著者 : 虚淵玄
アイゼンフリューゲル 2アイゼンフリューゲル 2
「始まっちまったぞ。宣戦布告してきやがった!」ただならぬクルツの剣幕に、カールの最悪の予想は確信に変わる。きっと、開戦と同時にブリッツフォーゲルは軍部に強制的に接収されてしまう。北極圏での帝凰龍との対決以来、ブリッツフォーゲルの前に現れる龍はいない。蒼穹の中、孤独なカールは操縦桿を握りしめ、あの煌々たる輝きを思い出す。“何故、飛ぶのか”“何故、挑むのか”…帝凰龍と対決をしたあのとき、カールは『彼』にそう問われたような気がしてならないー。
アイゼンフリューゲルアイゼンフリューゲル
高速レシプロ機エトピリカの操縦桿を握りながらカール・シュニッツは目を懲らした。眩いほどに輝く一対の翼。鱗粉のように撤き散らされる光の礫。それは、未だ人類が到達できない領域の存在ー虹龍の雄姿だった。「彼らが舞うあの大空の彼方は、痛みも悲しみもない場所に違いない」いまもなおカールはそう信じてやまないー。これはまだ、龍の翼に神秘があった頃の物語。遥かなる神々の領域を目指した挑戦者たちの記録。ニトロプラスの名作『吸血殱鬼ヴェドゴニア』『沙耶の唄』で知られる伝説のタッグが復活。完全オリジナル新作始動。
ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ
ロックこと岡島緑郎は、日本の商社マンだったが、南シナ海へ出張中に海賊まがいの運び屋“ラグーン商会”のメンツに誘拐された。あてにしていた会社にあっさり見捨てられた岡島は、一念発起して改造魚雷艇“ブラック・ラグーン号”の見習い水夫に転職。ダッチ、レヴィ、ベニーらの仲間に加わり、アジアの海を駆けめぐることに…。血と硝煙の匂い漂う無法者の街ロアナプラを舞台に、手に負えぬ野獣どもが暴れ回る冒険大活劇、人気大爆発の「月刊サンデーGX」連載作を、巨匠シナリオライター・虚淵玄が完全オリジナルストーリーで小説化!レヴィも驚愕の史上“最悪”な刺客どもが、ロアナプラに上陸する。