著者 : 虎走かける
使節団として新世界に到達したセービルたち。しかし結果として、新世界の支配者であるダナ・リルとの戦争状態に突入してしまう。ゼロが魔術で海上に作り上げた氷の町を解放区として、セービルたちは、支配から逃れることを望む新世界の人々の受け容れを行う。ダナ・リルの半身たる存在ウツワの、生きたいという願いをかなえ、彼女をダナ・リルの手から救い出したことで、その対立は激化する。禁足地への攻撃。黒竜の飛来。そしてー折れたルーデンスの魔杖。無限の魔力を持つ深潭の魔術師セービルと、新しきを追い求める黎明の魔女ロスたちが紡ぐ、物語の行く末はー。TVアニメ化・コミカライズも大人気の本格ファンタジー、堂々のクライマックス!
“禁書館”を拠点に、魔法薬の研究者として名をはせたセービル。魔法薬は世界に広まり、誰もが気楽に魔法を使える時代が訪れた。そんなセービルにある日ロスが知らせた、違法な魔法薬の存在。それをもたらしたのは、かつてロスさえも沈んだ、誰も越えられないはずの“死の海域”を越えてきた、新世界からの来訪者だった。魔術の発展。魔力枯渇。階級制度ー明らかになる新世界の情報。そしてセービルは、ホルトやクドーといった仲間たちとともに、使節団として新世界に向かうため“死の海域”へと出航するが…!?「行くぞセブ君!新章の幕開けじゃ!」TVアニメ化・コミカライズも大人気の本格ファンタジー最新刊!
魔法学校を卒業し、学長から北部の調査依頼を受けたセービルたち。目指すは、滅んだ北の地に今なお存在するニエドラ砦ー“禁書館”。教会が禁じた本を集め続け、教会に存在を抹消された、知識の砦だ。館長からは歓迎され、特別待遇を受けるセービルたちだが、“禁書館”の魔女たちの中には、それを面白く思わないものもいるようだ。中でも挑発的なウルラという魔女と、セービルは決闘することになる。「嘘でしょ?冗談でしょう?ルラと自分が同列だと思ってる?」そして決闘の場に現れた、ウルラの“お父様”-魔術師フィアノス。だが彼は、ロスをママと呼び、彼女と結婚すると言いだして…!?アニメ化決定・コミカライズも大人気の本格ファンタジー最新刊!
「僕、ロス先生のことが好きなのかもしれない」自らの気持ちに気付き始めたセービル。それを応援しようとするホルト。動揺するロス。そしてゼロにより明かされる、魔術師“十三番”とセービルの関係。そんな中、魔女の住まうこの村に、教会の反魔女過激派の手が迫る。村に持ち込まれた、本来は北にあるべき“災厄の残滓”。なんの力も持たず、情報も与えられずやってきた、先鋒の子供。存在しているはずなのに、ロスにさえも見つけられない後続部隊。やがて戦場となる村で、少年たちは果敢に運命に立ち向かいー!?
清廉潔白な男子高校生・天音響には、人には言えない秘密があった。それはー毎晩、真面目なクラス委員にあるまじき、えっちな夢を見てしまうこと。そんな響は、大人気アイドルの蜜夢レンと出会う。彼女は実は人のいやらしい夢を食べるサキュバスであり、響が見る夢は、彼女たちにとってまるでフルコースのような美味しさらしい。そして、響はレンと契約して、彼女と同居することになり…!?これは、平凡な生活をおくりたい天音響が、奔放だけど繊細で、優しいけれどちょっと強引な年上サキュバスにグイグイに迫られてたじたじになりながら、クール系美人同級生の楽浄奏の力を借りつついちゃいちゃらぶらぶするだけのーそんなお話です。
「なんでもいいから魔法を使って、村に貢献をすること」。出されたその課題をこなすべく、それぞれ得意な事を見つけて仕事を開始する特別実習生の面々。便利屋として働くホルトと、魔法医として働くクードを補佐する魔力屋を始めたセービルだが、監督官に「それは魔法使いとしての活動ではない」と言われてしまう。再び退学の危機におちいってしまったセービルは、自分の進む道について思い悩むことに。そんなおり、魔法学校から「あの人物」が魔女の村に視察にやってきてー?巻き起こる事件!しのびよる陰謀!それに青春と恋心!?『ゼロから始める魔法の書』の虎走かけるが贈る本格ファンタジー、少年少女の成長を描く第二弾!
