著者 : 相野仁
オベロンたち大妖精に留まらず、伝説の魔龍・クロウにも懐かれた魔女アイリ。 その偉業を称えて王から褒美を賜るも、アイリはまったく実感が湧かないでいた。 思いのほか強大な魔法生物たちを従えてしまったアイリは、しばらく王都で見守られることになりーー若き魔女ジュディスの診療所で働くことに! 優秀な魔女で町の人にも慕われるジュディスに憧れ、お手伝いを頑張るアイリだが、なにやら王都によからぬ気配が漂っているようで…… 診療所を訪れたのは悪魔憑きの患者。悪魔払いはアイリの得意分野だが、その数は増すばかりで!? その根源はどうやらリエルたちが通う魔法学園にあるらしく、一行は学園に潜入捜査へ!
彼女はまだ知らないーー自分が天才だと。 魔女のアイリは憧れの王都暮らしを始めるも、人見知りからうまくいかず、田舎に引き籠もってしまう。 しかしその田舎暮らしこそ、アイリの才能が輝く舞台だった! 彼女の魔法能力は対“魔法生物”に特化していたのだ。 仲良くなった精霊たち(※精霊王)の力を借りて、農地を改善したり、山賊や魔獣を退治した(※国を救っていた)り……住民からは「魔女ちゃんさま」と慕われるように。 一方、天才魔女として王都のエリート魔法学園に入学した妹・リエルが姉自慢をくり返した結果、王都でも「アイリというすごい魔女がいるらしい」と話題になりはじめ!? 静かに暮らしたい日陰魔女の、無自覚つよかわファンタジー!
災厄「瘴霊」に対抗するため、古くから受け継がれてきた呪術。ときは現代ー呪術師を育成する黒東学園に入学した高井戸邦洋は、霊力はどうにか平均的、呪術の才能が無い落ちこぼれで…。しかし、行き倒れていた“鬼族”の少女・煉を救ったことで、最弱だった彼の人生は一変する!「そなたの式神となり、鬼に伝わる“鬼呪”を授けよう」煉を従えて最強最古の鬼神の術を体得した邦洋は、異端の呪術師として頭角を現し、学園きっての才媛・百草園椿にも慕われて、呪術師最強への道を駆け上がっていくー!現世に蔓延る忌まわしき闇を祓う呪術ファンタジー、開幕!
マリウス達はバーラ、エレンと一緒にホルディアの王城へと戻ってきた。アウラニースも加わってこれまでのこと、そして将来のことについて歓談する一同。そんな中、ゾフィがエルムに尋ねた。「今度は何を企んでいる?」「皆幸せ計画です」。その内容を明かさぬエルムだったが、国家の危機を救う計画と知るのはもう少し後のことだった。また、皆で魔法の練習をしたり、アウラニースを相手に魔法戦を繰り広げる中、マリウスはその強さを一同に改めて示す。そんな平和な日々の中、ホルディア王国に大問題が持ち上がる。解決の為、アネットの能力でドラゴンを呼ぶことになるのだが、果たして…!?普通の高校生が剣と魔法の異世界で、最強の魔法使いとして送った第2の人生。8年間の物語、終幕。
帝国に仇なす『闇の手』が掃討されるも、未だ“魔界の民”の総力は計り知れずー防衛の備えとして、次代の戦士を育成するアカデミーの創設が宣言される。バルトロメウスは皇太子の命で、元“八神輝”にして異能使いの師・ユルゲンを指導者として迎えるべく、ミーナとともに辺境の貴族領へと馳せ参じる!社交界で旧交を温めるなか、ユルゲンがミーナとの手合わせを申し入れ…新旧“八神輝”の対決、その行く末やいかに!一方で、帝国全土での新たな才能発掘も急務となっていた。その候補として浮上したのは、思わぬ人物で…?救国の英雄は帝国の未来を見据え、新たなる希望を育む!!
『闇の手』の参謀“紫眼導師”を討ったバルたちは、ついに中央大陸にその本拠地を捕捉した。帝国は“八神輝”からヴィルヘミーナとクロードを派遣、元『闇の手』組員・アリアの先導で捜索を開始するが、狡猾な“魔界の民”・ゲレールターの謀略によって困難を強いられる。その窮地を打開しうるのは、やはりこの男だったー。冒険者として秘密裏に中央大陸に潜入したバルは、裏方として陽動し、勝ち筋を切り拓いていく!「だってバルトロメウスは、地上最強の戦神だもの」比類無き光の英雄が、その身に燦々たる輝きをまとうとき。宿敵を闇へと葬り、帝国に安寧をもたらす!!
