著者 : 神奈木智
必要とする人しか辿り着けず、店が閉じればもう二度と戻れない質屋・冥暗堂。そこは、妖怪贋作師を名乗る店主が創作した紛い物の妖怪を貸し出す「あやかし質屋」だった。贋作妖怪の寿命は二週間。呪詛と監視のため、恩人の本心を知るため、そして死んだペットのため。人間の願いを受けて、贋作妖怪は創作され、消えていく。そんなある日、記憶を失い、右腕に重傷を負った青年が現れて…。未来を持たない紛い物と、生きてきた過去を持たない青年が紡ぐ、心に響くあやかし譚ー。
少年皇帝ユウェルを狙う黒幕の正体がわかるまで、身代わりを引き受けることにしたメグ(本当は普通の女の子!)。けれど皇帝の影武者を務めた者は、役目を終えたら殺されるという衝撃の事実を知ってしまう!!大混乱のメグに、摂政のシオンは「必ずメグを守る」と約束。ところがそのシオンに、なぜか皇帝暗殺首謀者の疑惑がかけられ、身柄を拘束されてしまいー!?
勝気な少女メグは、ある人物に姿が似ているのを見込まれ、理由がわからぬまま王宮に連れてこられる。その人物とは、13歳の若さで皇帝となったユウェル。そう、メグは暗殺の危険がある彼の身代わりとして呼ばれたのだ!クールな摂政シオン、人懐こい騎士スフィル、そして我侭皇帝ユウェル本人が彼女の護衛兼監視に付き、他国の姫との見合いに臨むが…。恋愛イベント多発(!?)逆転王道ラブ!
“白”の姫にキスをしたら、“黒”の王子は魔力を失うー。その事実を知ったキリアンは、“白”の魔族の片鱗を見せ始めたレティシアへの気持ちを押し隠し、自らの手で彼女を守ることを決める。一方レティシアは、自分を育ててくれたレオンが突然姿を消したことが気になって仕方がない。キリアンの廃嫡を企む組織が怪しいと探りを入れるが…。“暗殺姫”の宿命が、真実を告げる最終巻。
殺すはずだった“黒”の王子キリアンを守ると決めた元暗殺者のレティシア。けれどその彼は、レティシアをできそこない呼ばわりした挙句、冷たく接するばかり。それでも時折触れてくる指先は優しく、レティシアの胸中は大混乱!そんななか、キリアンを憎む弟のユーシスが、突然城を訪れる。彼はキリアンに、レティシアを自分にくれないかと言いだして…!?“暗殺姫”の宿命が巡る第2弾。
初めての標的は、“黒”の王子・キリアン。レティシアは、まだ血に染まったことのない短剣を携え、城に忍び込み王子を狙う!ところが彼には、魔剣を操る強大な“魔力”が備わっていた!!-「これで終わりではないだろう?」愉しそうに微笑を浮かべたキリアンが、彼女に止めを刺そうとした瞬間!その手を阻んだのは、レティシアを切り裂くべき魔剣だった!?青年の姿となった魔剣は「姫君を殺しちゃダメなんです!」と、突然何を言い出すの!?暗殺相手“黒”の王子と“暗殺姫”、宿命の輪が動き出す。