著者 : 遊兎ルコ
香魅堂奇譚 三(3)香魅堂奇譚 三(3)
相変わらず閑古鳥の鳴く「香魅堂」に、麻衣の友人・千夏の紹介を受けたという大学助教授の五十嵐が訪れる。五十嵐は辰巳の香の知識と嗅覚で研究を手伝って欲しいと言う。大学最奥にある五十嵐の研究室には、様々な犬種の犬がいた。五十嵐の研究とは、犬の嗅覚で人間を診断するというものだった。たくさんの犬の中で、一匹の黒い犬が突如辰巳に吠えかかる。それは死を予言するモリーという犬で…?そして再び現れる戌亥。京都を支配する“死の恐怖”とはー?
香魅堂奇譚 二(2)香魅堂奇譚 二(2)
京都最大の祭に向け、賑わい活気づく千年の都。しかし水面下では、謎の多い殺人事件が連鎖的に起こっていた。点と点を繋ぐのは、十代目当主辰巳が営む老舗の香舗“香魅堂”を訪れるお客たち。京都ローカル誌編集者の佐世子、陶芸師の晶、府警刑事の古賀…。除香師である辰巳は、いつものように彼らの悩みを香で解決していく。そのうちに事件を繋ぐある要素に気がついて…?魑魅魍魎を従えて、暗躍する犯人。祇園祭の夜ー美しき幻想の宵山がはじまる。
香魅堂奇譚香魅堂奇譚
千年の都、京都に居を構えるお香専門店“香魅堂”。異常に優れた嗅覚を持つ人間嫌いの十代目店主・辰巳は、「霊なんて存在しない」と言い放つ霊魂否定派なのだが、なぜか彼のもとにはオカルト事件ばかり持ち込まれ…。それもそのはず。香魅堂は代々お香で心霊現象を鎮める「除香師」を生業にしているのだ。しかし、霊を視ず、霊を信じない辰巳は、どのようにして事件を解決するのかー?香りたなびく京都オカルト奇譚。
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