かねてから帝国の望みだったエルフの里との同盟は、ベアーテ皇女のはたらきで見事結ばれた。しかし直後、大陸北部のビゴット聖国が魔界の軍勢に攻め入られたという報せが入り!?同時多発的に出現する“魔界の民”に、帝国は精鋭“八神輝”を大陸各地に派遣。“殲滅の弓鬼”ギーゼルヘール、“氷結の女王”シドーニエがそれぞれ強敵と対峙し、魔界との全面衝突の狼煙が上がる!その裏で暗躍するは、魔界の参謀“紫眼導師”。バルトロメウスはその影を追い、大陸の侵略者打倒への糸口を掴まんと東奔西走、ついに相まみえる時がきたー。“魔界の民”よ震えて眠れ。ここからが“地上最強”の反撃だ。
使節団としてランレオ王国に滞在することになったマリウスたち。魔法に興味津々なバーラは、「マリウスに弟子入りしたい」と衝撃的な提案をする。マリウスは一国の王女が他国の人間に弟子入りできるのかと悩むが、予想に反してランレオ国王はバーラの弟子入りを認め、マリウスとバーラは弟子入りの儀を行った。マジックアイテムの共同開発や、転移魔法の報酬などを取り決めつつ、息抜きにランレオ王都を観光して、他国での時間を過ごしていく。しかしある日、アネットが何かが目覚めたような気配を察知したと言いー。
帝国が誇る“八神輝”の1人・バルトロメウスは、強大な“魔界の民”の一角を退けた。ギルドに赴き、エーファたち新人冒険者の成長を実感する一方でーさらなる魔界からの侵攻が予想される事態に、帝国は近隣諸国との同盟を画策する。エルフの里へはベアーテ皇女の派遣が決まり、バルとヴィルヘミーナがその護衛に任命されるが…。ベアーテの見聞を広める目的で、一行は庶民に扮し、道中の街をお忍び観光することに!?「ありがとうバルトロメウス。一生の宝物になりそうよ」鳥かごの皇女を思い遣る、ひとりの忠臣として。“戦神”が粋なエスコートと英断で導く、ベアーテ皇女外遊編!
ホルディア王国内の治世も安定し始め、人手が足りるようになってきたので、交易の為にも新しい物資を探しに行こうという話が持ち上がった。イザベラの希望もあり、マリウスたち一行は、マジックアイテムが栄えているというランレオ王国へと向かうことになる。そこでランレオの接待役として現れたのは、かつて在学していたクラウス王立魔道学園や魔演祭でも会ったことがある、ランレオの王女・バーラだった。バーラはマリウスの魔法に強く興味を抱いているようで、ぜひ手合わせをしたいとお願いしてくるのだがー。
帝国が誇る“八神輝”の1人・バルトロメウスに与えられた、つかの間の休息。ヴィルヘミーナの誘いでエルフの里を訪れたバルは、郷土料理に舌鼓を打ち、里の戦士“六の花輪”との模擬戦では圧勝、エルフの長とも親睦を深めていく。帝都では、ニエベと2人きりのプライベートを楽しむ一方…地上の支配を目論む『闇の手』組員・アリアが、神話級の“魔界の民”を召喚。帝国に襲い来るがー!?「罪は消えなくてもつぐなうことはできる。やり直すこともできる」真の英雄としてーただ、魔を打倒するだけではなく。バルは魔に穢された者にも手を差し伸べ、その威厳を示す!
帝国が誇る“八神輝”の1人・バルトロメウスは、ベテラン冒険者・バルとして今日も庶民ライフを満喫中。ある日、親交のあるベアーテ皇女から、2人の皇子の皇位争いとその陰で暗躍する辺境貴族の存在を知る。バルは正体を隠し、冒険者として潜入調査をすることになるのだがー「バルさんから、そこらの男との格の違いを感じるわね」その豊富な知識と熟練した判断力で、同行する冒険者たちからも信頼を集めていく。暗躍の狙いは傀儡の擁立か、帝国の転覆か。バルは“戦神”として、帝国への忠心とー己の正義に従うまで。親しき英雄はヴィルヘミーナを引き連れて、愚か者たちに裁きを下す!
