著者 : 竹町
時は来た。数多の犠牲を生みながらも革命に王手をかけた『灯』は、一年もの時間をかけ築き上げた計画を最終段階に移す。一方、王国最強の防諜スパイ『ニケ』は沈黙を貫いていた。 『--あの男がいる限り革命は必ず失敗する』 二年前、『焔』の双子が命を落とした要因にして、ニケすらも容易に手を出せない存在ーー『蛇』のフィクサー《藍蝗》。今なお革命の裏に潜み続ける最悪の黒幕が、遂に本性を現す。 『終わりだ、『焔』の未来たちよ』 ”世界の秘密”を探る者、守る者、破壊する者。三者三様の思惑が絡み合う中、運命を決める革命の朝が始まる。
世界は痛みに満ちている。大戦終結直後、ディン共和国のスラム街にある噂が流れていた。曰く、軍を襲撃しては食料を奪い続けた怪物がいると。その姿を目にした者は誰一人おらず、人々は恐怖と崇拝を込めてそれを『塵の王』と呼んでいた。 噂を追い、単身スラムに乗り込んだギード。彼が目にした怪物の正体ーーそれは、まだ年端も行かない少年だった。後に”クラウス”と名付けられるその子どもに、ギードは告げる。 「--『焔』に来い。そこが、お前が生きるべき場所だ」 これは過去と現在を繋ぐ物語。やがて世界最強へと至る少年は、まだスパイがなにかも分かってはいない。
ーー《草原》のサラ、拘束。ライラット王国の革命を巡る『灯』と世界最高峰の防諜スパイ『ニケ』の初戦は、完膚なきまでの惨敗で幕を閉じた。仲間の安否も分からない状況下で、それでも革命を成し遂げるまでこの任務は終わらない。 より強力な力を求め、正体不明の秘密結社『LWS劇団』との接触に向け奔走するエルナたち。しかし、絶対的強者が刻んだ敗北の傷は心を蝕み、チームの行く道に暗い影を落した。 先の見えない絶望の中、遂に”最強”の少女が動き出す。 「--くだらない恐怖に身を竦めるな」 力には力を。研ぎ澄まされた刃は、起死回生の一手となるか?
『最終目標はただ一つーー世界の秘密を手に入れろ』 世界の裏で進行する陰謀ーー《暁闇計画》の真相を掴むため、『灯』は計画の生まれた国・ライラット王国に狙いを定めた。 仲間と離れ、孤独な潜伏生活を続けるエルナたちは、王国政府を転覆させるための革命蜂起に奔走する。しかし、それはかつて『焔』の双子さえも成し得なかった超難度ミッション。この国を「市民革命の潰えた国」と言わしめる要因・世界最高峰の防諜スパイ『ニケ』の魔の手はすぐそばまで迫っていた。 『--これがお前の踏み出さねばならない一歩目だ』 問われるのは覚悟と真価。少女たちはもう止まれない。
死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関ー灯ー。フェンド連邦で経験した盟友の死と仲間の裏切りは、『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した。各々がスパイとして新たな道を探る中、同胞の死を前に新たな決意を抱く者がもう一人ーー。 「拙者はもう働かないでござる!!」 突然の宣言。仲間を亡くし、急速にスパイとしての意欲を失ったランは、『灯』に寄生するニートと化していた! 陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバー総出で彼女の再就職先探しを始めることになり……!? 『スパイ教室』シリーズ短編集第4弾!
フェンド連邦での激闘の後、『灯』に与えられた十四日間の休暇。離島でバカンスを楽しむ少女たちに、クラウスは「最終日前日まで、全員集合してはならない」という謎の指令を下す。そして迎えた再集合の日ーそこにアネットの姿はなかった。島に伝わる海賊伝説、呪われた殺人事件、そしてクラウスの許嫁を名乗る少女との出会い。散り散りに動いた十三日間の記憶を繋ぎ合わせ、少女たちは消えた仲間の行方を探る。そうして徐々に明らかになる真相は、一人の少女が得た変化の足跡と、次なる任務への予感をはらんでおり…。『どんどん悪くなる俺様を、それでも好きでいてくれますか?』
スパイ養成学校のトップ6人を集めた精鋭集団ー鳳ー。そのボスである“飛禽”のヴィンドは、フェンド連邦で窮地に陥っていた。予期せぬ敵の襲撃、倒れゆく仲間たち。危機的状況の中、脳裏に浮かぶのは『灯』と過ごした一月の記憶だった…。「僕を倒せ」-龍沖での任務の後、『鳳』はクラウスに歴史的惨敗を喫した。雪辱を果たすべく執念を燃やす彼らは、気付けばストーカーと化しており!?無論、そんな状況に『灯』が黙っているわけもなく、2チーム入り交じっての大騒動に!時にぶつかり、磨き合う、若きスパイたちの“青春”は確かにそこにあった。-これは、そんな彼らの蜜月の記録。
『蛇』の悪夢は続く。謀略の果て、CIM内の裏切者を暴き出した『灯』。だが、その代償はあまりにも大きく、チームは半壊、モニカも一人罪を被り安否不明に。絶望的状況に誰もが諦めを抱いたとき、『灯』の落ちこぼれーサラが声を上げた。仲間を救う唯一の方法。それは、全ての元凶である宿敵『白蜘蛛』を捕らえること。無謀と知りつつもリリィ・ジビアとともに奔走するサラはとある奇策を思いつく。それは、壊滅したはずのスパイチーム『鳳』を蘇らせるというもので…。『自分は、仲間を誰一人として死なせないスパイになるんです』戦う理由は見つかった。今、最弱の少女の逆襲が始まるー。
同胞『鳳』の仇敵、フェンド連邦の防諜機関『ベリアス』を巧妙な策略によって制圧したスパイチーム『灯』。しかし彼女らに待ち受けていたのは、メンバー3名が負傷、1人が誘拐という、ある少女の裏切りによって引き起こされた悲劇だった。裏切り者の名は“氷刃”のモニカ。帝国の諜報機関『蛇』のメンバー“翠蝶”と手を組み、謀略を巡らせていたのだった。モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めフェンド連邦を駆ける。“氷刃”その冷たく鋭い刃は、絆をも断つのか。「かかってきなよ、クラウスさん?」これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語ー。
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関ー灯ー。その前身、かつて戦争を終結させたスパイチームの頂点ー焔ーのリーダー『紅炉』は、絶望の縁から救い出した幼き少女・ティアに、自身の死を前に希望と詳細不明の『鍵』を託した。時は経ち、ティアは鍵の用途を求め、ついに錠がかけられた箱を発見する。慎重に箱を開けると紅炉の遺言が記されていた。「クラウスは、アナタを ている」肝心な箇所が空白になった紅炉の遺言を発端にして、勘違いが勘違いを生み、『灯』全体を巻き込む大騒動が勃発してしまう!?『スパイ教室』シリーズ短編集第2弾!
