著者 : 甲斐田紫乃
『悪姫(あっき)』と『皇太子・伯蓮の弟』、 二つの顔を使い分け、東宮で二重生活を送る令花。 ところがある日、 「皇太子は悪姫に篭絡されている」 という噂を聞き兄皇子・藤貴が東宮に乗り込んできた。 同時に、妃候補たちに突如仲違いが起こる。 訝しく思った令花は、宮女に変装して情報を探ることに。 すると、逆に藤貴の方から令花に接触してきた。 やけに令花に親切にしてくれる藤貴に、伯蓮はなぜか気に食わない様子。 一方、藤貴が管理する港で不穏な動きがあり……。 東宮内と港の流通をかき乱す犯人は誰なのか、その思惑はーー?
ついに立后直前。 街は皇帝朱心の帝位継承を祝う『龍恵祭』の準備で賑わっていた。 ーーが、 「選べ。皇后か、薬師の道か」 英鈴は、夢を諦め皇后になるか、後宮を出て薬師の道に進むか、究極の選択を迫られてしまう。 そんな中、『龍恵祭』の準備で妃嬪らの揉め事に巻き込まれたり、薬師として対処が必要な問題が起こったりする。 二つの面を通して、英鈴が気付いたこととはーー? 「私は、旺華国後宮の薬師だから」 英鈴が選んだ未来、そして渾身の『不苦の良薬』をご覧あれ。 歴史に名を刻む薬妃伝、堂々完結!
誰もが恐れる『悪姫(あっき)』、胡令花。 けれど正体は、悪女とは真逆の愛らしい顔と純粋な性格。 それは誰も知らない……はずだった。 皇太子・伯蓮から密命を受けるまでは。 「我が妃、そして我が弟になれ」 自身の秘密を守るためにやむなく二重生活を始めたものの、問題が続々と発生。 『悪姫』は寵妃だと勘違いされ、弟の時は伯蓮による溺愛が過ぎてかき乱される。 そんな中、東宮でおぞましい事件が起こってしまい……? 「悪を誅する悪の出番ね」 己の使命を胸に、悪姫と弟、二つの顔を使って事件を解決に導きます!
まもなく先帝の喪が明け、皇帝朱心の時代を迎える。つまり、立后も目前。しかし皇位継承の儀が、前例のない不吉な失敗に終わってしまった。すると英鈴の実家から呪いの道具が見つかり、そのせいで儀式が失敗したとして英鈴は後宮を追放されることに。儀式の失敗に、冤罪。何かがおかしいと感じた英鈴は、幽閉先から抜け出し、この謎を解くために奔走する。すると、英鈴だけでなく呂賢妃も同じ容疑で後宮を追い出されたと聞き…!?「これは、陛下を廃位させるための罠よ」『薬』で朱心の危機を救えるのかー?
かつて敵国だった金枝国へ『おいしい薬』を提供し、皇帝・朱心の専属お薬係の座を守った英鈴。ところが金枝国から返還された人質の暁青が嬪として後宮に入ると、たちまち朱心のお渡り疑惑が浮上。「まさか陛下が」と思う英鈴だが、妃嬪たちのお茶会に参加する暁青の様子を見て、とある違和感に気づいてしまう。何かを隠す彼女に疑念が深まる中、朱心が夜に出歩いていたという話まで聞き、英鈴は心が揺さぶられ…!?「たとえ恋敵になろうと、私は私の務めを果たすだけ」後宮の戦いを『薬』で切り抜けられるかー?
後宮に仕込まれた『不苦の猛毒』に薬で対抗し、皇帝・朱心を守った英鈴。この度異国から来た通問使が英鈴に『不苦の良薬』の開発を依頼してきた。引き受けるも、朱心はなぜか薬師の少年・緑風にも開発を命じる。さらには優れた処方を作った方を皇帝専属のお薬係にって…もしや交代の危機!?期限はたったの五日。しかも文化が異なるため処方の開発に難航する一方、新しく入った宮女・翠玉が制度を破り秘薬苑へこっそり入ったことに気づく。敵の回し者かと疑い始めたところ、彼女の容貌に引っかかりを覚えー?
皇帝・朱心に才能を見出され、貴妃の位を賜り専属のお薬係になった英鈴。『安眠茶』騒動が収まり平穏が戻ったと思いきや、今度は英鈴の菓子から毒が見つかった。命を狙われ恐ろしく思うも、苦い毒を相手にわからず食べさせる手法は、自分が作る『不苦の良薬』に似ていると気づく。手がかりの薬包紙を元に対策を練るが毒は次々に仕込まれていき、さらには『手を引け』と朱心からも突き放されてしまう。それでも次は皇帝や妃嬪が狙われる可能性があると思った英鈴は、皆を守るために良薬で毒を不能にする賭けに出て…?書き下ろし。
皇帝・朱心から妙に気に入られ、専属のお薬係に着任。 さらに、官女から貴妃に昇格した英鈴。 ところが、後宮内にて最近『英鈴特製の安眠茶』が出回っているという噂が。 身に覚えがないのに、薬茶を飲んだ嬪が中毒症状を起こしたことで「毒を売りつけられた」と騒ぎになってしまう。 しかも、そのせいで皇帝のお薬係を解任されることに。 窮地に陥った英鈴は、身の潔白を証明するために後宮内を探り始める。 しかし、薬茶の正体を掴むと同時に、踏み込んではいけない『5人目の妃』の謎が絡んできて……?
『不苦の良薬』--苦くない、誰でも飲みやすい良薬こそ至高。 後宮の官女・英鈴は、そう志して女だてらに薬師を目指している。 ある日、後宮で薬茶を売り始めると、珍しい処方に興味を持った皇帝から呼び出される。 すると、「甘党の余のために、苦い薬を飲みやすくしてほしい」と、皇帝専属のお薬係に任命された。 処方を気に入られた喜びも束の間、妃に昇格すると言われてしまい……? 「私が目指しているのは、妃ではなく薬師です!」 皇帝のお気に入りが「おいしい処方」を掲げて活躍する、中華おくすり物語!
