著者 : 羊太郎
『ありがとう、グレン。私はお前に出会えて幸せだった』その書き置きを残して、セリカは消えた。“剣の姫”エリエーテが帝国軍を圧倒し、天の智慧研究会が総力をあげてフェジテの街へと迫ろうとしていた日。彼女は自らの使命を思い出す。帝国宮廷魔導士団、魔術学院の教師や生徒たち。誰もが己のできることを信じ、防衛準備を進めるなか、崩れそうになるグレンの心。セリカを止めるなら今しかない。それでもー「俺は…教師だ。だったら、あいつらを…守ってやらねえと」決断のときは迫る。倒すべき大導師が姿を現し、明かされる禁忌教典の謎。最後の決戦が、ここに始まるー!
「“騎士は真実のみを語る”」「“その心に勇気を灯し”」「“その剣は弱きを護り”」「“その力は善を支え”」「“その怒りはー悪を滅ぼす”」-伝説時代最強の騎士と謳われると同時に『野蛮人』の異名を持つシド=ブリーツェ。キャルバニアの若き“王子”の手によって復活を遂げた男は、魔法騎士学校の教官として赴任する。創設者の騎士の理念が受け継がれた四つの教室、彼が配属されたのは奇しくも自身の名を冠する落ちこぼれの学級で…「お前達さ、騎士として恥ずかしくないのか?-まずは剣を捨てろ」最強の騎士は野蛮人ー。新“教官”シリーズ開幕!
リィエルが苺タルト嫌いになる呪いをかけられたー『さらば愛しの苺タルト』。公爵家の元娘・イヴ、極貧生活に耐えかね、夜のお店でアルバイト!?-『秘密の夜のシンデレラ』。セリカ主催「グレンの嫁探しコンテスト」に、本気で挑むルミア無双ー『最強ヒロイン決定戦』。未来の世界でグレンの子ども達に対面!?いったいお相手はー『未来の私へ』。少女たちが、ふだんは見せない表情を満載した短編、一挙掲載!そしてー“法皇”クリストフ=フラウル。まだ士官候補生だった彼が直面した絶体絶命の回顧録。窮地を救ったのは、癖だらけと噂される特務分室・最強の6人だった!
魔術祭典決勝を襲った最大の悲劇。セリカ=エリエーテ大競技場では“天使の塵”の末期症状による死亡者が生まれていたー。誰もが動揺する中、混乱に乗じて動き出したのは、アルザーノ帝国女王府国軍大臣アゼル=ル=イグナイト。帝国を牛耳るべく、クーデターを引き起こしたアゼルは、イヴに対し、自分のもとへの帰参を命じるのだが…「終わらせなければならない…それがイグナイトの責務だから」ついにイヴは、公爵家との決別を決心し、グレンと共に女王軍の指揮を執ることに。立ちはだかるのは、最低の父と最愛の姉。イグナイトのたどり着く道はー。
帝国古参の大貴族にて、魔導武門の棟梁イグナイト家の次期当主・イヴ=イグナイト。戦果に固執しつづけてきた彼女の歪み。--これは、かつて夢見がちで理想に燃える心優しかった少女の、悲しき物語である。
準決勝へと駒を進めた帝国代表選手団。日輪の国との対決で試されるシスティーナの魔術師としての覚悟。一方、アリシア三世の手記の解読を終えたグレンに待ち受ける禁忌教典の騒乱。ここに、前哨の火花が散る!
「今の僕は世界の敵。持って生まれたこの王としての力で、世界を心から滅ぼしたいと願う存在なんだ…」聖杯探索から現界へ戻ってきた瑠奈たちを襲う世界の危機。蘇った伝説時代のアーサー王によって引き起こされる“人理の崩壊”。アーサー王候補者たちが圧倒的な力の差を見せつけられ絶望する中、瑠奈だけは諦めない。「あいつは世界一の王様に仕えてやるって約束してくれたもの」すべては世界一の家臣ー真神凛太朗に認められるというロクでなしな想いを胸に瑠奈は最強の王へと挑む!過去と未来の戦い。真なるアーサー王がついに決する!
惚れ薬により学院中から追い回されるルミア。猫の姿から戻れなくなったシスティーナ。虫歯治療から逃げ出すリィエルと学院はいつでも大騒動! 書き下ろしは、グレンとジャティス、それぞれの正義を争う因縁の秘話!