新婚生活も落ち着いてきたある日、マリウスは他の大陸に行ってみたいと提案する。次々と魔王が力を取り戻しつつある今、他の大陸でも魔王が復活して動き出しているかもしれない。強力な魔王が完全復活して侵攻してくる前に、異大陸を調査しようという話になる。アウラニースの勘を頼りに南の大陸に向かったマリウスは、ソフィアと二人で現地調査を行う。観光しつつ情報を集めていくが、この大陸は魔物も少なく、魔王はおろか、魔人に関する情報にもなかなか行き当たらない。どうにか地道な調査を続けて水の魔王、土の魔王などの話を聞いた二人は、封印地として有力な場所へ向かうのだった。
冒険者パーティの荷物持ちにギルドの雑用…地道な仕事を進んでこなす“さえないおっさん”ことベテラン冒険者・バルは、帝都で気ままな庶民ライフを満喫している。「バルさん今日もお願いしますね!」「あぁ、僕でよければ」親しみやすく、ギルドの受付嬢や街の人々にも慕われるそのおっさん、実はー帝国が誇る“八神輝”の一角として、地上最強格の異能を振るうバルトロメウスその人。「それではバル様、参りましょう」バルだけには心を許すエルフ族の美女・ヴィルヘミーナを従えて、政界に戦場に無双するその姿はーまさに“戦神”。スローライフ冒険者⇔地上最強戦力、そんなおっさんの英雄譚!
アステリアとマリウスの結婚。それはホルディア王国の慶事であり、マリウス達にとっても一つの区切りだった。新婚旅行の提案が出るが、そこで意外な事実が判明する。アステリアは遊興に疎かったのだ。せっかくの機会だし、アステリアに民の暮らしを見せ、人々の楽しみについて教えようと思いつく。マリウス達が行く先で見たのは、彼が守った人々の日常、アステリアがこれから守っていくべきものだった。人々のささやかな日常こそ、得がたき宝なのだと彼らは改めて認識する。
復活した大魔王を倒しても課題はまだ山積みだ。交易の問題があり、雇用の問題がある。マリウスを女王の婚約者としてお披露目する必要もある。そんな中、彼はわずかな休息を与えられた。つかの間の休息をアネット達と過ごしたマリウスは、魔演祭の開催をアステリアに提案する。娯楽になり、雇用を生み、経済の活性化も期待でき、国力回復を周辺に示す事もできるからだ。そしてマリウスも大衆にその力を見せる事になった。国内の主要貴族、民衆、大陸各国の首脳が集結し、ついにマリウスの力が披露される。
ついにアウラニースと並ぶ三大魔王の一角・大魔王アシュタロスが復活する。魔王の復活が活発化していたのは、ターリアント大陸ばかりではなかった。アシュタロスはその圧倒的な力で大陸の諸勢力を壊滅させ、新たな帝国を築き「暗黒時代」を再現しようとしていた。一方ファーミア大陸では、鬼と人とが共存するラーカ国に、魔王ヴァプラが降り立つ。鬼達に求められ、近隣の国に起きている不可解な状況を調べるうち、別の魔王にたどり着くのだが…。助かる道を求めて旅立ったラーカ国王は、流れ着いた先でマリウス達と出会う。暴虐な魔王達を止めることはできるのだろうかー。
とうとうアウラニースは復活した。そして、彼女は自由気ままに動き出す。アイリスとソフィアの予想に反して、マリウスの事は後回しにしたのだ。まずは食事、それから魔王探しである。途中、魔王に対抗しようという人間側の戦力と遭遇するが、彼女は殺さずに見逃した。彼女は人間の成長性に期待していたからだ。一方、ターリアント大陸では新たに戦争に向けての動きが見られるようになる。魔王復活をめざして魔人達の動きが活発になっているこのタイミングでどうして戦争を始めようというのだろうか。不思議に思ったマリウスは戦争を仕掛けようとする国の調査を始める。そこで彼が知った真実とは!?
ヴェスター王国にて邪悪の暗躍を阻止したマリウス達が次に目指したのは、フィラート王国だった。しかし、大国の一つとして数えられるフィラートでは、魔王ザガンが復活していた。配下の魔人とその軍勢の猛攻の前に、フィラートの各地は炎上していく。懸命に抵抗し反撃するフィラート軍だったが、ついに魔王ザガンが動き出す。復活から時を経て取り戻した魔王ザガンの力は、あまりにも強大。フィラート王ベルンハルト三世は、王族の血を絶やさぬ為、祖国の窮状を伝えて救援を乞う為に、愛娘ロヴィーサをホルディア王国へと逃がす。かつて復活した魔王を撃退した国の力を借りようというのだ。ホルディア王国が派遣したのはーそう、マリウスだった。