著者 : 榎木洋子
竜神覚醒竜神覚醒
夏休みに入って、三雲隼人は、ある夢を頻繁に見ていた。諏訪伝承にある龍神・甲賀三郎が出てきて、石守とふたりの姫を連れて自分の元へ来い、というような内容の夢だ。どうやら聖剣に宿る春日姫と竜田姫は、三郎の地上と地下の妻だったらしい。謎の忍者部隊は、諏訪湖付近に地殻の亀裂があることに目をつけ、三柱の神の力を使って日本を分断しようともくろんでいた。そんななか、女神降臨剣が敵の手に!隼人たちは敵地に乗り込み、戦いが始まった…。
ふたりの女神ふたりの女神
1学期の終業式の日。三雲隼人のクラスに転校生がやってきた。が、隼人は、彼に殺気めいたものを感じた。同じ忍者の“匂い”がするのだ。さては、女神降臨剣を狙っている敵なのか…。突然、隼人の所へ父・雷蔵が現れた。忍者装束の一団と人面をもった黒い獣によって、甲賀の里が襲われたという。早速、隼人は、両親と共に甲賀へ向かった。甲賀では、雷蔵の父で総領である佐武郎が、誰に次期総領を指名するかでもめている最中でだった…。
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