「ごめんね…凛太朗君…私…約束…守れなかった…」魔人の力を引き出し覚醒したことで、瑠奈に振り回される賑やかで騒がしくもどこか心地よい日常を取り戻した凛太朗だったが、その代償によって那雪は世界から消失してしまったことを知る。彼女を救い出す唯一の方法は聖杯を手にすること。しかし伝説時代のアーサー王すら手に入らなかった聖杯の探索は、凛太朗たちの想像も超えた困難なものでー。「私が、貴方を家臣にするのに相応しい、世界一の王になれるってこと…貴方に証明するわ」聖杯を巡りすれ違う想いはアーサー王とマーリンの命を懸けた決闘にまで発展してしまい!!
帝国代表選手団の総監督とメイン・ウィザードに選ばれたグレンとシスティーナは、魔術祭典開催の地・自由都市ミラーノを訪れる。各国が覇を競う中、アルザーノ帝国はアディル率いる砂漠の国ハラサ代表と激突する!
大切なものはいつだって失ってから初めて気付く。魔女とトリスタン卿を従え『正義』を語るアーサー王候補ー片岡仁の強襲によって、瀕死の重傷を負ってしまう瑠奈。絶体絶命の危機を救ったのはー冬瀬那雪だった。「どんな代償を払ってでも、助けるって覚悟はある?」湖の貴婦人だった彼女の手を借りて、凛太朗は真なる力を求め、魔人であるもう一人の自分と対峙することに!踏みにじられた居場所と大切な人を取り戻すため、そして偽りの正義を打ち砕くため、マーリン覚醒の刻!!
来る魔術祭典のため、帝国の代表候補を決定する試験の監督を務めることになったグレン。その実力から、システィーナの代表入りは固いと思われた矢先、幼馴染のエレン=クライトスが現れ、事態は風雲急を告げる……。
ホームレス学院生・リィエルの冒険、グレンの隠し子騒動、学院法医師セシリアの登場など、学院の平穏で波乱な日常を描く短編集! 書き下ろしは伝説となって残る復讐鬼・アルベルト。その時代を超えた物語ーー。
秋休みが終了し、新学期を迎えるグレンの元に驚愕の話が舞い込む。逆賊アルベルトーー女王陛下暗殺を企てたアルベルトが現在逃亡中らしく……その真意を問いただすため、グレンは帝国の討伐メンバーに参戦する!
「5000万あったんだぞ、どうしてそれが0になってんの!?」“アーサー王継承戦”に備え、一緒に住む提案をした凛太朗に、瑠奈はあろうことか凛太朗の全財産を使い込み屋敷を買うという相変わらずのロクでなしっぷりを発揮する。そして出会う次なるアーサー王候補はー「師匠!お久しぶりです」凛太朗がかつて戦い方を教えた弟子のエマ=ミシェーレ。エマに仕える“騎士”ラモラック卿の圧倒的な実力に劣勢を強いられる瑠奈は「貴方、凛太朗の身請けにいくら出す!?」まさかの保身と金儲けに走り始め!?納得できないエマは瑠奈と凛太朗を賭けて、王としての器を勝負することになりー。
変態講師陣による××な授業、学院の学生ストライキ、フェジテ・ブラックマーケットオークションなど、理不尽な毎日にグレンが振り回され!? 書き下ろしエピソードは、白犬との思い出が綴られるグレン軍属時代ーー
一面の銀世界。長期休暇を利用して、スノリア地方へやってきたグレン一行は、伝統行事の銀竜祭に参加する。そこで女学院の生徒たちと再会することになるのだが、グレン・デート権を賭けて雪合戦大会をすることに!?
生まれながらにして、すべてのことが出来すぎてしまうせいで空虚な日々を過ごす高校生、真神凛太朗。暇つぶしのため、あえて“最弱”と呼ばれる瑠奈=アルトゥールの陣営に加わり、来るべき世界の危機を救うため真なるアーサー王を決める“アーサー王継承戦”に参加することになるのだが…。「私のエクスカリバー…売って、お金に換えちゃったから」瑠奈は、聖剣を売り払い、召喚した“騎士”のケイ卿にはコスプレさせて利用したりするロクでなしで!?しかし絶望的な危機に瀕した時、瑠奈は凛太朗さえも認める強さを垣間見せー。新たなるアーサー王伝説がここに始まる!
《フェジテ最悪の三日間》を受けた富国強兵の流れによって、魔術学院に新学院長が就任する。武一辺倒の教育改革にグレンは反発するのだが……。そんな折、前の戦いの失態から、イヴが学院に左遷されてきて!?