著者 : 水鏡月聖
人間と魔族が共に暮らし始めるも、なお絶えない両族間の事件にあたる《特務隊》。 ある夜、事件現場に駆けつけた剣士の隊員・リンが目にしたのはーー血濡れた可憐な吸血姫・ラヴィアと、特務隊員の首なし死体だった。 リンは現場証拠からラヴィアに犯行は不可能と考えるも、彼女は唯一の容疑者にして上級魔族の吸血鬼。 ラヴィア確保を主張する隊長を説得するため、リンはラヴィアと「自分以外の人間の血を吸わない契約」を結ぶ! 行く当てのないラヴィアを住まいに招き、真犯人を捜すために始まった同棲生活。 事件の謎を解きながら、血と情が溶け合う日常は、次第に種族を超えた絆を深めていくーー。 ★『誰が勇者を殺したか』駄犬、驚嘆!! ーーーーーー 幻想と謎に満ちた、蠱惑的な物語。 その手があったかと驚嘆し、美しくも淫靡な描写に心が揺れる。 こっそりと覗くように読んで欲しい。 ーーーーーー
「ねえ、たけぴーはどう思う?」栞さんから丸投げされたのは、この高校にいるという“美人現役女子高生作家”の捜索依頼。著書を探しに訪れた書店で更紗と遭遇し、「その作者って、三年の福間さんなんでしょ」あっさり解決かと思いきや…真相はもう少し、複雑な恋愛事情が絡んでいてー。一方で近づく秋の学園祭。作家捜しで妙な名声を得た僕は舞台の脚本を書くことになっていた。とある事件からエースと部員が抜けた演劇部。部に残された戸部先輩に思い出作りだなんて言わせないため、瀬奈たちも巻き込んで準備は進み…しかし迎えた本番、何者かが脚本を書き換えていたことが分かり!?
学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。つまり他の誰かが?高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たちーそれらは、いくつもの恋路が絡みあう事件だったんだ。