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関一灯一は、尊敬する同胞たちの死の手がかりを求め、同盟関係である工業国・フェンド連邦に潜入する。しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関ーベリアスーのボスが立ちはだかる。『我々に一方的に奉仕するー呑める条件は、それだけです』“スパイの世界には、協力はあれど友好はない”皇太子暗殺未遂犯捕縛のため、ティアを人質に『灯』は利用されてしまう。陰謀と混沌渦巻く中、誰よりも優しい少女は立ち上がる。『覚悟は決まったー奪われた復讐をするために』少女たちは止まらない。同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める。
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関ー灯ー。ボスであるクラウスが選抜したメンバーは、スパイ育成学校では落ちこぼれのレッテルを貼られた少女たち。苦難を幾度もくぐり抜け、着々と実力をつけた彼女らは強い絆で結ばれていた。一方、全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関ー鳳ーは“ボスが不在”という大きな問題を抱えていた。優秀な組織には優秀なボスを。そこで目をつけたのはクラウスだった。『寄越せーお前たちのボスを』強引ながらも合理的な判断にクラウスも同意し、交渉は成立してしまう。チームー灯ーに崩壊が訪れようとしていた…。
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関ー灯ー。メンバーに選抜された実戦経験のない少女たちが任務を達成する唯一の手段、それは機関の創設者にして任務成効率100%の凄腕スパイ・クラウスを打ち倒すことだった。少女たちはあらゆる策略を試みるが、クラウスには遠く及ばない。クラウス攻略のバリエーションを増やすためグレーテは「ボスと婚姻を結ぶ」奇策が思い浮かび、婚姻届を提出しに区役所へ向かう。それが新たな争いの火種と知らずに…。クラウスの婚約者の座を懸けた“花嫁ロワイヤル”が幕を開ける!?『スパイ教室』シリーズ初の短編集がついに登場!
クラウスがかつて打倒した冷酷無残のスパイ殺し“屍”が口を割ったことで、帝国が放つ正体不明の組織『蛇』の尻尾を掴んだスパイチーム『灯』は、その正体を暴くため敵が巣を張るムザイア合衆国の大都市ミータリオに降り立つ。しかし、任務指揮を任されたティアはある出来事をきっかけに、スパイとしての自信を喪失していた。彼女の脳裏にはかつて自分を助けてくれた“あるスパイ”の言葉がよぎるー。『あなたはヒーローを目指しなさい』恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪。絶望の淵に立たされた時、皆が待ち焦がれた英雄が現れる!
クラウスがかつて打倒した冷酷無残のスパイ殺し“屍”が口を割ったことで、帝国が放つ正体不明の組織『蛇』の尻尾を掴んだスパイチーム『灯』は、その正体を暴くため敵が巣を張るムザイア合衆国の大都市ミータリオに降り立つ。しかし、任務指揮を任されたティアはある出来事をきっかけに、スパイとしての自信を喪失していた。彼女の脳裏にはかつて自分を助けてくれた“あるスパイ”の言葉がよぎるー。『あなたはヒーローを目指しなさい』恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪。絶望の淵に立たされた時、皆が待ち焦がれた英雄が現れる!小冊子付豪華特装版。
暗殺者『屍』ミッション達成後、四人の少女が失踪した。選抜組のティア・モニカ・エルナ・アネット。クラウスは、リリィを引き連れて行方を追う。遡ること四日前、四人の少女は休暇を満喫していた。記憶喪失で出自不明の少女ーアネットが無邪気にはしゃぐ中、彼女たちはある人物と出会う。それはアネットの母。感動の再会に盛り上がる一同。しかし、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりで…『戦慄するような邪悪を感じるんだ』『真の邪悪とは常に善人の顔をしている』『存在自体が間違っている圧倒的な悪だ』チーム最大の危機に、クラウスは間に合うことができるのか。
陽炎パレス・共同生活のルール。一つ 七人で協力して生活すること。一つ 外出時は本気で遊ぶこと。一つ あらゆる手段でもって僕を倒すこと。--各国がスパイによる“影の戦争“を繰り広げる世界。任務成功率100%、しかし性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関ー灯ーを創設する。しかし、選出されたメンバーは実践経験のない7人の少女たち。毒殺、トラップ、色仕掛けーー任務達成のため、少女たちに残された唯一の手段は、クラウスに騙しあいで打ち勝つことだった!? 世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい! 第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞の痛快スパイファンタジー! 【初回限定】機関特製リバーシブルカバーが付属!! ※特典は紙本限定となりますのでご注意下さい