著者 : 神崎あおい
夕暮れの街をあたしは泣きながら走った。だって、「きみは可愛いよ」って言ってくれた横川先輩が、あたしの大嫌いな紅葉に愛の告白をしているところを目撃してしまったの。そもそも、あたし実冬の不幸は、パパの転勤で、幼なじみの董子・広海・紅葉と共同生活することになった日から始まった。へそ曲りの紅葉はトラブルメーカー。おまけに男ウケする美貌を武器に、恋の横取りが得意。でもこの恋物語は、きっとあたしが女主人公よ!
おっ、おそろしい!幻覚で油断させておいて忍びよるゼリー状の死鬼!妖魔はひそかに、よみがえりはじめた。妖魔を倒す青い指輪を持つたあたし、北村千代子は、同級生のエディこと高島光、有栖川志真と3人で必死の闘い!横浜を焼きつくそうとする火炎のアインをおさえたとおもったら、すぐ、植物を動かす緑の妖魔が出現。対決の場所は、妖魔が支配する緑の林のまん真中よ!もうだめ!と思ったとき、意外な救いの手が。
ハンサムな深津聖くんの自転車の荷台に、髪の長い、ほっそりした少女が座ってる。それも、透きとおるような真っ白なドレス着て!クラスメートの礼美たちには見えなくって、あたし、泉だけには見える…。深津くんと親しくなっていけばいくほど、ふしぎでおそろしい出来事がおこってきます。ついに、湖に引きずりこまれてしまう。こわい!深津くん、いったい何があるの?あたしこの秘密、おそろしいけど、必ず解きます。
横浜の外人墓地でひとりの超美少女に出会ったときから、大きな“魔”が動きはじめる!邪悪な力にあやつられ、次々におそいかかる怪しい鳥の大群!わたし、指輪に選ばれた女の子、北村千代子は同級生のエディこと高島君とおシマに助けられ、百年の眠りからさめた妖魔と対決します。霊鳥カラドリウスとは何?そして聖シルク学園を破壊する者はだれ?ついに、左手の指輪が青白く光って、わたし、妖魔の前にひとりで行きます!
わたし、水晶球占いの担当の佐野和歌子。占星術のメグと、タロット占いに強いノッコの三人で、学園の占い研究会をやってます。今日、水晶球を見に行った店に強盗が入り、銃でおどして宝石を奪って逃げたの!買ったばかりの水晶球も持っていかれた。ハンサムな森川君といっしょに犯人探しに乗りだしたのはいいんだけど、森川君、わたしの心に気づいてないみたい。事件も気がかりだけど、わたしの恋、占ってみては、いけない?
あたしが通っているスイミングスクールのなかまが、謎の死をとげた。順子はプールで泳いでいる最中に、圭子は道路で、浩美は足洗い場で…。そして事件がおこるたびに、あたしの好きな、スイミングの渡辺コーチが必ず出てくるの。カレには誰も知らない秘密があって、警察に目をつけられているけど、ぜったい、カレは犯人じゃない。真犯人が誰か、わかりかけたとき、殺人者のつめたい手があたしを…。愛と憎しみの殺人事件。