著者 : 相沢泉見
母を亡くし、男爵家へ身を寄せる没落令嬢・春寧。 使用人のように扱われ、遂には母の形見である紫水晶の簪まで売られてしまった。 春寧は簪を買収した、鬼の美術商と噂の景臣の元を訪れる。取り戻す条件は『政略結婚』。春寧の家柄を稼業に利用するためだった。 「鬼の眼を持つ俺は、呪われた品を管理するためだけの存在だ」と心を閉ざす景臣。けれどその眼は簪の紫水晶のように輝き、春寧を包み込んでくれた。 そこで今度は春寧が、誰にも愛されずにいた彼を救いたいと心から望むがーー。 恋と呪いの和風シンデレラ物語。 序章 白い撫子の庭で ・・・005 第一章 煤かぶりの令嬢 ・・・009 第二章 薔薇の令嬢 ・・・043 第三章 忌まわしき絵画 ・・・072 第四章 洋装の令嬢 ・・・110 第五章 焔の中で ・・・141 第六章 箱の中の恋文 ・・・175 第七章 黒幕 ・・・194 終章 再び、白い撫子の庭で ・・・228
超ビンボーだけど超ポジティブな家政婦・三田村一花と、その主である金髪の毒舌美少年探偵・東雲リヒトによる、美味しい謎解き!とある劇団で起きた怪奇現象、大学の教授室から消えたモノ捜しなど、リヒトは厄介な謎を一花のチョイ足し料理をヒントに鮮やかに解いていく。しかし、リヒトの父であり、東雲コンツェルン総帥の辰之助が病に倒れ、義兄の拓海を巻き込んだ大波乱の展開へ。ついに後継者問題と一花の恋に決着!?大好評のほっこりグルメミステリー、感動のクライマックス!
超ビンボーだけど超ポジティブな家政婦・三田村一花と、その主である金髪のセレブ美少年探偵・東雲リヒトによる、胸きゅんグルメミステリー!貴公子探偵のもとに、次々に舞い込む新たな難事件。さらにはイケメン弁護士の義兄・拓海が一花に告白したり、リヒトが私立学園に潜入したり、執事・林蔵の秘密が明らかに…?そして、東雲コンツェルンの後継者問題が勃発し、リヒトと一花の関係に大きな溝がー!?
苦しい家計を助けるため、住み込みの家政婦をしている三田村一花は、豪邸に暮らす金髪の美少年・東雲リヒトのもとで働くことになる。リヒトは天才的な頭脳を活かし、お金持ちから持ち込まれる事件を解決していた。母を亡くした過去から食への興味が薄いリヒトに、一花は得意のチョイ足し料理をふるまう。身近なものをチョイ足すことで美味しくなるその料理がヒントとなり、リヒトは厄介な謎を解き明かすー!?第10回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞。
義母が強いる縁談に嫌気が差し、実家を飛び出した呉服屋の娘・瑛子。浅草をさ迷っていると、ひょんなことから美しい京友禅を羽織った不思議な青年・冬真と出会う。下町の箱屋で働く冬真の紹介で向島へ向かうと、そこは華やかな芸者やその見習いの半玉が身を置く置屋“鬼乃屋”。瑛子は女将の勧めで、半玉の見習い“仕込み”として住み込むことになった。するとそこへ「鬼が現れた!」と番頭が持ち込む騒動に巻き込まれてしまいー!?持ち前の着物愛と極度な音痴で挑む、下町謎解きミステリー!
素朴で粋な町・墨田区向島。亡き祖母と共に暮らしたこの町で、女子大生・祐里は殺人事件に巻き込まれそうになっていた!?-というのは誤解で、祐里は祖母の貸家で行き倒れた住人・桜介を発見。歴史ライターだが仕事もなければ金もない。そこで桜介から、家賃代わりに手助けできる事は無いかと持ちかけられたのだ。祐里が思いだしたのは離れに置かれた形見の箱。その離れには“喋る幽霊”が現れるため、確かめられずにいた。“お江戸博士”こと桜介の知識と祐里の負けん気を頼みに、下町の謎に挑むがー!?