著者 : 澱介エイド
SICK(2)SICK(2)
なんの脈絡もない突然の自殺。その方法は必ず溺死。不可解な連続自殺にフォビアが絡んでいると見た霊能探偵、立仙昇利は、見た人を溺死させる不気味な魚の絵に辿り着き、叶音に調査を依頼する。絵を鍵に概念世界“ゾーン”へ潜った叶音が見たのは、強大な生物の棲む美しい海だった。更に現実世界で絵の作成者を辿っていた昇利は、逆に絵に見入られ、精神世界へと引き摺りこまれてしまう。現実と概念世界が交錯する混沌の中、信じられるのはただ一つ、胸に宿した信念だけ。正義が闇と幻想を貫く、サイコアクション第二巻。
SICKSICK
誰かに見られている気がするー少女が感じた悪寒は日増しに強くなり、とうとう巨大な眼球の化物となって彼女に襲い掛かってきた。精神に寄生し恐怖症を引き起こす概念生命体フォビアを殺すため、叶音は少女の心の中へと侵入する。そこに現れたのは、恐怖の語り部を名乗る男だった。恐怖は伝播し、歪に増長する。『見られる』恐怖は、やがて全く別の禍々しい絶望を呼び起こす。「それは君が、何を賭しても忘れたいと願った事なんだよ」怪物を生み出しているのは誰なのかー闇に沈んで恐怖を滅すサイコ・アクション!第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞。
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