる東都女子大の学生寮の近くで、連続殺人事件がおきた。被害者はみな寮の学生の恋人ばかりだ。18歳の果林にも、愛しい恋人がいる。警官をしてる須田三四郎だ。「ああ、早く彼と会って、ムフフ。」と念じてたら窓を叩く音が。「三四郎が来てくれたのね」と窓をあけたらナイフ男が侵入。全裸にされてしまった果林の、アブナイあぶない夜がふけていく…。
「今日は直也と、ひさしぶりのデート。たっぷり甘えちゃお〜っと」-と思ってたのに、なんなの?あたし、加奈は、いきなり現れた黒ずくめの男たちに、待ち合わせ場所から、さらわれちゃった。連れてこられたのは豪華なホテル。わけのわからないまま、ウェディングドレスを着せられて、いきなり式を挙げろだなんて…。助けて、直也。あたし、あなた以外の人と、結婚なんかしたくないっ。
「し、忍のチチが癌〜!」-“父”と“チチ”を誤解して、大ショックの高志。なくなってしまう前に、せめて最後のお別れを、と下心アリアリで忍に迫ります。そのとき、無情のポケベルが鳴り、哀れ高志は「花嫁殺し」の現場へと急行することに。捜査に乗り出しつつも、“チチ”が頭から離れない高志は、忍のもとへしのんでいくものの…。ふたりは首尾よく犯人をあげ、Bまで進めるでしょうか。
「あーっははは、加奈ちゃん、ベッド温めて待ってるぜ!」電話に出た今日の直也は、妙にカルい。イブの事件で知りあった“あいつ”は、もっとシャイな探偵屋サンのはず-。なんと、直也には双子の弟がいたのだ。アメリカ帰りの大地は、根っからのプレイボーイ。直也のフリして加奈に急接近-加奈の運命やいかに!?それだけじゃない。“アイツ”ったら手を出したマフィアの娘に追われてる身なの。復讐に燃えるその娘が直也と出会ってしまった。
恋と殺人事件のイブが明けたとたん、すごい大問題がもちあがったの。ね、聞いて。一つは、殺された夏子を電話口に呼び出したのが、あたし、加奈の友人の美紀だったってこと。2人は恋のライバルのはず。どうして?もう一つは、直也に生まれたまんまの姿を見られたこと。いったいどうしてくれよう。直也と2人して事件現場のお屋敷に乗り込めば、それはもう謎とスリルの第2夜のはじまり。ドキハラコンビは、今夜も眠れない。