著者 : 諏訪真弘
部位戦争ーー開戦 TIPS 1回死亡、耳の血肉カウントーー1 味山只人は死んだ。しかしてなお続く人知竜の侵蝕。 そんな地獄と成ったバベル島に現れたのは、耳の怪物。否ーー耳男(味山只人)と成った凡人だった。 ありふれたご都合主義最高のトゥルーハッピーグランドエンドルートを目指す味山は、人の身を捨て“耳”となり、戦場を蹂躙する。 だがそんな時、大規模魔術式“慈愛”を発動させた来瞳が姿を現し……? 「殺しに来たぞ、バカ脳みそ」 「殺されに来たんですね。耳の予備、いえ、耳男」 今はまだ凡人である探索者が、やがて絶対最強へと至る冒険譚、第4幕!
「人知竜」侵蝕。その日、バベル島は崩壊したーー。 凡人探索者である味山只人の活躍によって、最強の化け物、接触禁止指定怪物種参號“耳の怪物”は退けられた。 そしてバベル島に訪れた再びの平穏。だがそれは、束の間のものでしかなかった……。 腑分けされた部位“脳みそ”保持者である人知竜の魔の手。 それは味山、そして現代最強の英雄であるアレタすらも知らないうちに侵蝕していた。 そしてついに、人類をーー味山を抹殺せんと、人知竜によるバベル島攻略戦が開始されるーー! 「俺を、生かせ……寄越せ、全部、寄越せえええええ、クソ耳いいいい」 今はまだ凡人である探索者が、やがて絶対最強へと至る冒険譚、第3幕!
「走る」を極めるべく、少年は神狼のもとへーー。 凄腕魔法使い・マリベルのもとで「走ること」に活かせる魔法を磨き、ついに父から、貴族としてではなく自由に生きる許可を得たウィニング。 ある日、彼は従者のロウレンたちが魔法学園の入学試験を受けると聞き、興味本位で王都についていく。そこでウィニングは、なぜか第三王女・リスティアに後押しされるまま、試験を受けることに。彼は一次試験で、持ち前の「走ること」に特化した魔法で周囲を驚愕させるのだった。 そんなウィニングの異才に気づいた魔法学の権威・イザベラは、かつて国を救った伝説の神狼のもとへ彼を導く。ウィニングは神狼から世界を変える力すら持つ「星魔法」を教わるが、彼はそれを走りに活かすことしか考えていなかった……。
その凡人が挑むは、最強の怪物ーー! 凡人である味山只人を含む各国の探索者が、行方不明となったトオヤマナルヒト捜索の指名依頼を受けて訪れた第二階層“大草原地帯”。 そこに突如出現したのは最強の化け物、接触禁止指定怪物種参號“耳の怪物”でーー!? 【攻略のヒントを聞く異能】が味山に示したルートはしかも、そのどれもが「仲間の死」が確定するという絶望的なもの。 だが味山はヒントにはない、「誰ひとり死なない」ルートを征く覚悟を決め……!? 「リベンジマッチだクソ耳。ここで会ったが100 年目。全力でーー始末する」 今はまだ凡人である探索者が、やがて絶対最強へと至る冒険譚、第2幕!
「今度こそーー思いっきり走り回る!!」 生まれつき足が不自由だった男は、ある日、異世界に転生した。子爵家の長男・ウィニングとして生まれ変わった彼は、前世で叶えられなかった夢ーー自由に走ることを決意する。 ウィニングは、この世界に存在する魔法が、走りに活かせそうだと気づく。しかし己の体に表れた紋章から、彼は魔法の才能には恵まれなかったことが判明する。 ウィニングの父は、彼を領主として育てようとする。しかし彼は、貴族としての生き方に興味を示さず、さらに特定の分野でのみだが、目を見張るような魔法の力を見せる。育て方を迷った父は、彼の教育を凄腕魔法使いに任せることにした。そんなウィニングの見せる偏った魔法が、やがて彼の「走ること」に対する偏執的なこだわりに端を発していることが明らかになっていき……。 ただ走ることに夢中な少年は、二度目の人生を好きに生きたい! 第7回カクヨムWeb小説コンテスト・異世界ファンタジー部門特別賞受賞作。 プロローグ 一章 天才か変態か 二章 主従訓練 三章 それぞれの夢 四章 分岐点 エピローグ
最弱の凡人がーー世界を圧倒する! ダンジョン「バベルの大穴」が存在し、人智を超えた「怪物」が存在するこの世界において、味山只人(あじやまただひと)は凡人の探索者。 そんな彼がある事件をきっかけに宿したのは【攻略のヒントを聞く異能】!? 相棒である最強の探索者アレタ・アシュフィールドに助けられる毎日で、周囲からは「アレタの腰巾着」と揶揄される味山だが、彼は知ることになる。 【攻略のヒントを聞く異能】とともに得た【腑分けされた部位"耳"の力】。 それはいつか世界を亡ぼし、数多の英雄すら倒しうる最強の力であることにーー! 今はまだ凡人である探索者が、やがて絶対最強へと至る冒険譚、ここに開幕!