著者 : 牧野修
とある反社会的組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。そこに配属された桜庭有彩には、人と人のつながりを糸という形で可視化できる特殊能力があった。 有彩は同僚である柿崎と共に、ある失踪事件を洗いなおすことになったのだが、それは大きな事件の一端でーー。 少年たちを狙った生首事件、宗教団体の信者による人肉食事件、そして謎の団体による拷問ショー。一見バラバラに起こっているように見えた数々の猟奇的な事件は、ある一人の女性につながっていく。 prologue 第一話 スマイルフェイスの男 第二話 カペナウムの會堂 第三話 アリアドネ受難
「俺とおまえは中身が入れ替わった。魂が入れ替わったと言えばわかるか」「うんうん」「必ず俺が元通りにしてやるから、それまでその身体を大事に使え。わかるな」「はい!」頭はキレるが、ヒネくれた性格の青年。そして彼が飼っている人懐っこくて素直な紫犬。ある日、この主従の魂が入れ替わってしまう!様々な謎に挑む二人(?)を描く、笑いあり涙ありの、異色入り替わりストーリー!!
今日も今日とて、喫茶店『不眠症』でバカ3人組がバカ話に興じていた。リーダー格で熱血漢の柳原心太、通称テングサ。クールな二枚目であるところの鈴木地球、通称あっちゃん。ちょっと小太りで三枚目の佐藤流星愛、通称サトル。ヘンテコな名前を持つ3人は、同じ高校に通う遊び仲間だった。そこにテングサを訪ねて、怪しげな女性がやってくる。彼女は暗い顔で言った。「人を殺してほしい」とー。邪神をその身に宿す少年テングサを巡る奇々怪々な事件が、ここに幕を開ける。バカ少年たちは、コスプレ姐さんや美少女殺し屋の襲撃から逃れられるのか。
頑丈なプロテクターに身を包んだ男たちが、ふた手に分かれ、それぞれに得意の武器を使ってひとつの人形を奪い合うゲーム「リカプト」。それは、汚染した地球で、障壁に囲まれて暮らす人々の間で随一の人気を誇るスポーツであった。ここにひとりの男が新チームを結成した。勝ち進む、寄せ集め軍団。だが、彼らが掴みとろうとしたものは、単なる人形ではなかった。