著者 : 白谷ゆう
鬼による神坂本家襲撃をからくも退けた透子たち。高校3年生になり進路も考え始めたところだ。 恋心を自覚した透子は、同居する千尋にいっそう惹かれていく。 しかし鬼の数が急増し、透子も夜毎に鬼狩りに駆り出される。 「守り姫」の役割を果たすべき自分と、鬼狩りの力はないが才気煥発な千尋。 二人の未来が思い描けず悩む透子と、心配する千尋はすれ違う。 そんな折、透子は分家の鬼狩りで同い年の桃と、双子の弟の蒼摩に出会う。 彼らに導かれ鬼の棲み処に招かれた透子は、本家の裏切りと「守り姫」の真実を知りーー。 ===キャラクター紹介=== 芦屋透子 高校3年生。 本家で異能の修業をしたことで、鬼狩りの仕事に本格的に参加することに。 引き続き千尋と同居中。 神坂千尋 高校3年生。 異能をもたないことに悩んできたが、式神のだいふくは千尋の中に眠る「力」について、何か知っているようでーー? だいふく 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。 プロローグ 第一章 春の訪れ 第二章 双子 第三章 望まぬ招待 第四章 疑念 第五章 告解 第六章 鬼の棲み処 エピローグ
敵国に嫁いだ皇女ミラ。 和平を願いどんな冷遇にも耐えてきたが、その願いも空しく祖国は滅ぼされ、離縁を言い渡されてしまう。 ミラを一度も愛さなかった夫ーー今も彼女を睨むクラウス王子に結婚指輪をつき返そうとした次の瞬間、なぜか結婚式の日に逆戻り! ならば戦争を回避し、結婚生活をやり直そうとしたところ、夫の真の姿を知ることとなり!? 「愛している」 それは何より愛しい呪いでしたーー 第6回ビーズログ小説大賞入選作!
鬼を封じる「守り姫」として、星護神社に迎えられた透子。穏やかな年末、同居する千尋との距離もさらに縮まる。ところが、年始早々透子は神坂本家での修業を命じられてしまう。心配した千尋は傍で透子を守ると宣言する。 早速、千尋に心を寄せる当主の娘・千不由の取り巻きによる嫌がらせが始まる。だが透子は千尋に支えられ、術者の千瑛や千尋の兄・和樹の教えで異能を習得していく。 一方、本家の開かずの蔵。透子への嫉妬を募らせる千不由は禁忌を犯そうとしていた。それは、本家への鬼の襲撃につながってーー。 ===キャラクター紹介=== 芦屋透子 高校2年生。 行方不明の母を捜すためにも、本家で異能の修業をすることに。 引き続き千尋と同居中。 神坂千尋 高校2年生。 異能をもたないことに悩んできたが、式神のだいふくは千尋の中に眠る「力」について、何か知っているようでーー? だいふく 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。 プロローグ 第一章 年暮れて 第二章 かみざかい、の人々 第三章 表裏 第四章 虜囚 第五章 擬態 第六章 暴露 エピローグ あとがき
高校生の透子は唯一の味方だった祖母を亡くした。伯母に虐げられ絶望する透子の前に、失踪した母の親族が現れる。「鬼狩り」を生業とする神坂家は透子自身が嫌ってきた「力」を歓迎するという。初めて自分を認められた透子は神坂の神社で暮らすことを決める。 待っていたのは、同い年の少年・千尋や有能な術者・千瑛との共同生活。透子は神坂に生まれながら能力がない千尋の苦悩に触れ、正反対の二人は心を通わせていく。居場所をもらったように感じ始めた透子だが、頻発する行方不明事件をその力で探れと命じられーー。 ===キャラクター紹介=== 芦屋透子 高校2年生。「不思議なことばかり言う子」と伯母からは辛く当たられてきた。 唯一自分を守ってくれた祖母を喪い絶望していたところに、神坂家の人間が迎えにやってくる。 神坂千尋 高校2年生。一族に生まれながら能力が発現しなかったために思い悩んできた。 屈折した背景をもつが明るく素直な性格で、困っている人は放っておけない。学校でも人気がある。 だいふく 透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。 人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。 プロローグ 第一章 いらない子 第二章 神坂家 第三章 星護高校 第四章 おひいさま 第五章 演者たち エピローグ 番外編 贈りたいのは あとがき
妖精の愛し子で伝説の聖女のマーガレット。義妹のせいで婚約破棄をされてから、その正体は隠してきた。だが今でも義妹を慕う者が、親友ソフィアを利用し脅してくる事態に。過去と向き合い、聖女の力で大切な人達を守りたい…そう願うと、妖精達と二年前のパーティーに転移して!?初めて明かされるルイスの恋心に義妹の本音。もう一人じゃない。彼と共に歩む未来へー痛快シンデレラストーリー、感動のフィナーレ!
恋と友情を同時に失い、落ち込み気味だった大学生の咲は、早春の朝、近所の庭園に赴いた。純白の花を咲かせる木の傍に、佇む人影ーー白木蓮の精霊が、何故かため息をついている。咲は幼いころから花木に宿る精霊を視ることができた。美しい姿の精霊たちは、長い時を生き人を見守っている。 白木蓮にため息の理由を尋ねると、ある少女を捜してほしいと頼まれた。咲は昔なじみの精霊・楠と協力し、望みを叶えるため街を奔走する。やがて木精が抱き続けていた本心を知ったとき、咲の中でも何かが変わり始めていくーー。
妖精と話せる唯一の“妖精の愛し子”のマーガレットはその事実を隠し、夫ルイスと平穏な毎日を送っていた。ある時、隣国とのパーティーでいつも側にいた妖精達が消えてしまう!一人抱え込むマーガレットだが、一途に自分を見てくれたルイスに初めて秘密を打ち明ける。しかし隣国で“妖精の愛し子”を騙る令嬢が現れて!?僕はマーガレットを信じていますーWEB発・令嬢が奇跡を起こす、痛快シンデレラストーリー!
聖女の儀式で力が発揮されず、婚約破棄された公爵令嬢のマーガレット。義妹が聖女と王子は宣言するが、実はマーガレットは妖精と話せる力を隠し持っていた!計画通り、これで嫌な王子と義妹から解放されるとばかりに妖精たちと楽しくお喋りしていたら、伯爵家の堅物・ルイスに見られてしまい!?“マーガレット様が聖女ではないですか?”WEB発・妖精に愛された公爵令嬢が奇跡を起こすー痛快シンデレラストーリー!
夜の不忍池から現れたびしょ濡れの男。彼は龍になって空へと消えていった。なぜか兄のスーツケースを持ってーー。翌日真穂が訪れたのは、龍が向かったと思われる資料館。出てきたのは、美貌の学芸員で……!?
流した涙がすべて真珠になるという「真珠姫」。海の呪いによって真珠姫となった少女は、処女を失うとその呪いもとけるといわれている。公爵夫人となった漁師の娘セシリアは、すっかり人生を諦めていた。彼女を痛めつけ、真珠の涙を得て喜ぶ夫との生活に、いつまで耐えなければならないのか。そんなセシリアの前に現れたのはー?真珠姫たちに訪れる運命の恋を描く、大人のためのお伽話。