著者 : 森沢晴行
ウラノス王都・プレアデス。王位継承問題が、第一王子デミストリとニナ・ヴィエントの間で発生している中、ウルシラからニナと仲良くするよう命令されるミオ。専従騎士であるイグナシオに協力をあおぎ、ニナとの接近をはかる。一方、軍警に囚われてしまった清顕とかぐら。清顕の口封じを密かに狙うライナ。飛空要塞のバルタザールやセントヴォルトのセシルも、それぞれ重大な決断をせまられて…。「エリアドールの七人」がその思いをさらに複雑にさせながら、無情にも激動の渦に物語は巻き込まれていく…!
清顕とイリアは、かぐらも所属するセントヴォルト海空軍最強の戦闘機部隊「ヴォルテック航空隊」に配属された。荒くれものどもが集うこの部隊で、新たな仲間たちとの絆を育むふたり。そして、“あの別れ”から一年後の夏。セントヴォルト海空軍は、総力を結集して、大瀑布付近を遊弋するウラノス飛空要塞の攻略に挑むことに。清顕は、かぐら、イリアと小隊を組み、大瀑布を挟んだ決戦に参加するが…。時代のうねりに翻弄され、互いに引き裂かれながら七人はそれぞれの空を飛ぶ。第二部「第二次多島海戦争」、開幕!
バルタザールとかぐらが卒業し、三回生となった清顕は、模擬空戦を経てイリアとの距離を少しずつ縮めていた。しかしミオとはつまらない喧嘩ばかりで、ペアで臨んだ索敵訓練では被弾、負傷してしまう。意識を失った清顕を前に、ミオはひとり重大な決心をするがー。一方ウラノスは、史上例のない一大奇襲作戦「オペレーション・ジュデッカ」を発動。エアハント島には、黒豹・カーナシオンも襲来し、イリアと清顕は初陣を切ることに…。永遠の友情を誓った「エリアドールの七人」に、残酷な別れの時が迫る。その選択は、愛する人のために。
「空は、墓場だ。わたしは、鉄だ」父の教えを胸に刻み、一個の鉄塊となったイリアは、今日も灰色の空へ離陸する。25戦中24勝1敗。撃墜数33機。模擬空戦において驚異の記録を更新中の彼女は、「エリアドールの七人」の中では突出した存在となっていた。それに対して清顕の戦績は、11戦して2勝0敗9引き分け。撃墜数0機。互いに撃墜王の父を持ちながらも、実力の差ばかりを見せつけられ焦る清顕。「なんのために、ぼくは戦場を飛ぶ?」そして、平穏な学園生活の中で懊悩する裏切り者「ハチドリ」が動き出すー。恋と空戦の物語、激動。
四千もの島嶼が大瀑布を挟んで存在する「多島海」。ハイデラバード連合共同体、セントヴォルト帝国、秋津連邦、三つの大国が覇権を争うこの海を、七人の少年少女の操縦する大型飛空艇が親善飛行していた。いずれもその突出した才を認められた士官候補生たちだったが、「空の一族」の強襲に、名も知れぬ島への不時着を余儀なくされる。脱出のために協力する七人。しかしそこには裏切り者が潜んでいてー。空戦ファンタジーの金字塔!「飛空士」新シリーズ、史上空前の規模でついに始動!!七人の主人公が織りなす、恋と空戦の物語。
私のねえさまは、あっ、正確には叔母さんなんですけど…なんかねえさまの方が呼びやすくて、それにお姉ちゃん、欲しかったから。私のねえさまは、蒼穹園騎士団で働いています。空獣から世界を守る大変なお仕事なので、仕事中は笑わないって聞きました。家ではいつも笑顔なのに。あんまり無理しないで欲しいなって思ったりもします。だって私のねえさまは勇者で、魔人のマスターで、神様で、ときどき女子高生で、魔王で、魔法少女で、赤ちゃんで。とにかくねえさまは何だってできます。だから…授業参観にもきっと間に合うよね。信じて待ってるよ。ねえさま。暴走ファンタジー、完結。
なぜか乙女ゲームの世界に放り込まれた、俺。しかも攻略対象になってしまったようだ。てことは、もしや美少女たちにアタックされまくり!?ウヒョ。と喜んでいたのもつかのま、そうそう都合のいい話はないようで。どうやら攻略されると、俺の死亡ルートに突入するかもしれず…。死の恐怖におびえる中、誰もが憧れる美少女たちが、俺を落とそうと次々やってくるのだった。美少女か、命か。どちらを取るべきなのか?それはもちろんー。乙女ゲームという名の、ちょっぴり変わったデスゲーム・ラブコメ。
サイオン島には「魔犬」がいるー。ヴィクトリア海海戦より半年後、帝政天ツ上軍の撃墜王・千々石は、神聖レヴァーム皇国軍の飛空士たちにそう呼ばれ恐れられていた。しかし、物量に劣る天ツ上の兵士たちは、レヴァーム軍の果てしない攻撃を前に次々と命を散らしてゆく。そして、ついに東進を開始したバルドー機動艦隊。迎え撃つべく、空母「雲鶴」に再び乗り込んだ千々石を待ち構えていたのは、最新鋭科学兵器に守られた海の要塞と、あの男の技だった…!魔犬と海猫ーふたりの天才は決着を求め、天空を翔る!「夜想曲」完結。
