著者 : 結城光流
咲夜の義兄アルベルトが、クラーンから純血の花嫁を娶れと迫られる。不安がる咲夜に「俺が帰るのは、いつでもお前のところだ」と約束し、アルベルトとカールは、エーアストの待つ城へと向かうがーー!?
昌浩の前に敵として現れた安倍晴明。彼の身に、一体何が起きたのかーー時は、晴明が吉野に赴く前まで溯る。ある日昌浩は紅蓮を失ったときと、同じ夢を見た。不安にさいなまれる中、昌親の娘の前に妖、件が現れて!?
安倍晴明の末孫、安倍昌浩が神祓衆で修業をはじめて三年近く。そんな中、長兄の安倍成親から至急戻るようにと文が届く。都に帰った昌浩が目にしたのは、陰陽寮の敵に回った稀代の大陰陽師、安倍晴明だったーー!!
ベルンシュタイン家にかかってきた一本の電話。それは、セイレーンの歌姫がトルコで行方不明になったというものだった。それを聞き、邸を飛び出していった執事のルイを見送った咲夜のもとにも、新たな報せがーー!?
左腕を蟲に蝕まれた紅蓮に、喉の自由を奪われた昌浩と、次々起こる異常事態。勾陣が味方のはずの神祓衆を疑ったときにはすでに、彼らは黄泉の風に取り巻かれていた!! 絶対絶命の中、昌浩は夢殿へと導かれてーー!
「この世の災厄が、箱舟に眠っている」--吸血鬼一家唯一の人間の少女、咲夜は敵であるはずのエクシールから〈災厄〉の奪還を依頼される。咲夜は義兄アベルたちと、豪華客船で潜入捜査をすることに!?
白い髪と赤い双眸の神祓衆の影を担う男、氷知(ひじり)。彼に連れられ、昌浩は螢と結婚を解消するために播磨の郷へと足を踏みいれる。一方都には、人ならぬものの脅威が迫りつつあったーー!! 【籠目編】第4巻!
夕霧に押さえつけられ、「播磨の郷には近づくな」と警告された昌浩は、紅蓮、勾陣とともに倒れた螢を抱え炭焼き小屋に身を潜めていた。その頃都では、帝が昌浩に連なる安倍家の者たちの罷免を計画していてーー!?
盗まれた血族の秘宝「アテナの盾」を取り戻すため、家族とともに犯人を追う吸血鬼一家唯一の人間の少女・咲夜。しかし、盗んだのは咲夜の義兄・アベルの恩師のヴァンピーアで!? 大人気シリーズ第2弾!!
「捕え次第首を刎ねよ」咎人の濡れ衣を着せられた昌浩に、容赦ない勅命が下される。蛍とともに検非違使の手を逃れ、逃亡生活を送る昌浩。しかし、その裏では帝に昌浩が犯人だと思い込ませた人物がいて!?
正統な血族のモンスター一家に育てられた人間の少女・咲夜。人間に仇なすモンスターを狩るために、破魔の拳銃を手にドイツの夜を駆ける彼女に、モンスターを束ねる血族の長老たちからある密命が下されてーー!?
平和な日々もつかの間、安倍家の人間が立て続けに何者かに襲われる事件が起こる。昌浩も襲われ、危ないところを蛍という少女に助けられる。さらに蛍は晴明の父が播磨の陰陽師と約束した、昌浩の婚約者だと言い!?
神託により伊勢へ向かった晴明と彰子。ところが神祇大副が死に、斎宮は病臥についてしまう。伊勢で起きていた事件の真相とは!? そのほか昌浩ともっくんの都での活躍を描いた短編を含む待望のスペシャル短編集!!
昌浩が都で出仕を続けるなか、晴明と彰子は、降り続ける雨を止めるため、帝の娘・脩子とともに伊勢へと向かっていた。だがその道中、彰子たちは脩子を狙った術士たちに襲われーー!? 人気シリーズ、玉依編第3弾!
降り続く雨のなか、天勅が下された。天照大御神の依代として、内親王脩子を伊勢へと送らなければならない。その直後、都では地震が生じ、金色の龍が現われた。昌浩は紅蓮とともに龍を調伏しようとするが……!?
都に漂う不穏な気配を確かめるため、内裏に入り込んだ昌浩と物の怪は、そこで十二神将に似た女に出会う。一方、帝の姫をおびき寄せようとする少女の姿も…。見えざる力はやがて、思いがけない形で昌浩と彰子に及び!
荒魂との戦いの後、道反の聖域で休養する神将達の元へ、比古神がやってきた。戦いの際、協力した礼に風音を妻によこせという。いつもは感情を出さない六合だが…? 珂神編の後日談をはじめ、四編を収めた短編集!
篁に従う“禁鬼”たちは、帝を狙う異貌の鬼・朱焔の姿を見て驚愕した。そこには、篁と朱焔をつなぐ、ある真実が隠されていた。 一方、最愛の楓の亡骸を胸に自分を見失った篁は!? 大人気シリーズついに完結!
昌浩の思いが通じたかに思われた比古だったが、兄弟のように育ったたゆらの骸を前にし、その心に決定的な変化がーー! 囚われの身の彰子にも危険が迫る! そんな事情を知る由もない昌浩は比古を信じて待つが!?