著者 : 榊空也
元編集者の猫沢二胡は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという。二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたりぐらしが始まった。静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできてー借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。
僕、ダックスフントの“フンフン”。大好きな藍ちゃんもついに大学生…ってどうしたの藍ちゃん、なんか毛皮が爆発してるよ!!イメチェンとやらに失敗して落ち込む藍ちゃんに、鴨井が美容師の妹・燿里を紹介してくれた。そこで藍ちゃんは、キャロルの死について鴨井家にわだかまりがあることを聞いちゃったみたい。自分のせいだと悩む藍ちゃん。気にしなくていいと強がる鴨井。もう!お互いを気遣うのはいいけど、ちゃんと言わなきゃ伝わらないよ!あと一歩が踏み出せない、両片想いの恋の結末はー?
★≡≡≡★ あらすじ ★≡≡≡★ 僕、ダックスフントの"フンフン"。 大好きな藍(あい)ちゃんは、動物病院で顔見知りになった猫の飼い主、鴨井(かもい)と両片思い。でもこの前やっと“お友達”になれたんだ! え、“恋人”じゃないのって? 女子高生の藍ちゃんは大学の受験勉強がすっごく大変みたい……! 鴨井も自分が高校の先生なのを気にしてるらしいんだ。 そんな時、引き取った犬のことで悩む女の子と予備校で話した藍ちゃん。でも実はその子は鴨井の生徒で、しかも鴨井のことが好きみたいだよ……!? 可愛い犬猫に見守られ、受験に恋に大忙し! 年の差恋物語、待望の第2巻! ★≡≡≡★登場人物紹介★≡≡≡★ ★三隅藍(みすみあい) …… 朗らかで素直な女子高校生。フンフンの飼い主。鴨井と動物病院で出会いお友達になる。受験勉強に苦戦中。 ★鴨井心晴(かもいこはる) …… 20代の穏やかな好青年。藍のことが気になっている。子猫様のお世話に奮闘中。 ★フンフン …… エクレアみたいな色をした、五歳のミニチュアダックスフント。飼い主の藍のことが大好き。 ひとつめのお話 子猫様のお気の向くまま ふたつめのお話 ジロさんと一緒 みっつめのお話 桜咲くまで、涙はいらない よっつめのお話 春告げ鳥と門出の日、そして あとがき
僕、ダックスフントの“フンフン”。大好きな藍ちゃんには気になる人がいるの。相手はいかにも好青年ってかんじの人間のオス、鴨井。動物病院の待合室で毎週会う、いつもいじわるな白猫キャロルの下僕なんだよ。気にくわないけど、藍ちゃんの気持ちも応援したい。ただ僕は、鴨井が藍ちゃんと仲良くできない重大な秘密も知っているんだ…!飼い主たちの関係は、顔見知りから友達へのステップアップもまだみたいで!?可愛い犬猫たちに見守られるなか、年の差ふたりの間にライバルまで登場してー?
文芸編集者の滝川詠見は、作家にして妖怪の六道〓馬(そうま)を担当中。新刊発売に文学賞受賞と、場数を踏んだ二人には、新作の立ち上げもお手のものーということもなく、相変わらず原稿は遅れていた。そんな折、六道先生の書いた昭和回顧エッセイが評判に。それなら先生の半生を描いた自伝小説も面白いのでは、と新作企画が立ち上がる。さっそく縁の地へ取材に向かう詠見たちだったが、やがて六道先生の記憶にない“六道〓馬”の足跡が見つかって…?編集女子と妖怪作家の、怪奇×お仕事物語、集大成!?
文芸編集者の滝川詠見が担当するのは、怪奇を喰って物語を綴る、妖怪で作家の六道〓(そう)馬。なかなか原稿の上がらない六道から、詠見が努力の末にもぎ取った久々の新作が、なんと文学賞を受賞した。ところが六道は妖怪故に受賞式には出られない。詠見が代理で壇上に立つものの、同じ受賞者で気鋭の作家・踊場漂吉に怪しまれる始末…。とはいえ先生を売り出すチャンス!と新作を求めて日参する詠見だったが、またもや怪奇事件に遭遇して…?編集女子と妖怪作家の、怪奇×お仕事物語、第二弾。
中堅出版社に勤める文芸編集者の滝川詠見は、なかなか原稿が上がらないことに定評のあるベテラン作家・六道〓(そう)馬の担当をすることに。さっそく詠見は六道のもとへ挨拶(と催促)に向かうのだが、初老だと思っていた先生はなんと憂いを帯びた見目麗しい男子で、しかも街に潜む怪奇を喰って創作をする妖怪だと知ってしまう。出合い頭こそ驚く詠見だが、妖怪だろうと相手は作家。原稿をもらうため、取材代わりの怪奇事件に首を突っ込むことになり…?編集女子と妖怪作家のコンビが綴る、不思議×出版お仕事物語!
皆の記憶から消えた清志朗ー蒼司朗の前に現れたのは、その彼にそっくりな“魔界侯爵レラジエ”だった!圧倒的な力を前に、己の無力さを痛感する四神の戦士たち。悪魔の出現により、帝都は最大の危機に見舞われる!!そんな中、篠原勇輝は「お庭番」の力の本質に気づくが…?そして蒼司朗もまた、ひとつの決意をしていた。「オレの清ちゃんを信じる!」少年の運命が花開く、お庭番第四弾!!
首都・帝都。ここには異形の蟲と、それと戦う四神の戦士たちがいる。ひょんなことからピヨ四神に選ばれた高校生の望月蒼司朗も、そんな戦士の一人「奥庭のお庭番」だ。六月。夏服に身を包んだ蒼司朗は、気持ちも新たに修行に励む毎日。ところが、次期帝である若様が行方不明になったとの報せが!蒼司朗はピヨ四神と一緒に若様捜索に向かうが…?四神の守護する地で少年の運命が花開く!!
『お庭番』として活躍する蒼司朗の元へ突然の来客が。それは幼い頃の蒼司朗をよく知る、巌手の若様・安部孝信だった!「頑張ってる姿を見にきた」と行く先々で兄のような存在の孝信に見守られ、妙に恥ずかしい蒼司朗。しかも、あまり構ってもらえないピヨ四神はご機嫌斜めだ。そんなとき、孝信が「一緒に巌手に帰ろう」と言いだして…!?少年の運命が花開く、お庭番シリーズ第十五弾。