「あと三時間と十二秒で、君は…」高校生・佐治恵海理の前に現れた女=エミリは不吉な予言を告げた。その顔はよく見れば自分と同じーこの出会いがすべての始まりだった。奪われた未来、狙われた友人。次々と巻き起こる事件!翻弄される恵海理を嘲笑うかのごとく、つきまとうエミリの目的とは?マイナスPの人気楽曲を小説化!!-反撃開始。自分×自分、“押し問答”の決着は!?
偽ダイヤ事件を通し、腹の中真っ黒皇子・ヴィルベルトに少しだけ優しさを感じた胃痛持ちの苦労性姫・グリゼルダ。ある日彼が「姉が私の名を騙った詐欺にあった」と言ってきた!その詐欺の名目は…グリゼルダとの手切れ金!?何やら試されているような気もしつつ、捜査への協力を頼まれ(=脅され)帝国へ。そこでとある人物が浮かび上がるがー!?胃がキリキリの駆け引き、続編登場!
今日もしくしく痛む胃を押さえ、国のためにあくせく働く王女殿下ーそんなグリゼルダのもとに、隣の大国・ミトラス帝国の次期皇帝候補でもあるラドラー公ヴィルベルトから、緊急の手紙(という名の脅迫状)が!そこで告げられたのは、グリゼルダが管理する鉱山のダイヤがニセモノだったということ。捕食者の笑みを浮かべるヴィルベルトとの、胃がキリキリの駆け引きがはじまりー!?
様々な困難を乗り越えた清子と稀國は、誤解も解けて両想いに。縁結びの神様・伝月も「最高の良縁」である二人を結んだことで、力を取り戻したーが。ある日、「おヌシらの縁を切りに来た」と、伝月そっくりの縁切りの神様・断月が現れた!!しかも「この縁は“死”に繋がる」と不気味な忠告まで…!もちろん“縁切り”は拒否した清子だが、それ以来、稀國が屋敷を訪れなくなってー。
道明寺家の娘・清子は、無愛想で皮肉屋な美青年・在原稀国が大の苦手!そんな彼女の前に“縁”を操るという胡散くさい神様・伝月が現れた!と思ったら、イキナリ清子の「縁結ばれ」を発動!あげくに「最良の伴侶は、在原稀国じゃな」-って冗談でしょ!?だが“縁”は動き始め、行く先々には必ず稀国の姿が!!こうなったら、自力で“縁”を絶ち切ってやる!と、息巻く清子だが!?
伝説の大魔王の生まれ変わりである呪殺令嬢・ベルナ。彼女は、聖女の転生体であるバスティアン殿下に、『悪さ』をしないよう監視される日々。そこへ、最後の四天王・ギンレーが到着。しかし彼は、「魔王に従う気はない」と言い出し…!?一方、市中では怪しげな事件が発生。すると殿下は、犯人をベルナ達だと決めつけてー!?本気で滅ぼされる日も近い!?魔王ファンタジー第2弾。
鋭い目つきに不気味な笑い声ー誰もが怯える“呪殺令嬢ベルナ”の実態はーただの口下手で内気な少女!そんな彼女が聖誕祭で、神々しい笑顔のバスティアン殿下に「運命の相手です」と囁かれ、思わずドキドキ。でもその直後、「お前、人間ではないな?」と突然『光』を投げつけられ、「魔王を討つ!」-ってそれ私のこと!?混乱するベルナをよそに、空から鍋から『配下』が続々登場!どんなに怖がられても、自分は人間だって信じてたのにー(泣)!!爆笑必至の新・魔王ファンタジー。
ヘタレ吸血鬼(でも最強)のアハロンと晴れて恋人同士となり、月光城での逢瀬を楽しむアデル。そこへ現われたのは、撃退したはずの異端教団『堕ちた星』の使者達。彼らは“教主サマのメッセージ”を伝えると、アデルの大事なお守り「神の剃刀」を奪い、立ち去ってしまった!「神の剃刀」奪取のため、全員で教主の下へと乗り込むが、そこで待ち受けていたものはー。アハロンついにヘタレ卒業!?真祖の力を取り戻した時、二人の恋はー!?ヴァンパイア・ラブコメ、感動のフィナーレ。
「生贄騒ぎ」も一段落し、ようやく平穏な暮らしに戻ったアデル。吸血鬼の真祖・アハロン(でもヘタレ)ともいいムード…なのにアハロンを前にすると、恥ずかしくて「好き」の2文字が出てこない!モヤモヤした気持ちを抱えた彼女の前に現われたのはーアハロンの弟・モーゼス。何かとブッ飛んだ彼の登場で、穏やかだった月光城は再び騒がしい雰囲気に…!しかも、モーゼスを遙かに凌ぐ“招かれざる客”までやってきてー!?大好評!により続編決定!ヴァンパイア・ラブコメ第2弾。
ユーニ村で暮らす元気な少女・アデルは、大昔、月光城に住む吸血鬼と村で交わされていた「盟約」により、100年に1度の吸血鬼の花嫁に!そんなアデルを月光城で待っていたのは、最強の吸血鬼(でも超ヘタレ)・アハロンと潔癖症の従者・ダニエル。アデルが不本意のまま城へ来たことを告げると、2人はあっさり村へ帰してくれるという。めでたし、めでたし。-のはずだったのに、なぜか城から出られなくなってー!?編集部大絶賛!第12回えんため大賞奨励賞受賞作、ヴァンパイア・ラブコメが登場。