「美姫を守り単機敵中翔破一万二千キロ」その偉業を成し遂げたレヴァーム皇国軍の飛空士「海猫」の前に立ちはだかった最大のライバルにして、天ツ上海軍の撃墜王・千々石武夫。独断専行により一騎打ちを仕掛け、海猫に敗れた千々石は、再戦を胸に秘めていくつもの空戦場を渡る。「出てこい、海猫」激情の赴くままに撃墜を重ねる千々石のその背には、天ツ上の国民的歌手・水守美空の歌があった…。空前の大ヒットとなった『とある飛空士の追憶』の舞台、中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。
主人公の設定:“黒衣の聖騎士”ヴァリアルド・ヴァン・シュナーヴェル。幼い頃、両親を冥王に殺され、復讐を誓う。必殺技は闇黒力を剣にまとわせて放つ闇黒光龍閃。ヒロインの設定:“常闇の魔剣士”リヴィエラ・ヴェール・ヴァルジャーノン。時代は彼女を待っていた。新進の鬼才・鳶一槇奈が贈る次世代エンタテインメント。
蒼穹園ニュースのお時間です。本日、蒼穹園中央都の民家にて、鷹崎駆真さん(17)が遺体で発見されました。詳しい死因は捜査中とのことですが、現場には大量の血が確認されていることから、出血多量によるものと推測されています。鷹崎さんは蒼穹園騎士団ではカリスマ的人気を持つ騎士でしたが、事件の数週間前に突如、騎士団を退団し「異世界に行ってきた」、「魔人の主になった」「私は神だ」などの意味不明な発言をしており、精神的に不安的な状態にあったのではないかとの見方も出ておりますー。
「大好きだから…さよなら」級友の死に苛まれていたカルエルとクレアは、想い出の湖畔で思いがけず再会する。お互いの気持ちを確かめるため、正体を明かしたカルエルだったが、クレアには別れを告げられてしまうー。一方「空の一族」との戦いで多くの仲間を失い、疲弊した飛空科生徒たちは、悩みと苦しみを抱えたまま、再び決戦の空へ向かうこととなる。仲間の思いを受け継ぎ、潰滅の危機に瀕している大好きなイスラを、大切なひとを守るために…。超弩級スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚天動地のクライマックスに突入。
「キャンキャンキャンディ☆ロリぽっぷん!みるきータッチで、スウィートちぇ〜んじっ!」ステッキから光が溢れ、次いで、身にまとっていた服が弾けるように消失し、新しいコスチュームが駆真を包み込む。胸元を彩る大きなキャンディ型のペンダント、やたらフリルの多いスカート、そして長い黒髪には大きなリボンの髪飾り。12歳の魔法少女キャンディカルマ、ここに見っ参!「蒼穹園の平和を乱す奴は、私が砂糖漬けにしてあげるわっ!輝け甘い愛の光っ!プリティ・ロリポップ・シャワーっ!!」。
8月の強烈な日射しのもと、過酷な陸戦訓練を続けるカルエルたち。戦闘への不安と焦燥が募る中、それは若き飛空士たちの間に恋愛をも育んでゆく。そして、イスラはついに噴き上がる海「聖泉」へ到達する。これより先は「空の一族」が支配するといわれる未知の空域。カルエルたちは、イスラ後方への索敵飛行を余儀なくされるがー。「いつまでもみんなと一緒に空を飛びたい」ただそれだけを願った少年少女たちが飛ぶ空は、美しいだけでなく残酷で…。王道スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚愕と慟哭の最新刊。
わたし、鷹崎駆真。十七歳の高校生。花も恥じらう乙女なわたしだけど、今は食べかけのトーストをくわえて、通学路を全力疾走中。何とか遅刻せずに教室に辿り着いたけど。槇奈ちゃんはさっそくわたしにつっかかってくる。もうッ!イジワルなんだから。「あらあら駄目よケンカしちゃ。私たちクラスメートじゃない」柔らかい声でたしなめてくる草薙音音ちゃん。ううっ敵わないな…、さすが蒼穹園騎士団の元帥さん。逆らえないよ〜。「…鷹崎、もうそれいいから」槇奈の声で我に返るーこんな不自然極まりない学校生活。誰もが予測不能なまさかの学園ラブコメ編いよいよスタートか。
ーなんて自由なんだろう。クレアの胸は喜びに満ちあふれていた。青空の下、ひとりで自転車をこぎ、カドケス高等学校飛空科の入学式へ向かう。たったそれだけのことがたまらなくうれしい。そして今日は「彼」に逢える…。空の果てを目指し旅立った空飛ぶ島イスラで、カルエルたちの新生活がはじまった。各国から選抜された個性的なクラスメイトたちと、彼らとの和気藹々な寮生活。そして飛空訓練。意を決し、クレアにペアを申し出たカルエルだったがー。希望と不安の狭間でゆれるふたつの鼓動。回り出す運命の歯車。待望の続刊。
「-ッけ、結婚してくださいーッ!」鷹崎駆真に、出会い頭にプロポーズしてきた新人騎士・松永衛二。しかし急いでいた駆真に男の相手をする暇などない。入念な準備、完璧な計画ーそう、すべては二週間後に迫った蒼穹園騎士団内で行われる重要な武会のため…ではなくー在紗の誕生日のために。彼女は手に入れなければならない。何を?在紗のプレゼントを!!急がなければ無くなってしまう。店に着いた駆真の一瞬の油断。振り切ったはずの衛二に再び邪魔をされ、売り切れてしまう商品。こうなったら武会に参加するしかない!!そこにはある心境の変化が。「騎士の誇りに目覚めたんだ」と駆真は宣言するのだがー。