著者 : 茶辛子
エンバーミング・マジック 魔法を殺す魔法(1)エンバーミング・マジック 魔法を殺す魔法(1)
目の前で女の子が車に撥ねられた。 その日、初めて僕は禁忌と知りながら一般人に魔法を使った。 彼女は助かったが、「破壊」以外の魔法が下手な僕は家入ナギを猫にしてしまった。 『魔法憑き』の人間は魔法を使えるようにならないと魔物になってしまう。 ……このままだと、僕がナギさんを消さなくてはならない。 彼女に魔法を使えるようになってもらうため、師匠の千歌さんにも力を借りて特訓を始める。 だが、ナギさんが呪文を唱えても魔法は発動しない。 迫るタイムリミット、何かを隠す師匠、どこかちぐはぐなナギさん。 そして僕、斬桐シズキの空白の過去。 現代の魔法使いと少女の生き方を描く、退廃的ジュブナイルファンタジー開幕!
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