著者 : 皆川ゆか
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会に入会してから、たて続けに起こる事件のおかげで、あたしの入学当時のかぎりなくヘェボンに近かった毎日は、もはや、忘却の彼方なんだ…。あぁ、疲れる!そして、またまた今回の事件というのは、椎奈の中学時代の同級生で、占いや予言などに深い関心を持っている愛知輝さんに、放課後、あたしが遊び半分で、《キューピットさん》占いをしてもらったことから始まったの…。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。地学部が撮影した天体写真を現像してみたところ、なんと、円盤が写っていたり、三田さんが勝手にあたしを、生徒会長選に立候補届けしちゃったり、超常研に入会した、美形の転校生・三好さんが、あの赤猫を屋上に呼びだしたりと、相も変わらず、あたしたちのまわりには、事件がいっぱいなの。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。無事(?)文化祭も終わって、また、普通の学校生活が始まると思ったら、また事件が…。今回の事件の主は、三好久実という美少年の転校生!!なんか、わけありなんだ。あたしたちの超常研に、異常な興味をもっているみたいだし、スポーツの腕も、人並以上だし…。いったい、何者なんだろう?
ボク、冴木しのぶ。私立三崎女学園2年生。今度の事件は、秋葉原の電気店で、あの帽子屋と再会したことから始まった。電気店での大騒動の最中、いつのまにか、ボクのブレザーのポケットに、古びて変色した紙が入ってて…。帽子屋が預けたに違いない。また厄介なことに巻き込まれたらしい。ということは、いずれ神無月恭一郎も登場してくるのだろうなと、ささやかな期待を抱きながら、ボクは思ったんだ…。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。文化祭を明日にひかえ、あたしたち超常研のメンバーをはじめ、学校じゅうは大騒ぎ。そんな時、奇妙な格好の男のコが突然現れ、あたしを探してたっていうの…。その謎の男のコが現れてからというもの、学校の中では、奇怪な事件が次々と起こる。さあ大変!!ガンダルヴァさんとあたしたちは、この超常研最大の事件を、みごと解決することができるのかしら…!?
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。ついに待ちに待った文化祭がやってきた。あたしたち超常現象研究会は、“お化け屋敷”で参加するために、今、準備の真っ最中。その時、平安時代の貴族のような格好をした男のコが、突然、飛び込んできて、あたしの胸に顔をうずめていったの。「おいら、探したんだよぉ〜」その時はまだ、それが超常研最大の事件の始まりだなんて、誰も思わなかったんだ…。
ボク-冴木しのぶ。17歳。高校2年生。ボクっていっても、れっきとした女の子。両親は海外赴任してるので、民間の考古学研究者としてはけっこう有名なおじいちゃん-冴木権左衛門と二人暮らしなんだ。ある日、学校に、“従兄”と称する美形が、尋ねてきたんだ。名前は神無月恭一郎。そして、帽子屋という人まで現れて…。どうも、みんな、おじいちゃんが持っている『ソロモンの鍵』を狙ってるらしいんだ…。
あたし、後野まつり。八幡高校の1年生。おなじみの超常現象研究会のメンバーたちと、相変わらずの日々を送ってます。ところが、入寮してからというもの、妙な夢を見るようになったの。それは、鉄仮面少女に襲われる夢。そして、その夢を見るたびに、何かが迫ってくるみたいな恐怖が…。いったい、どうしちゃったんだろう?あの夢には、何か意味があるのかしら…。
あたし、後野まつり。ふつうの高校1年生。今朝は、かわいい子なのに超能力者の新島栄と、男まさりの元気印・鷲橋蘭といっしょに、超常研・会長さんたちの修学旅行のお見送り。もうすぐ出発だというのに、栄ったら、新幹線の中で、会長さんとイチャイチャしてる。どうにかしなくちゃ!というまに、あたしたち3人は、車中の人となっちゃった。この時には、京都で、またまた変な事件にまきこまれるとは、全然思ってなかったの…。
あたし、後野まつりは、ふつうの高校1年生。でも友人には変わり者が多いの。その最たる人、超常研の会長が、漬けもの屋からもらってきた“百年漬け”から、またまた事件発生!な、なんと、赤い目がある水につけた毛玉のような怪獣-ツケモラスの登場ってわけ!さあ大変!超能力者の新島栄、元気印の鷲橋蘭と、あたし、まつりは、みごと、ツケモラスを退治できるのかしら…?