五百年に及ぶ教会と魔女の対立と、数年前に成立した和平。だがその陰で、対立の残滓は、まだ世界の各地に色濃く残っていたー。ウェニアス王国王立魔法学校に通う、落ちこぼれの生徒セービルは、学校入学以前の記憶を失っていた。そんな彼は、アルバス学長の命で、反魔女派の勢力が強いウェニアス王国南部に特別実習として向かうことになる。同行するのは、魔法の始まりを告げる禁書【ゼロの書】の閲覧を求める黎明の魔女ロー・クリスタスや、秀才少女のホルト、それに学校唯一の獣堕ちクドーといった、いずれも個性の強い面々だ。そして、彼らが南で出会うことになる真実とはー。『ゼロから始める魔法の書』の虎走かけるが贈る本格ファンタジー!
北の祭壇での困難を乗り越え、獣堕ちと魔女が人間と共存するため、故郷の村で念願の酒場を開いた傭兵。村に一軒しかない酒場には、村人達と、占い師として暮らすゼロの姿があった。廃村となっていた故郷の立て直しは順調に進むかと思われたが、傭兵の酒場で村人達が頭を悩ませていたのは、冬に向けての食糧確保だった。魔女と獣堕ちが暮らしている村ならではの解決策を考える二人は、ゼロが占い、傭兵が獲物を狩ることで解決しようとするのだがー。ゼロと傭兵の新生活の物語に加えて、「電撃文庫MAGAZINE」や、ウェブに掲載されたレアな短編3作も収録した特別編!
ゼロとの離別により心身共に傷を負った傭兵。自由の利かない身体に苦しむ姿に仲間達は手を差し伸べるが、傭兵はそれを拒絶し、ゼロを追いかけるべく一人で町を飛び出してしまう。命を投げ出すような傭兵の行為に激怒する神父だが、その揺るぎない決意に根負けし、傭兵を町から正式に追放する決意を固める。館長の助言に従い、“泥闇の魔女”と敵対する悪魔達の力を借りる決断を下した傭兵だが、悪魔と勝ち目のない交戦をする絶望的な事態に。しかしそれこそが、館長の狙いだった。ゼロと傭兵が旅の果てに知る、世界の真実とは一体ー。
“禁書館”で下した悪魔“万里を掌握せし千眼の哨”の力で道の先を警戒し、北のノックス大聖堂へとたどり着いたゼロと教会騎士団一行。悪魔と天才魔女のおかげで行軍は順調に進み、隊長のジェマをはじめ、騎士団のゼロたちへの意識は変わりつつあった。ノックス大聖堂の主教様へのお目通りにジェマが向かう間、傭兵たちは混乱を招かぬよう街の外で待機することに。しかし、血相を変えて戻ってきたジェマが告げたのは、救うべき“代行様”に関する真実だった。つかの間の平穏を楽しむ傭兵に、魔女であることを思い悩んでいたゼロが告げたのはー。
泥闇の魔女による悪魔召喚で、世界の半分が崩壊した。世界を救う決意をしたゼロ達は、教会騎士団とともに、北の地にあるという祭壇を目指す事に。しかし遠征部隊の隊長であるジェマは、“黒の死獣”に父を殺された過去を持っていた。しかもジェマの従卒は、傭兵の過去をよく知る男でー?“黒の死獣”の正体が傭兵であることを隠し、荒廃した世界を進軍するうち、教会騎士団は統率を失い始める。副隊長である老兵、レイラントに強く糾弾され、部隊との決別を余儀なくされるジェマ。兵の信頼を取り戻すため、ゼロ達はジェマとともに、悪魔が待ち受ける“禁書館”を目指すことになるがー。
「これより、世界を破壊する」そうしてー。世界は一夜にして変化した。その夜、眩いばかりの満月を背に悠然と空を漂う魔女を多くの者が見たと言う。そして、その言葉をきっかけに、ありとあらゆる獣堕ちたちはー。魔法国家へと変貌を遂げたウェニアス王国で主席魔法使いとなったアルバスと再会を果たしたゼロたち。きな臭い空気が漂う中、彼らの前に現れたのは、教会と魔女を五百年ぶりの聖魔戦争へと焚きつけるようとする組織“不完全なる数字”の長、“あの方”だった。その正体が明らかになるとき、世界は破滅と再生へと舵を切る。そして、ゼロが流す涙の理由とは…!?
