著者 : 浅倉イネ
青機甲と呼ばれる機械が人々の暮らしの中に根ざす、王国世界。機械技師の少年・ロウは、父親の形見である青機甲戦機とともに旅をしていた。その途中、軍師を名乗る少女・エルに拾われ、半ば強制的に『従者』にされてしまう。しかも逃げられないように『拘束具』まで取り付けられてー!?ロウは謎の展開に戸惑いつつ、エルに(嫌々)付き従いながらも逃げ出す機会をうかがうことに。そんなロウの企みを知りながら、エルは語りかける。「わたしは、世界を守りたいのですよ」と。敵は、世界の呪い“樹氷の凍結世界”。逃げ腰の少年は、音なく忍び寄る機械へ挑む少女の『剣』たり得るのかー!?
「私は世間でいうところの『にーと』にあたる存在らしい。よって!私は目的を持った者として生きることにした!」そんな決意を胸に、『竜』の少女キリアは、僕こと北上景の通う学校へ転校してきた。金髪赤瞳という目立つ容姿のせいか、一躍学校の人気者に。キリアは昼間も『しもべ』の僕と一緒にいられて、満足らしいけれど…。そんな中、突然の来訪者が二人。一人は見覚えのある魔術師ティアナ。そしてもう一人は、ティアナとは違う雰囲気の魔術師アイゼル。彼女は「竜を監視しにきた」と、真っ正面からキリアと対立ーそしてなぜか洋館に滞在することに。魔術っ娘二人も加わり、繰り広げられる、非日常主従ライフ第二弾!!
空から、何かが落ちてきた。ある日の夕暮れ、僕こと北上景は「ありえない光景」を目の当たりにしてしまい、その落下地点へと足を動かしていた。行き着いた先で見たもの、それはー西洋人形のような金髪美少女(しかも生まれたままの姿!)だった。そして背中には『黒い羽』!?何者なんだ、この子は…と、とりあえず保護することにしたけれど…目を覚ました少女は、紅い瞳をこちらに向け、不遜な態度で話し、あまつさえ人の手に噛みついてくる。本当、何者なんだよ!あげくの果てに言い放つー「我は伝説の『竜』なり」「『竜』と『人』は、相容れない」「お前は、私の『しもべ』だ」こうして、元『竜』の少女と僕の非日常主従ライフが始まったー!!
夏休み中の秋月孝平は、フランスにいたーいや、連れてこられた。あの“魔法使いの実習生”の少女・クレアに。日本の夏の暑さから逃れ、バカンスと称して孝平にフランス魔法界を案内するため。そして、クレアの実家に帰省するために。最初は軽い気持ちでバカンスを楽しもうと思った孝平だったが、その矢先、クレアが何者かに拉致され、見知らぬ街で一人取り残されてしまう。一人になった孝平は、通りがかった広場で、まるで聖女のような不思議な少女と出会うがやっぱり魔法使いでー!?渦巻く陰謀に飛び交う魔法。物語の舞台はいよいよ、魔法の本場・フランス魔法界へ!第1回講談社ラノベチャレンジカップ・佳作受賞作第3弾。
“魔法使いの実習生”の少女・クレアの保護者になってからしばらく経った頃、秋月孝平の住む汐浜市に“魔法使い”を名乗る少女がもう一人やって来た。少女はホルマと名乗り、とある人物を捜していると言う。嫌な予感を覚える孝平だったが、予感は的中。魔法使いはこりごりだと言ったのに、結局「何でもします!」と拝み倒されて、渋々クレアと同じようにアパートへ受け入れることに。時を同じくして、孝平の前に一匹の不思議なしゃべる黒猫が現れ、“忠告”を与えてくる。-白い狼に気を付けろーと。黒猫の真意とは、そして過去と現在が複雑に絡み合う因縁とはー?!第1回講談社ラノベチャレンジカップ“佳作”受賞作第2弾。