著者 : 藤原祐
城島晶の父親、城島樹。虚軸発生の原因となった『仮想観測論』を作り出したその男が“無限回廊”の画策によりこの世界へと戻ってきた。晶と硝子はすべてに決着を付けるため、二人だけで樹のもとへ赴く。-悲壮な決意をその身に秘めながら。連れ去られた芹菜の行方は?津久見奏と逆絵が負った過去とは?樹の目的とは?そして、樹を虚軸へと送った本人である“無限回廊”は何故樹と行動を共にしているのか?すべての真実が白日の下に晒された時、晶と硝子が見るものは…!?破壊と再生が飽和する緊張の第6弾。
「怖かったら手を握ってもいいですよ?」「握らなくていいっ!」休日の遊園地。高校一年生の城島硝子は、表向きは従兄弟で先輩の晶と初々しくデートの真っ最中。しかしそこには、もうひと組のアブノーマルなカップルが来ていて…!?他にも、直情少女とのお弁当対決、水着だらけのドタバタ海水浴、しんみり夏祭り、ネガティブ保健教師のとぼけた日常など、「電撃hp」に連載されて大好評を博したコメディ『レジンキャストミルクフラグメント』が、書き下ろし&おまけページを加えてついに文庫化。ちょっぴりワケありな不思議少女とその仲間たちが送る抱腹絶倒な日々。
夏休みが終わり、二学期。束の間の平穏を取り戻した晶たちの前に、双子の転校生がやってきた。何故か晶に妙に懐いてくるふたりの出現は、硝子や芹菜に波紋を投げ掛けていく。しかしそんな中、突如として学園中を巻き込んだ異変が起きる。それは今までとは規模の違う、日常を真正面から侵蝕する非日常だった。否応無しに巻き込まれていく友人たち。晶と硝子は戸惑うが、敵の罠は狡猾にふたりの喉元へと牙を剥き、そしてー。事件の影に潜み、晶たちの日常を揺さぶり続けていた“無限回廊”の真の目的が遂に明らかになる!シリーズ佳境、第五弾。
二年前。それは舞鶴蜜がまだ、速見蜜という名前だった頃。ひとりぼっちだった彼女は、直川君子と出会った。無邪気で朗らかな君子は、空っぽだった蜜の心をあっという間に埋めていく。生まれて初めての友達。ずっとこの娘と一緒にいたいと、蜜は強く願っていた。-虚軸“壊れた万華鏡”が、自らの裡に取り憑くまでは。そして、二年後。現在。かつての親友を“無限回廊”に連れ去られた蜜は、硝子を奪われた城島晶と共に、反撃のため立ち上がる。ふたりは果たして、それぞれの大事なものを取り戻すことができるのか。
死んたはずの姫島姫の姿で、突然現れた“無限回廊”に、硝子は生まれかかった感情を激しく揺さぶられる。戦いへの迷い。硝子は主人であるはずの晶にさえ、友達が敵になってしまったことを言えずにいたー。そして、晶と硝子との間に見えない亀裂が広がっていく中、“無限回廊”は姫島姫の身体を使って次の一手に出る。計画の主軸は直川君子。それは同時に“壊れた万華鏡”舞鶴蜜の過去にも関わる、これまでで最悪の侵蝕だった!ほのぼの×ダークな学園アクションノベル、緊迫の第三弾。
晶と硝子が“無限回廊”の侵蝕を退けて一カ月。晶は幼馴染みの森町芹菜たちと、硝子はクラスメイトの友人たちと、それぞれ平穏な日常を送っていた。しかし、そんなある日ー晶の親友である“有識分体”柿原里緒の元へ突然、“無限回廊”が直接その姿を現す。事態は、“目覚まし時計”速見殊子や“アンノウン”佐伯ネアを巻き込み、破滅へと進んでいく。生と死の間を彷徨う者から伸びた糸と、それに絡めとられていく日常。晶たちは、再び始まった侵蝕を止めることができるのか!?穏やかな日常と狂った非日常との間で揺れ動く、ほのぼの×ダークな新感覚学園アクションノベル、シリーズ第二弾。
全一ー城島硝子。有識分体ー柿原里緒。壊れた万華鏡ー舞鶴蜜。そして、城島硝子の固定剤ー城島晶。あらゆる空想と願望の果てに産み出されたこの世ならざる世界「虚軸」。そして「虚軸」と関わり、「欠落」と引き替えに異能を手にした少年と少女たち。平穏な学園生活の裏側で、薄れた境界線が現実に爪痕を残し、世界はゆっくりと侵食されていく…。彼らの闘いが始まる!藤原祐×椋本夏夜が贈る待望の新シリーズ、遂にスタート。
“稀存種”を供犠に世界を崩壊させ、再び“純血種”のみの世界を創世しようとするエデンの計画ー。ルナとシオンは生き延びるため、決して受け入れることのできない計画を阻止すべく旅路を急ぐ。一方、完全なる破滅を願うロイドは、バベルに対して総攻撃を開始した。抗えない潮流の中、個々の思惑はそれぞれの意志を孕み、引き返せない混乱の渦を巻く。そして過去と未来は交錯し、血で血を贖う殺し合いを産むー。斃れ逝くその果てに、生き延びたその先に、彼らが掴むのは、虚無か、それとも未来か…?『ルナティック・ムーン』遂に終幕。
機械都市バベルの深層に隠された有機溶媒のプール。その水面を揺らしながら一人の少女が浸っていた。半ば狂気に犯された少女ー。だが、彼女こそが、かつて地球を荒廃に導いた“融合”の能力を持つ“稀存種”だった…。一方、ルナとシオンは作戦行動中、ロイドに捕らわれ、第3稀存種エンダの元に連れていかれる。そして、エンダから驚愕の真実を聞かされることに…。果たして、バベルは7人の“稀存種”を使い何を行おうとしていたのか!?バベルが秘す真の目的とは何か!?次巻完結に向けて、いよいよ物語はクライマックス。
森に佇む屋敷の中で、三人の変異種少女が暮らしていた。特殊な趣味を持った人々に売られるために…。だが、彼女たちの日常は、森に現れたケモノを殲滅するため、機械都市バベルからウエポンが派遣されたことにより崩れていく。そのウエポン達を排除すべく、純血至上主義組織「フルブルー」のメンバーが屋敷に向けて派兵されたのだ。さらにそこには、前回エデンを危機に陥れた「繭」の遣い手の影が…。そして、巻き起こる混乱の中、人類が未だ見ぬ“第五稀存種”が覚醒を果たす!近未来ファンタジー第3弾、登場。
第4の「稀存種」としての能力に目覚め、機械都市バベルでケモノ殱滅のためのウエポンとして慣れない生活を始めたルナ=イル。そして、前回の戦闘で負傷したため、降格してしまった変異種の少女シオン。二人は共に真の能力を発揮できず、苦悩の日々を送っていた。だが、その背後では、彼らが護るべき「村」とエデン本部とを同時に襲う大きな異変が起こりつつあった…。かつてエデンに存在していた「繭」の力とは?そして、その影に蠢く新たな「稀存種」とは?「ルナティック・ムーン」待望の続編。