著者 : 肋兵器
「実家に帰らせていただきます」渾身の一冊を描き上げ、魔王復活を阻止することに成功したナイトとヒメ。しかしその反動からか、ナイトはスランプに陥ってしまう。進まないネームにやきもきするヒメ。そんなとき、ナイトは同じ大学に通うソラフネを愛する“文芸先輩”と出会う。プロの小説家でもある彼女に乞われ、彼女の小説同人誌にイラストを寄稿することに。ところが“文芸先輩”は、滅びの未来でヒメと対立していた“魔女”であった。彼女の依頼を受けるなど到底認められないヒメ。果たしてスランプを脱し、再び想いを滾らせることはできるのかー同人誌に懸ける青春ファンタジー!
「ずっと…ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」自分の同人誌によって、魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された同人作家のナイト。ヒメの甲斐甲斐しい協力のもと、新刊制作に取り組むのだが…「えっ、二年間で六部だけ…?」「どうして『ふゆこみ』に当選した旨を報告していないのですか?」「一日三枚イラストを描いて下さい」即売会で百部完売しないと世界が滅ぶっていうけど、この娘…厳しくない!?「自信を持って下さい。きっと売れます」同人誌にかける青春ファンタジー、制作開始!第12回GA文庫大賞“金賞”受賞。
突如として人間世界に現れた竜と呼ばれる生物。彼らと共存するため、雛谷若虎は竜を治す医者“竜医”として類稀なる才能を発揮して活躍していたー竜災“ドラグハザード”が起こるその日まで。史上最悪の医療ミスによって災害を引き起こしたとされ竜医界を追われ、事件から七年経った今でも災害跡地で孤独に暮らす。そしてある日、若虎の前に竜医を目指す三人の少女が現れる。彼女らの才能を見出し、若虎は竜医という存在に向き合いながら指導を始める…!鉄を食べてお腹を壊したり、火竜の炎で火傷をしたり…。竜ならではの症状に戸惑うことばかり…?前代未聞の竜×医療ファンタジー、ここに開幕!
幾千幾万の輪廻を超え、ユウキとセカイは真のエンディングにたどり着いた。高校生だった彼らはいつしか大人になり、酒盛りしたり就活したり、周囲の反対を押し切って同棲してみたり。裁定者として絶対的な役割を担ってきたハルコ・クルミ・おチヨの三人もまた、新たな人生を謳歌し始めている。バッドエンドの連続だったこれまでの不条理を笑い飛ばすかのように、彼らは“普通のしあわせ”を当たり前に過ごしていく。これは、たった五人でセカイと世界を救うべく足掻いてきた勇者たちに贈る、最初で最後で最高の「文句の付けようがないラブコメ」。
果てなき輪廻の果てに。数多の被験者のうち、“非人道的実験”に成功して生き延びることができたのは少女Aだけだった。世界を救う英雄たる使命を背負った少女A。周囲にあるのは無数の書物が並ぶ図書館のみー彼女の心象世界には時間も空間もない。世界救済を探るためのあらゆる可能性を、ただひたすら演算するだけの存在として、少女Aは存続していく。そんな彼女の前に突如、異物たる少年Bが現れてこう言った。「お前さ。俺と結婚しねえ?」「はい。よろしくお願いします」永遠とも思えた輪廻の果てに待つ、少女Aと少年Bの結末とは?『文句の付けようがないラブコメ』がここに終わり、そしてまた始まるー