著者 : 鍋島テツヒロ
人類的不都合要因ー“ヒューマンエラー”を持つ御鷹一と白羽渡鳥。因縁を断つことに成功し平穏を得た渡鳥は、憧れ続けた学校という「日常」のために、一の通う紅稜高校に転入することにする。そして迎えた転校初日。一が待つ教室にやってきたのは、渡鳥ーのほかにもう一人、美しい少女。彼女の名前はラウ・フローリア。淑やかで社交的なラウと、対照的に不器用な渡鳥ではあったが二人はしっかりクラスに馴染んでいく。初登校を終え、興奮しきりの渡鳥をなだめながら帰宅していると、ラウが現れる。その雰囲気は学校とは似ても似つかぬものだった。しかもその口から「エラー」という単語が発せられー!?学園ファンタジーアクション、第2弾!
「諸君に、帰る場所はない。故に、進む以外に道はない」新天地を求め、クラジウス騎士団と共に、改宗宣言のあった異教徒の町カザンに入植したクースラたち。異教徒の技術を得るため、まずは騎士団の手が伸びる前に、町に残る文献を読みあさることにする。そこでクースラたちは、カザンに残る竜の伝説を知る。そんな中クースラたちは、新たな工房を得ることに成功。カザンの町で、仲間四人での穏やかな生活が始まるかと思われた。だがその矢先、彼らにある過酷な運命が降りかかりー?竜の伝説が残る町で、クースラたちは大きな決断を迫られる。シリーズ第4弾!
夏目霧姫の飼い犬として、読書に励む日々を送る俺、春海和人。その元同級生である映見が、助けを求めて駆け込んできた。って何があった!?そして何故そこからアイドルプロデュース対決が始まるの!?『犬にも衣装』、夏野に心を読まれ、思考ダダ漏れ→おしおきの理不尽な立場に身を置く俺。しかしある日突然、夏野の心の声が聞こえてきた!?日頃の復讐、いや下克上のチャンスか!?『犬心忘るべからず』他、俺とおかしな奴らの騒々しい日常を描く、短編集第3弾!
ついにカザンの町への入植を許されたクースラたち。鍛冶屋組合の少女イリーネと共に、グルベッティの町を出る準備を始める。しかしその最中、ウェランドが、“錬金術師ではない”という疑いを掛けられ、入植団に加われない危機に陥ってしまう。最初は放っておくしかないと思っていたクースラだが、「仲間を大事にしたい」というフェネシスの熱意に打たれ、ウェランドを助け出す決心をする。そして、“自分たちが錬金術師であること”を証明する方法を探り始めるのだが、これがなかなか難題でー?眠らない錬金術師と白い修道女が贈る本格ファンタジー、シリーズ第3弾。
下宿先へと向かうため十数年ぶりの空の旅を終えた御鷹一は、空港で大きなカバンを服代わりに着た不思議な少女、トトリと出会う。変ないきさつから同行することになってしまった一たちは、突如として完全武装した集団からの襲撃を受けてしまう。それはトトリが持つ「不都合要因」-ヒューマンエラーが原因だった。トトリを引き渡せば危害を加えないと言われるが、自らもまた「エラー」を持つ一は、トトリを護ることを決意するー!第2回講談社ラノベ文庫新人賞“優秀賞”受賞、不都合を抱えた少年と少女の運命の出会いにより物語が動き出す。
異教徒最大の鉱山の町カザンに、近々入植があると気づいた錬金術師のクースラとウェランド。それは、工房のある町グルベッティが戦争の最前線ではなくなることを意味していた。二人はなんとかカザン入植の波に乗るべく、手柄を立てようと画策する。そんな時、二人のもとに“伝説の金属ダマスカス鋼”の噂が舞い込んでくる。どうやら鍛冶屋組合の若き長である少女イリーネが、その金属の秘密を知っているというのだがー。眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、その「先」の世界を目指すファンタジー。シリーズ第2弾。