著者 : 柳実冬貴
十年前、世界は滅んだ。 太陽の消失と、救世の英雄の暴走という悲劇の連鎖の果て、人類の歴史は闇に包まれる。 故国を失った騎士イグルーは、闇に呑まれた城跡で主君の帰還を待ちわびていた。かつて最強と謳われた騎士団の誇りを胸に、民無き国を守り続ける最後の騎士。そんな彼の前に、一人の少女が姿を現す。 その少女の名は、王女フレイリア。今なおイグルーが忠誠を捧げ、永らく再会を待ち望んでいた主君ーーの偽物だった。とある悲願を胸に秘め、王女を演じる彼女は、祖国復興のためと嘯きイグルーに英雄討伐を命じる。 絶対の守護を欲する少女と、護るべきものを求める少年。二つの願いが重なる時、その"嘘"は世界の運命すらも覆すーー。 プロローグ 第一節 壊れた騎士 第二節 常軌を逸した個人 第三節 波乱含み個人は集う 第四節 狂乱する森 終節 魂に火花を エピローグ
強すぎるがゆえ、戦場の最前線に縛られている【星】の少女アルハ。戦闘を嫌う彼女を救うため、メディックたち星守部隊は軍の規則に背き、まさかの戦線離脱を図る! そんな彼らを軍の暗殺部隊が付け狙い……!?
王国と鋼国。戦争が激化する最中、王国の最大戦力である【星】専属の特殊衛生兵部隊隊長のメディックは新米の【星】リリスを護衛することになる。全てを守れず否定された少女を最強の衛生兵が死地から救い出すーー!
人間と魔族が争った泥沼の月蝕戦争ーーその長き戦いを終結に導いた魔族の英雄メギストスは、なぜか教師として人間側のアザゼリック魔法学園に赴任することに。完全アウェーの環境に赴くため教師指南書を読み込み、事前準備は万端。最高の教師として一歩を歩みだすーーはずだったが、「使えないから」と教科書をゴミ箱に捨て怒られ、良かれと思い調査した生徒の秘密を暴露してドン引かれるなど、生粋の魔族としてのズレた価値観ゆえ、やることなすこと全て裏目に出てしまう。「何故だ……!?」それでもマジメな彼を慕う聖女の娘アテネらに助けられ、進級も危うい生徒達へ授業を開始。魔族ならではの指導が、落ちこぼれ生徒達に奇跡の化学反応を起こしていくーー!
ラスボス軍団は暴走したものの、「異能の王」アキトの主導で一つの世界を救うことに成功した。そんな状況を経て派遣されたのは、復活が迫る巨大な怪物に対抗し、学園でパワードスーツを着た少女たちが教育を受ける世界。だが、生徒たちは学園の名誉を懸けた対人戦バトルに夢中で、怪物と戦えるとは思えない体たらく。さらに怪物の復活する前にラスボス軍団がこの世界を去らなければならない事実も発覚する。完全に詰んだと途方に暮れるアキトだったが、生徒の中に英雄候補の少女を発見。アキトは教官として、彼女を英雄と育てることを決意。こうして、ラスボスによる前代未聞の英雄教育が始まったのだがーー極悪非道の異世界救済バトルアクション第2弾!
「異能の王」と怖れられながらも、とある世界を滅ぼし損ねて死んだラスボス・アキト。 だが、彼は謎の八畳間で目を覚まし、そこには闇堕ち勇者やエイリアンなど様々な世界の「訳アリ」ラスボスが6人も集結していた。 「皆さんにはこれから世界を救ってもらいますっ」 ラスボス更生担当官の美少女ヒマワリ(爆乳)にそう告げられ、元の世界での復活を条件に、異世界を救うハメになったラスボス軍団。 けれど、最強最悪の問題児軍団はワガママ放題&やりたい放題で、本来救うべき異世界を一瞬で滅亡の危機に追い込んでしまいーー 涙目のヒマワリをよそに、唯一アキトだけが提示できる「ラスボスらしい世界」の救い方とは!? 前代未聞! 極悪非道の異世界救済バトルアクション!
うさぎの婚約話をブチ壊すために奮闘したり、任務のためにファストフード店にバイトとして潜入したり、今日も35小隊は大騒ぎ。書き下ろしでは草薙兄妹のために小隊メンバーが再集結。35小隊の日々は終わらない!
鳳颯月ーーこの世界の神。その死は、世界の滅亡を意味する。ある人物から世界を救う唯一の方法を授けられたタケル、そしてラピスのとる選択は……。すべてをかけた総力戦ーー35小隊最後の任務が始まる。
キセキによって分断させられた35小隊。世界がキセキに侵食され、颯月がインノケンティウスをふるう絶望的な状況下、小隊メンバーはタケルが願いを貫けるよう、戦い続ける。そしてラピスもまたーー
今日も学年ランキング最下位の雑魚小隊。業を煮やした桜花が合宿(温泉つき)を提案したり、水着姿で海での小隊活動に勤しんだり……と、進級ポイントのために奮闘するが!? 中学時代を描いた書き下ろしも収録!
颯月の秘密を知った35小隊は、選ぶ道を迷う時間もなく、幻想教団が街を襲ったことを知る。更にキセキが敵味方関係なく呑み込み、戦場は地獄。戦争を止めるため、タケルたちはマザーグース・オロチと対峙するーー
島内全域で権力を手に入れた魔王を打倒するために、覇王・桐生将人は力ずくで“王の連合”をまとめ上げその力を結集。大切なものを取り戻すため、王の因子を持つ者の頂点に立つ存在へ仲間たちと共に挑むーー!
アルケミスト襲撃から帰還した35小隊の新たな任務。それは、桜花の父であり先代異端同盟リーダー峰城和眞の遺物を探しに、不可視災害の嵐吹き荒れる聖域へ赴くこと。そこに鳳颯月の秘密が隠されているというが……
学園に潜む“魔王”の配下を退けた将人たちの前に現れた魔王の正体は、思いもよらない人物だった。満身創痍で絶体絶命の危機に陥った将人たちの前に現れたのは、あの殺人鬼で……。
反体制派の本拠地へ辿り着いたタケル達に、流は世界の秘密を明かしアルケミスト第1研究所への潜入作戦を授ける。キセキを、大切なものを取り戻すため、他の小隊と協力することになるが、みんな訳アリの曲者でーー
戦場から離脱したタケル達は、星白流の導きで反体制派の本拠地を目指す。審問会に追われながらも途中立ち寄ることになったのは、温泉つき民宿。疲れを癒しつつ、タケルはラピスの様子がおかしいのが気がかりで……。
覇王因子に覚醒した将人の前に(やっぱり)現れたのは、勇者因子(ブレイブ・フアクター)を持つ常識破りの少女クレス。「王の因子」所有者を探し、学園内で暴走するクレスに唖然とする将人たちだったが……。
才能を示す因子が全てを決める時代、因子が目覚めずに悩む少年・将人はある日二人の女殺し屋の襲撃を受ける。危機の中目覚めた将人の因子は、世界の敵とされる『覇王因子(ヴァンキッシュ・ファクター)』だったー!
タケルが不在のため、桜花が率いることになった35試験小隊。戦いの最前線へと投入された桜花が出会ったのは、家族の仇である魔女・ラフメーカーだった。復讐心と仲間を守る使命の狭間で揺れる桜花だったがーー。