著者 : 甘塩コメコ
隣国キアロモンテから遊学に来たアントニエッタ王女。その王女付き女官に配属されたジュリエンヌには、幼い頃に婚約したフェルディナンがいた。護衛騎士である美しいフェルディナンを愛しているジュリエンヌだが、彼の心はアントニエッタ王女に…?そんなジュリエンヌにキアロモンテの外交官であるロメオが近づく。ロメオとジュリエットの恋を再現できる、と囁くロメオ。だがジュリエンヌは報われぬ恋であったとしても、愛を貫こうとしてーせつないすれ違いのファンタジーロマンス!
「-あなたは、だぁれ?」隠処に囚われていた咲夜は、死んだと思われていた自分の生みの母親、マリア・クリスティナと偶然再会する。しかし、彼女は咲夜に関する一切の記憶を失っていた!悲嘆にくれる咲夜は、クライスの創始者の元へ連れて行かれるが、そこでクライスに隠された衝撃的な事実を知ってしまい!?咲夜を巡る数奇な運命、血族の因縁がついに決着!吸血鬼伝説、感動の完結巻!!
敵の凶弾に倒れ、命の危機に晒されたカール。為す術がない咲夜の前に現れたのは、クライスのドクトア・ジーンだった。警戒する咲夜だったが、カールの治療のため、仕方なくジーンについていくことになり!?さらにジーンから、カールを助けたければマクシミリアンの花嫁になれと取り引きを持ちかけられて!?謎のベールに包まれていた真実がついに明らかに!?吸血鬼伝説第6弾!!
昼と夜の狭間、黄昏の住人たちーモンスター。咲夜の義兄アルベルトは、純血のヴァンピーアとの結婚を血族から迫られる。同時に人間である咲夜も血族にふさわしくないとして、ヴァンピーアの牙を受けろと言われる。不安な咲夜にアルベルトは「俺が帰るのは、いつでもお前のところだけだ」と約束をし、子どもたちへの要求に激怒したカールとともに城に向かうが!?ベルンシュタイン家を巡る罠が動き始める…吸血鬼伝説第5弾。
隣国の侵攻を受け、危機に陥るペニンシュラ王領。国難を救うためにはかつて救国の英雄と謳われながらも陰謀により隠遁生活を余儀なくされたアンシャル卿の力が必要不可欠だった。彼を担ぎ出すために白羽の矢が立てられたのは、小柄でボーイッシュなシスター・マリカ、長身でお嬢様然としたシスター・ハイナ、ミステリアスな魅力が漂うシスター・墺芭の、修道院で暮らす3人のシスター。敬虔なる神の信徒でありながら自由奔放に生きる彼女たち“破戒修道尼僧”は、はたして無事にアンシャル卿を隠遁生活から引っ張り出すことができるのか!?
昼と夜の狭間、黄昏の住人たちーモンスター。セイレーンの歌姫がトルコで行方不明になった。それを聞き、穏やかな物腰を一変させ邸を飛び出した執事の狼男、ルイ。彼を見送った咲夜だったが、彼女も突如、アナトリア最長老のモンスター、アトラ・ハシースに呼び出され、義兄アルベルトたちとともに一路、トルコへ向かうことに!!しかし、トルコに着いた咲夜たちは、キマエラに襲撃されて!?吸血鬼伝説、新たなる展開へ。
全寮制の魔法学院に通う平凡なアルヴィスだったが、襲い来る魔獣に対抗した魔法の暴走で自分の身体の変化に気づく。さらに、禁忌とされていた指輪を手にしたことで、夢の中で「始祖十二賢者」の一人と接触して力をつけていく。一方、学院講師のクラウスは彼が「失われた十三番目の賢者」の関係者だと見抜き、策謀に陥れようとする。それが露呈し、クラウスは学校を追われるのだが、逆に行動の自由を与えてしまうことに。迫りくるクラウスの襲撃に親友ロアが巻きこまれ重傷を負ってしまう。激怒したアルヴィスはクラウスへの反撃に立ちあがる…。マジカルファンタジー第二弾。
昼と夜の狭間、黄昏の住人たちーモンスター。豪華客船マリー・クリスティーネ号を探る血族のマーメイドが石化状態で発見され、吸血鬼一家の養女、咲夜が調査に行くことに。「この世の災厄」が眠っているというクリスティーネ号。そこで行われる海運会社の後継ぎの誕生パーティーに、血族の長カールの代理として咲夜は義兄アルベルトと、吸血鬼のトーゴたちと共に潜入するがー!?結城光流が贈る、新たなる吸血鬼伝説。
昼と夜の狭間、黄昏の住人たちーモンスター。目を見た者は石になるというメデューサの首がうめ込まれた秘宝「アテナの盾」が血族の城から盗まれ、時を同じくして住人が石化した村が見つかる。モンスターたちを束ねるヴァンピーア一家の人間の養女・咲夜は盾を盗んだ犯人が義兄・アベルの剣の師匠で、アベルが彼を狩る執行者になると知り、愛銃をたずさえ事件の調査に同行するが…!?結城光流が贈る吸血鬼物語、第2弾。
昼と夜の狭間、黄昏の住人たちーモンスター。人間の少女・咲夜はモンスターを束ねるヴァンピーア一家に育てられた。しかし、彼女を疎んじる長老たちから、咲夜は一族として認められるための試練を与えられる。「血の掟に従い、血族を離反した異端者を狩れ」愛銃を手に、咲夜は朽ちた城砦に乗り込むが大ピンチに。そこに助けに現れたのは、十年前に離ればなれになった義兄・アベルで!?結城光流が贈る、吸血鬼物語、開幕。
