著者 : 永野水貴
どんな相手とも円満に取引を交わす、頼れる敏腕営業マンの垣本正樹は、家では妻と娘を愛する良き父親だ(と思う)。ところが春から高校生になった娘の実咲が、最近ちょっと冷たい。もしやここ数年忙しさにかまけて、家族の時間を疎かにしていたせい!?良き父親として、このままではいけない。でもどうすれば、と困り果てた正樹に、妻が助言する。あなたは百戦錬磨の営業マン。仕事で培った交渉術で、娘を振り向かせればいいじゃない、と。次の休日の予定を懸けてー父と娘の交渉合戦が、ここに始まる!
“ディセンド”皇国の“十二刃”の一人、オースを倒し、滅亡の危機に瀕したソウガを救った少年・白火。英雄となった彼は、自身の力“変幻流転”を上手く使えなくなったことに悩んでいた。ある日、次なる皇国の襲来に備えるため、ソウガの姫たるグウィンらは豊富な資源を持つ“獣の末裔”タルパとの同盟を計画する。彼らとの交渉は難航したが、タルパの技術に惚れ込んだ白火が自らの技能を示したことで信頼を勝ち取ることに成功する。だが、その帰り道、突如として矢の嵐が降り注ぐ。それは第四刃“射手”のセレネの強襲で、白火は彼女に連れ去られてしまいー?たった一つの力が絶望の運命を打開する!新たなる無双戦記ファンタジー、待望の第二弾!
山奥に引きこもっていた少年・白火の下を“神獣の末裔”たるソウガの姫・グウィンが訪れる。彼女は滅亡の危機に瀕した国を救うために、様々な褒美を提案して助力を請うが白火はことごとく拒絶してしまう。だがー「ソウガの一族に協力し、この地よりカースの魔の手を完全に退けることができたならー妾を好きにしてよい。貴殿の奴隷にしようが、素材にしようが、煮ようが焼こうが構わぬ」彼女自身を対価に契約は成立。敵国の圧倒的兵力に対して白火は“変幻流転”-超常の力を持つ武具を創る力を用いて対抗し、たった一人で戦局を打開していくのだがー?必敗必死を逆転し、新たなる王道を斬り拓く大スケール無双戦記ファンタジー、ここに開幕!
“裏切りの勇者”。-それが、ルカの師であるエスベルトの呼び名だった。魔物を引き連れ世界へ侵攻する厄災“魔女”。それを討ち倒し世界を救う“勇者”。勇者が魔女を討伐するー何度も繰り返されてきたその歴史は唐突に終わりを迎える。世界を救うはずだった勇者は、世界を脅かす魔女に下り、人類の敵となったー。人々は次なる勇者を求めた。魔女をーそして裏切りの勇者を殺せる“英雄”を。ルカは剣を振るい続ける。師匠を追い、真実を知り、師を奪った魔女を殺すために。これは決して語られざる物語。魔女と勇者と英雄の紡ぐ、この世界最後の英雄譚。
辺境で育った少女・春嵐の平凡な日々は、春嵐を“公主”と呼ぶ黒龍の青年・黒淵の襲来により終わりを告げた。両親を殺され激情のまま龍へと変化した春嵐は、帝国の皇子・流星に捕らえられてしまう。人の姿に戻った春嵐は“黒龍の公主”として彼の監視下に置かれ、流星の邸で暮らすことになり…。私は人なのか、龍なのかー。帝国を舞台に、龍と人が織りなす中華風ドラゴンラブ!
白竜の青年シュトラールと、その“花嫁”となった澄白。優しく穏やかな日々は、ゴルト族の竜、アメテュストの死により突然の終わりを迎えた。彼のもとを離れた澄白は、亡き母の一族が住む里を目指す。一方、シュトラールは、澄白の不在に喪失感を感じて…。澄白を持つ新たな出会いと過去に穏された真実とは?そして、すれ違う二人の想いの行方は?竜と姫君の恋絵巻、待望の第六弾!
翼を持つ民が住む北部と、翼なき民が住む南部。相争ってきた両国間でついに和平交渉が始まった。その席で、北部の女性外交官フェリータは、同じ和平への志を秘めた南部の大使アンドレアと出会う。立場を越えて信頼を深める二人だったが、その彼は今、物言わぬ姿でフェリータの前に倒れていた。捕縛された彼女の無実の訴えは北部への憎悪にかき消された。絶望するフェリータ。その前に現れたのはアンドレアの亡霊だった。戦争を回避するため、真実を求めて逃亡するフェリータとアンドレアが辿り着いたのはー。
「-私が、欲しいのだろう?」竜の“花嫁”となった小国の姫、澄白とその夫である白竜のシュトラール。ゴルト族の竜、ザフィアの情報から古王国に赴いた澄白たちを待ち受けていたのは、始種の骨を略奪した黒竜、サルグ・アーセファだった!彼の真意が掴めないまま、澄白たちは古王国に滞在することになるが…。かつて竜に愛された人の王の国で、澄白はシュトラールへの想いと向き合うことになってー。人気作第四弾。
竜の“花嫁”として捧げられた山城国の姫、澄白とその夫となった白竜のシュトラール。奪われた始種の骨を取り返すため、黒竜の領地に向かった澄白たちは、略奪者たちが既に離反していたことを知る。その帰路、突如現われた隻眼の黒竜に澄白は攫われてしまい…。孤高の竜と彼を伴侶に選んだ女性との出会いが、澄白に竜を愛すること、その永久となることを意識させてー。