著者 : 羊太郎
退学を回避するため、聖リリィ女学院に短期留学することになったリィエル。システィーナとルミアも參加し、さらには男子禁制の楽園でお嬢様を手玉に取ろうと、グレンも女に変身して講師として同行することに!?
「久しぶりね、グレン。会えて嬉しいわ」「はっ…俺はテメェにだけは会いたくなかったがな…ッ!」迫る『社交舞踏会』に学院が沸く中、グレンの前に因縁浅からぬかつての上司ー宮廷魔導士団特務分室の室長、イヴ=イグナイトが現れる。『社交舞踏会』に乗じた天の智慧研究会による『ルミア暗殺計画』を聞かされたグレンは、舞踏会を中止しようとするのだが…。イヴは逆にルミアを餌にした非道な作戦を提案してきてー。ルミア護衛のため、グレンは半強制的にダンス・コンペでルミアのパートナーとして優勝を目指すことに!特務分室VS天の智慧研究会、最後に微笑むのはー。
講師として頑張ることを決意した矢先の解雇宣告。クビを回避するには自腹での古代遺跡の調査が必要でー金欠のグレンが思いついた手段は…生徒を利用するという相変わらずロクでもない方法で!?天使ルミアの厚意で生徒たちの協力を得られたグレンだったが…なぜかセリカも同行することに!?遺跡に眠る世界の深淵に触れた時、家族の絆が試される!!
アルザーノ帝国魔術学院には、生徒もあきれるほどの一人のロクでなし魔術講師がいた。男の名はグレン=レーダス。授業では、蛇で女生徒たちを怖がらせて遊ぶも、その蛇に頭を噛みつかれたり…。図書館で失踪した女生徒の救助へ向かうも、怪異に怯えて、破壊呪文で図書館を吹き飛ばそうとしたり…。授業参観で珍しく真面目に授業をしようとするも、すぐにボロが出てしまう…そんな、ロクでなしな学園の日々。グレンの師であり育ての親セリカ=アルフォネアとの衝撃の出会いが綴られる『ロクでなし』シリーズ初の短編集!
「先生と私は、将来を誓い合った恋人同士だから」学修旅行後、アルザーノ魔術学院に招かれた特別講師レオス=クライトス。彼から婚約者として突然の求婚を受けたシスティーナは、グレンを言い訳に断ろうとするのだが…。「お前とくっつけば、俺、もう働かなくていいじゃんッ!」グレンは夢の無職引きこもり生活ゲットのため『逆玉』を本気で狙うロクでもない行動に出始めー。システィーナを賭けて、レオスと担当クラス同士の魔導兵団戦で決闘をすることに。決闘の裏に潜む最凶の『正義』、そして魔導士を辞めることになった過去の事件と向き合う時、グレンの下す決断とは…。
分かり合えていたはずの想いは、無残にも引き裂かれた。「…実は、わたし、あなた達の敵」「…う、嘘…嘘よ…そんな…」天の智慧研究会の魔の手により闇へと堕ちたリィエル。システィーナの説得も空しく、リィエルは親友ルミアを誘拐しー。一方、死の淵から復活を遂げたグレンは、アルベルトとの帝国軍コンビを再結成。反撃の狼煙を上げる!「…行こうか。頼りにしてるぜ、相棒」「抜かせ、誰が相棒だ。寝言は寝て言え」かつての盟友と、囚われし少女たちの奪還を目指す!
魔術競技祭後、学修旅行の行き先をクラスに告げたグレンは、男子生徒から神と崇められていた。その理由、ロクでなしを神とまで高めたその旅行先は…リゾートビーチで有名な離島。水着、お泊まりー。グレンに焚きつけられた男達は女子の露わな姿を求め、帝国軍顔負けの作戦を計画し…!?一方、男子を『馬鹿の巣』と揶揄するシスティーナは、ルミアの護衛員・編入生リィエルと仲良くしようとするも…リィエルはそれを拒絶。さらに、その不安定な心に付け入る男が訪れー。生徒を惑わす闇を払うため、グレンの力が試される!
正式に魔術講師となったグレンは、アルザーノ魔術学院で例年行われる魔術競技祭に向け、生徒たちに指示を飛ばしていた。「先生がやる気出してるんだし、私たちも頑張らなきゃね!」システィーナたちもグレンのやる気に応えるべく、優勝を目指していたのだがー当のグレンは優勝で得られる特別賞与を使った、借金返済を目論んでいただけで…!?そして訪れる競技祭。学院が熱気に包まれる中、女王を守る親衛隊に異変が…。女王を取り押さえた挙げ句、なぜかルミアを狙ってきて!?「処刑!?そんな勅命聞くか!馬鹿」拒絶された生徒を守るため、グレンの魔術が秩序を正す!