著者 : 真楠ヨウ
編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。 けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいてーーその人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。 四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。 料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……? 一章 隠し味のミステリー 二章 血色の呪い 三章 ポトフと対立、それから
中世イングランド、ヨークとランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。 秘密を抱えるヨーク家三男・リチャードの活躍により勝利を収め、兄エドワードが新王となった後のある日。 リチャードは視察の命を下される。 ジョージとの幼き冒険、ヘンリーと過ごした一夜、少年バッキンガムとの出会いーーリチャードはケイツビーとの道中、様々に追憶していた。 一方ではリチャードを想うあまり、密かに彼の推し会が開かれていて……? ここでしか読めない「薔薇王」オリジナルエピソード満載の一冊。 第一幕 早く走る兄はよく転ぶ ─Wisely,and slowly;They stumble that run fast─ 第二幕 期待は苦悩のもとなり ─Expectation is the root of all heartache─ 第三幕 神が与えぬ二つ目の ─God gave me one face.Another face is made with itself─ 第四幕 天使に似た悪魔 ─There is nothing with which a devil similar to an angel,too floors a person─ 第五幕 茨の道、恋の道 ─The course of true love never did run smooth─ あとがき
三度の飯より飯を作るのが好きな貧乏大学生・葛木新はある日突然、日本有数の名家の跡取り候補になってしまう。 彼に仕えることになった美貌の執事・進藤御行は、主人より百倍主人らしく、そして自分だけでなく主人にまで完璧を求める超完璧主義の『御執事様』だった。いまいち足並みの揃わない凸凹主従は、当主代理として社交界デビューに挑むことになるのだがーー。 マイ・フェア・レディならぬマイ・フェア・ロード。ど庶民主人は果たして理想の主人となれるのか……!?
とある依頼を受け女装で後宮へ侵入していた天矢は、甘い物に目がない公主に半ば恐喝され、お菓子担当の厨師として雇われる。 開口笑(ドーナツ)、杏仁豆腐、数々の菜を頬張る姫君を横目に、後宮の闇を曝けるか!?
ぽんこつ陰陽師・春明宅の玄関先で、女の子がジャンピングピンポンをしようと飛び跳ねている。「ここのお家の子になるの」というサヤカは、なんと春明と同じ見鬼眼の持ち主。二人と一匹の家族生活、一体どうなる!?