ゼロと獣の傭兵の旅の物語は、始まりの地“ウェニアス王国”へー。“魔女”と“教会”を戦争へと導こうとする謎の組織“不完全なる数字”を追うゼロたち。一行は、ゼロの故郷である“弓月の森”を訪れるのだがー“十三番”の名前を口にした瞬間、闇に放り出されてしまう…。十三番の操る“強制召喚”によりゼロたちが導かれた場所、それは魔法国家へと変貌を遂げたウェニアス王国だった!国家主席魔法使いとなった詠月の魔女・アルバスとの邂逅を果たす一行だったが、国とアルバスを取り巻く環境はどこか不穏な空気に包まれていて…。
“ゼロの書”の拡散を目論む謎の組織“不完全なる数字”の調査のため、海運国家テルゼムを訪れたゼロたち。しかし、そこにはゼロの名を騙り、村々を襲う銀髪の魔女の噂が駆け巡っていたー。ネズミの獣堕ちである少女リーリと出会い、その身をかくまわれつつ偽ゼロの影を追うゼロたち。そんな彼らの前に、“ゼロの討伐”を命じられた教会の裁定官が現れる。“背徳”の罪状を持つ裁定官。彼女は、美しき女性を墓に生き埋めにすることが趣味の“墓堀り人”なる異名を持つ人物で…。くすぶり続ける魔女と教会の不穏な争いが静かに加速する、話題の魔法書ファンタジー第5弾が登場!
世界を破滅へ導く“ゼロの書の写本”を作り出し、世界へとばら撤いた謎の組織“不完全なる数字”。稀代の天才魔女ゼロと獣の傭兵は、その組織の情報を得るためゼロの故郷である“弓月の森”へと向かうのだが…その途中、2人が乗る貨物船は大海原の嵐にのまれてしまう。-命からがら辿り着いた地。そこは、神聖な竜が住まうと伝えられる“黒竜島”という名の火山島だった。“ゼロの書の写本”の回収を急ぐ中、思わぬ足止めをくらう2人だが、その島にはなぜか“魔法”が普及した国家が存在していて…。話題の傑作ファンタジー、第4弾!
ゼロが生み出した“魔法”の恐怖は、世界へと拡散する…。恐ろしい力を秘めた魔法の教本“ゼロの書”。その複写本が各地に流出したという噂を知ったゼロたちは、“神の奇跡”を操り民の病を次々に癒やすという、聖女フェーリアと出会う。“奇跡”の舞台である聖都アクディオスに潜入した彼らは、ついに聖都が隠し続けた闇の一面を目撃したのだった。真実を知ってしまったゼロと獣の傭兵。彼らは、聖女の暗殺未遂という事実無根の罪を着せられ、命からがら逃げ出すのだがー。“聖女”か“魔女”か。聖都の秘密が暴かれる、傑作ファンタジー第3弾!
“ゼロの書”がもたらす魔法の恐怖は、まだ終わっていなかった…。人々が“魔法”の存在を知らない時代。世界を滅ぼしかねない魔法の指南書“ゼロの書”を生み出してしまった魔女ゼロ。その危険な魔法書に、複写本が存在する可能性を知った彼女は、獣の傭兵とともに魔法拡散を防ぐ旅へと出発する。大陸の噂と富が集まる海路の重要拠点・クレイオン共和国を訪れたゼロと傭兵。彼らは“神の奇跡”で民を病から救うという、美しき聖女の噂を耳にするのだった。きな臭い“神の奇跡”にゼロの魔法が関わっていると踏んだ2人は、市民に崇められる聖女を追い、広大な湖に浮かぶ聖都アクディオスを目指すのだがー。第20回電撃小説大賞・大賞受賞作、第2弾!
教会歴526年ー。世界には魔女がいて『魔術』が存在していた。そして、世界はまだ『魔法』を知らなかった。そんな時代、人々に“獣堕ち”と蔑まれる半人半獣の傭兵がいた。日々、人間になることを夢見る彼だったが、その数奇な運命を一人の魔女が一変させる。「-戻りたいのか?人間に。ならば傭兵、我輩の護衛になってくれ」ゼロと名乗る魔女は、使い方しだいでは世界を滅ぼしかねない魔法書“ゼロの書”を何者かに盗まれ、それを探す旅の途中だという。傭兵は、人間の姿にしてもらうことを条件に、大ッ嫌いな魔女の護衛を引き受けるのだが、禁断の魔法書をめぐって人々の思惑が絡み合い…。第20回電撃小説大賞・大賞受賞作!