著者 : 片山憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始する。紫の登場は、幼なじみの情報屋・村上銀子や、師匠の孫娘・崩月夕乃、また真九郎の住む五月雨荘の住人たちとの騒がしい日常にさらに拍車をかけることに。我侭ではあるが、純粋な紫に触れていくうちに、真九郎は自らの心に変化を感じ、次第に打ち解けていく。だが、二人の距離が近づいてきたある日、最悪の使者が終わりを告げる。宿命、楽園、そして紫の願い。全てを知った真九郎の選択は…。
駆け出しの揉め事処理屋、紅真九郎にかかってきた一通の電話。それは、商売敵である悪宇商会からの勧誘だった。一度は応じた真九郎だが、最終課題に出されたのは、なんと暗殺計画への参加。標的となるのは、一人の病弱な少女。真九郎は当然のごとく拒否し、交渉は決裂。そして暗殺阻止へと動き出す。しかし、踏み込んだ闇はあまりに深かった。立ち塞がる悪宇商会の殺し屋・斬島切彦。裏十三家の一つ“斬島”で殺し屋稼業を継いだ人物。その恐るべき刃は、真九郎と紫の仲までも引き裂き、さらなる窮地へと追い詰める。そして少女の背負っている運命は、真九郎の過去に繋がっていて…。
駆け出しの揉め事処理屋、紅真九郎は、紫と初めて迎えるクリスマスを目前にして、プレゼントに悩んでいた。どうにかその内容を決めた矢先、銀子から一つの凶報がもたらされる。それは、真九郎の目標である柔沢紅香の死。突然のことに信じられない真九郎は、ただ混乱するしかなかった。そんな中、真九郎のもとに仕事の依頼人が現れる。瀬川静之、六歳。姉の早紀を探して欲しいという彼女の依頼を受けた真九郎は、早速動き出す。そして早紀の情報を辿って訪れた店で、真九郎は星噛絶奈という少女に出会う。その少女も、人を探しているというのだが…。守るべきもの、進むべき道。真九郎の心が向かう未来は?
大晦日を乗り越え、新たな年を迎えた揉め事処理屋の紅真九郎。崩月家で夕乃たちと穏やかな正月を過ごしていたが、そこで、冥理から奇妙な話を持ちかけられる。真九郎との見合いを望む少女が現れたというのだ。しかも、その少女は裏十三家の筆頭“歪空”の一人娘。断ると崩月家に迷惑が掛かると考えた真九郎は、その見合い話を受けることにする。しかし、二人の出会いは紫にまで影響を及ぼしてしまう…。それが解決する間もなく、真九郎のもとに新たな仕事の依頼人が訪れる。困難な仕事内容に、真九郎は判断に迷うのだが…。圧倒的な力を背景にして社会に闇を生み出そうとする敵に、真九郎は戦いを挑む!
聖夜目前の新米揉め事処理屋・紅真九郎。最年少の依頼人・瀬川静之からの依頼を発端に、麗宇商会最高顧問“弧人要塞”星噛絶奈に遭遇し、すべての鍵を握る彼女から情報を得ようとしたが、最強かつ最凶の絶奈を前に、真九郎はなす術がない。悩み抜いた末に、真九郎はある奇策に出る。そして迎えたクリスマスイブ。真九郎のもとへ、絶奈から「イベント」の招待が来る。クリスマスプレゼントを待つ紫と、姉の帰りを待つ静之。二人の願いを叶えるため、そして自らの誇りのため、真九郎はその地へ向かう決意をするが…。
新米揉め事処理屋の高校生・紅真九郎。紫と初めて迎えるクリスマスを目前に、銀子からもたらされた凶報。それは、真九郎の目標である柔沢紅香の死。信じられない真九郎は、その真偽を確かめる決意をする。そんな中、新たな依頼人が現れる。瀬川静之、6歳。姉の行方を探してほしいと言う彼女の依頼を受けた真九郎は早速動き出す。守るべきもの、進むべき道、そして生きる意味。真九郎の心が向かう未来は…。
駆け出しの揉め事処理屋・紅真九郎にきた一通の電話。それは、商売敵である悪宇商会からの勧誘だった。一度は応じた真九郎だが、最終課題に出されたのは、なんと暗殺計画への参加。標的となるのは、一人の病弱な少女。真九郎は当然のごとく拒否し、交渉は決裂。そして暗殺阻止へと動き出す。しかし、踏み込んだ闇はあまりに深かった。立ち塞がる悪宇商会の殺し屋・斬島切彦。その恐るべき刃は、真九郎と紫の仲までも引き裂き、さらなる窮地へと追い詰める…。