著者 : 篠月しのぶ
異世界転生史上もっとも日本文学な傑作が生まれて。すみません。“太宰治(令和の日本に転生)VS.終わらないコロナ禍”を佐藤友哉がビビッドに書き尽くす!
立入禁止の校舎の屋上を主な生息地としている捻じくれた高校生・因幡文は、飛び降り自殺をしようとしてやめた先輩の鈴鹿涼子を目撃する。死の間際にあっても何の色も映さない鈴鹿の瞳に興味を覚えた因幡は、いじめられていて球体関節人形と因幡にしか心を開かない捻じくれた後輩・小刑部智世とともに、鈴鹿のストーキングを開始する。鈴鹿の日常はシンプルで、時折死のうとしては無感動にやめる、その繰り返し。尾行、ゴミ漁り、盗聴…。小刑部の類まれなストーキング技術で、因幡は鈴鹿の心の奥底に潜り込んでいく。愚か者と煙の集まる場所で、彼らの捻じくれた青春が風に揺られる。寂しくなったら読んでほしい、奇妙なストーカーと自殺先輩のお話。講談社ラノベチャレンジカップ優秀賞受賞作品。
あの太宰治がよりによって現代日本に転生、人生と平成を謳歌中!女子高生地下アイドルを流行作家にプロデュースして、今生こそ芥川賞を狙う太宰だったがー!?急展開の第2巻!
フォンシエたちはカヤラ領北東の都市を占領していた水棲の魔王セーランを滅ぼした。しかしその後、突然旧首都が大量の魔物に襲われ、市民を連れて脱出せざるを得なくなった。なぜカヤラ領は頻繁に魔物に襲われるのか?フォンシエたちはその謎を解き明かすべく、旧首都にあるオーラー墓地に向かうことになる。やがて目的地にたどり着いたフォンシエたちは遺跡を発見する。魔物たちがこの地に集まる理由とはー。大人気ファンタジー、感動のクライマックス!
水源境で水神の加護を手に入れたフォンシエは、水棲の魔王セーランに奪われた都市を取り戻すため、兵団の力を借りようと王都に向かう。しかし、王国は吸血鬼の魔王モナクの侵攻を過剰に恐れており、王都の守りを固めるために兵は貸し出せないと突っぱねられてしまう。王都に住む者も辺境都市に住む者も、同じ民には違いない。それなのに、魔王セーランに支配された辺境都市は見捨てるという対応に憤ったフォンシエは、フィーリティアとともに独自に協力を募り、カヤラ領の奪還に向かうのだがー。
昆虫の魔王を討伐し、獣人の自治区を救ったフォンシエたちは、カヤラ領に戻ってきて束の間の平和を享受していた。そんな折、東で魔物が増えてきたという噂を耳にし、応援のため一行は辺境の都市に赴く。到着した彼らが兵たちから話を聞くと、ぱったりと魔物が現れなくなっているという。いったい、なにが起きているのか。異変の原因を知るべく魔物たちの領域へと偵察に赴くも、なんの気配も感じられない時間が続く。なおも進んでいくと、猛烈な勢いで迫ってくる魔物に遭遇する。交戦は避けられず、フォンシエたちは剣を抜き、打ち倒していく。そうして倒した魔物には、何者かと争った形跡があった。その相手は、想像を絶するものだったー。
村人の少年フォンシエは、カヤラ領を乗っ取っていた死霊の魔王を打ち倒し、幼馴染みの勇者の少女フィーリティアと平仮な日々を過ごしていた。ある日、カヤラ領の北では魔物がたくさん出るという噂があると、兵団に所属するアートスから伝えられる。自分の活躍の場もあるかもしれない、とフォンシエは仲間のシーナやミルカとともに向かう。相変わらずの賑やかな日々の中で、フォンシエには悩みもあった。村人だから、と共同体に加入するのを避けていたため、明確な役割も存在せず、自分にできることはなんなのか、考えずにはいられなかった。力を手に入れつつあるとはいえ、村人は勇者にはなれないのだった。
村人の少年フォンシエは、勇者の少女フィーリティアとともに、束の間の平穏な生活を送っていた。フォンシエが活動を再開すべく魔物の駆除に出かけると奇妙な魔物に遭遇する。死んだはずの魔物が動いているのだ。謎は深まるばかり。そんな折、フィーリティアがかつて住んでいた都市アルマトの復興を行おうと考えていたことを打ち明ける。そこはフォンシエにとっても故郷であり、彼もいつかは同じ行動をしようと思っていたところだ。幼い頃、同じようにアルマトで襲撃にあったアートスたちも平和な都市の未来を思い描きながら、戦いに参加することを決める。だが、そこでも死した魔物が動くという異常事態に遭遇するのだったー。