まだ二十歳前の趙雲が流浪の武芸者として旅を続けていた頃。卑劣な罠で瀕死に陥った彼を救ってくれたのは、優音という地神・玄武の養い子で、朱を帯びた亜麻色の髪と海のように深い蒼眼の不思議な魅力を持つ幼い少女だった。恩のある玄武の願いを受け、戦を左右させるほどの力を持つ六曜石を取り戻すため、優音と共に公孫〓(さん)の許へと向かう趙雲だったが、折しも公孫〓(さん)は天下に覇を唱えんとする袁紹と開戦間近。そして、天真爛漫な優音に翻弄されながらも少しずつ惹かれ始めていた趙雲は、彼女とともに戦場へと赴き、覇王争いの渦中へと巻き込まれていくのだったー。不器用な二人が繰り広げる三国志を舞台にしたお伽噺なラブストーリー、開幕。
だって、ヒトは傷を抱えているのだから。痛みを紛らわすために「何か」をしようという衝動は抗い難く、特に思春期の多感な童貞少年が告白してフラれでもした時は、その衝動はビッグバン並みのエネルギーを有し、大人の予想の斜め上を光速で突っ走るような行動にだって平気で出る。そんなわけで、遠矢孝文は空を飛んだ。月にタッチして戻ってくる。-と、カッコつけてみたものの、要は、幽体離脱体質の孝文が、月の美少女、転校生美少女、そしてオカルト美少女に気に入られたりしながら、自分のトラウマも含めて青春しちゃうラブコメ。なのかこれ?-。
天使だって家出ぐらいするー。突然冷淡になった慧に、真里亜は疎外感を覚える。明日も続くものと思っていた毎日。それが幻想にすぎないことを改めて認識した真里亜は遙海家を出て行くのだった。真里亜を追うことに逡巡する慧。だが事態は急変する。資産家である小布院の身内と勘違いされた真里亜が誘拐されてしまったのだ。しかもその身には恐るべきクロノグラフ“リグレスト”が取り付けられていた。リグレストの効果により、真里亜は凄まじい速さで幼児化していく。行き着くところは肉体の消滅ー。救出とリグレストの解除。その難事を慧は同時に解決しようとするのだが。
そいつが持っていたのは奇妙な拳銃だった。撃たれた者の記憶を消失させる、それ。神の力を手に入れた時、人はどうするだろうか?そいつはー。慧たちの同級生に奇妙な状況に置かれ困っている者がいた。嘘のような話だがすっぽりと半年分の記憶だけが頭の中から抜け落ちているのだ。それがクロノグラフによる人為的な記憶操作だと疑った慧は調査に乗り出す。答えは消された半年間にあるー。わずかに残された過去の残滓と大胆な推理で時間を辿り、記憶を再構築していく慧。そして明らかになったのは意外な事実だった。
ついに現れる“魔術師の大敵”第三室長フィラメル・スピノーヴァ。彼もクロウリーの影を追い事件へと介入していく。スピノーヴァに底知れぬ脅威を感じた周は、事件を自分が望む形へ解決しようと動く。かくして、いかに相手より早く真相に到達するか、二人の緊迫の攻防が始まった。捜査側を嘲笑うかのように、次々と置かれていく犯行声明。迷宮化していく犯人像、その動機。犯人は本当にクロウリーなのか!?その真相に到達したとき、魔術師の“最後”の物語は始まる。トリックスターズシリーズ、ついに完結。
城翠大学学園祭、最終日。その日の朝、城翠祭実行委員会本部に『魔術師からの挑戦状』が届けられた。-我は、学園祭開催場所である城翠大宮古キャンパスから、“学園祭の成功に不可欠なあるもの”を奪うー奇しくも四月の事件を再現するかのような文言がはたして真実となった時。時同じくして周はクロウリーと遭遇する。このタイミングは偶然なのか必然なのか、犯人は一体ー!?冴奈らはそれぞれの思惑で事件にアプローチしていく。四月の事件からのすべての決着をつけるべく魔術師たちの“最後”の物語が始まった。
大公に囚われた半妖の少女ルサカを救いだすため、レイスファンが向かったイルマリネン公国。そこには伝説の魔道師ボエルの姿があった。病人に奇蹟を行い、妖魔を退けるその姿に人びとは歓喜するが、レイスファンは不吉な予感をおぼえていた。そのころレイスファンのもとを去ったヴァルは、リュシアンの魔力を得るために邪悪な妖魔ラウームスと密約を交わしていた…。峻烈のヒロイックファンタジー、ついにクライマックス。
レイスファンに流れる大魔道師リュシアンの血は、その秘めたる力を覚醒させつつあった。だが自分でも制御できないほどの強大な魔力は、大魔道師の力を執拗に狙う大公フェルー・マネスと高位妖魔ラウームスの襲撃を呼び込んでしまう。さらに、レイスファンを守護していた妖魔ヴァルは、旅の目的であった賢者ボエル発見の手がかりをつかみ、レイスファンのもとから離れようとしていた…。峻烈のヒロイックファンタジー第4弾登場。