著者 : 鈴木大輔
またしても為された再構築。新たな世界で桐長ユウキに割り振られた役割は、これまで敵だったはずの九十九機関の側に立つこと。しかも彼は、神鳴沢セカイを使役して世界を救う使命を帯びていた。苦痛に満ちた“お務め”を果たすことに疲弊しているセカイは、ユウキに対して冷え切った態度を取るが、ユウキはあくまでも忠実に役割を果たしていく。そうするうちに、縮まるはずのなかったふたりの関係はゆっくりと変化していくのだった。そんな折、とある一夜の出来事が、彼らの距離を急速に近づけていくことになるのだがー
再構築された世界でも惹かれ合った優樹と世界。世界は次第に学校にも溶け込んでゆき、彼らの平穏な日々は今度こそ続いていくーと思われたが。世界の態度はどこか煮え切らず、優樹は不審を抱いていた。そんなある日、おチヨによって世界と世界の秘密は暴かれ、無情にも決断の刻が迫りつつあることを知らされる。九十九機関から逃れるためにあらゆる手段を使った逃避行の末、辿り着いたのはとある港町の修道院。そこでささやかな“願い”を果たそうとする二人を待ち受ける運命とはー
神鳴沢セカイは死に、世界は作り替えられ、桐島優樹の通う高校に世界が転校してくるところから再び物語が始まった。改変前の記憶がないふたりは何事もなかったかのようにまた出会い、優樹は身体の弱い世界が高校に行くための手伝いをするようになる。ある時は登校の途中で、またある時は授業の途中で。体調悪化による早退を何度も繰り返すものの、世界は着実に『普通の高校生』に近づいていった。そんな折、彼女の上履きが何者かの手によって隠される騒動が起きる。陰湿な行為に優樹は激怒するが、世界が示した反応は思いもよらないものでー
“千年を生きる神”神鳴沢セカイは、銀髪赤眼の美少女。世間知らずで尊大で、見た目は幼いのに酒と葉巻をたしなみ、一日中お屋敷で本を読んで過ごしている。彼女の“生贄”として捧げられた高校生・桐島ユウキ。『生贄になる代わりに何でも言うことを聞いてやろう』と言われた彼はこう願い出たー「神鳴沢セカイさん。俺と結婚してください」。そして始まるふたりの生活だがー穏やかで他愛のない日々は、やがて世界が抱える恐るべき秘密によって狂い始めていく。どこまでも純粋な愛の喜劇。決して果てることのない物語がここに始まる!
人生初の『朝帰り』によるドタバタはもう語り尽くす事が出来ないのだけれど、それはまたしても本を読んでもらうしかないとして、ついにリリアナ祭がスタートした。僕のミッションは銀兵衛主催イベントの手伝い、那須原さんが企画した『アナとあっきー夫婦漫才ショー』の出演、そして秋子が運営する『新藤光一郎サイン会』の対処だ。他にも随時、実行委員のヘルプや生徒会メンバーとしての役割もあることだろう。さらにもっとも厄介なミッションが、僕が関わりたくない人間ナンバーワンである鷹ノ宮御幸さんをおもてなしすることだった。さらなる波乱が巻き起こるブラコン妹ラブコメ第11弾!
“ありさが僕の布団に全裸で潜り込んでいた事件”は、すったもんだの末になんとか解決を見た。解決というか単なる保留、先送りという気がしなくもないけど。…ともあれ、夏休みである。海に山、夏祭りに花火と、楽しいイベントに事欠かないこの季節。僕たち学生寮メンバーは、海の家で住み込みのアルバイトをすることに。いつもと違う環境であの娘やこの娘の意外な一面が見れたり、一度きりの夏をおおいに謳歌する僕たちだったけど…僕には大きな落とし穴が待っていたわけで。-ついにあの秘密がバレる!?盛りだくさんの夏休み編。