著者 : 鍋島テツヒロ
新藤裕也は十六歳で勇者として異世界へ召喚された。それから十五年。歴代の勇者の中で最も魔王に肉薄し、最高の勇者と呼ばれたユウヤも、今では三十一歳の平凡なおっさん。自称『何でも屋』として、薬草摘みや天井の雨漏りの修理などで日銭を稼ぎながら、冴えないおっさんには不釣り合いな美人の侍女とともに、今日も王都の問題を解決している。「母の形見を探してほしいんです」そんなユウヤの元に、少女からの依頼が舞い込んだ。どうやら母親の形見の髪飾りを、王都の壁外で落としてしまったらしい。壁の外は魔物が跋扈する世界。ユウヤは依頼人の少女と一緒に、髪飾りを失くしたと思われる場所を訪れるのだがー!?『神殺し』のウメ種が贈る、最高の勇者のその後を描いた異世界便利屋ストーリー開幕!
アシュレイの実兄エリオットをザディアスの魔手より解き放ったテオドールは、母・リサの故郷であるシルヴァトリア王都・ヴィネスドーラへと向かう。そこで彼は知ることになった、かつて魔人と戦った魔術師「古き血統」のこと。そしてリサもそれに名を連ね、「封印の巫女」と呼ばれていたことをー。そんな中、テオドールの前にザディアスが姿わ現す。かつてリサを陥れ、今その謀略でもってシルヴァトリアを我が物にしようとするザディアス。テオドールは、遠い異国の地において戦いに身を投じる。シルヴァトリア王国のため、そして母に代わって仇敵を討つために。一方ザディアスは、自身の野望成就のため、半人半竜の異形の姿となりテオドールに襲いかかるのだった。転生×魔法バトルファンタジー、第9弾!
高位魔人・蝕姫アルヴェリンデを撃破し、ジルボルト侯爵と高位精霊テフラを助けたテオドール。テオドールへの礼として火山の精霊テフラは儀式場に温泉を生み出した。豊富で良質な湯を前に、テオドールはタームウィルズを温泉街にすることを試みる。現代知識を活かした前例のない温泉施設を建設する中、ヘルフリート王子が来訪。テオドールに相談があるというのだが、その内容は姉であるローズマリーにも予想外のもので…!?施設完成後、ステファニア姫の護衛として、テオドールは母の故郷である魔法王国シルヴァトリアへと向かうことに。道中、王太子ザディアの忠実な部下、仮面の魔法騎士・ベネディクトと遭遇。魔人との関係を問うべく同行を求めるが、拒絶され戦闘になる。戦いの最中に落ちたベネディクトの仮面、その下に隠されていた真実とはー。書き下ろし番外編「仮面の魔法騎士」も収録。転生×魔法バトルファンタジー、第8弾!
プロシアで起きた問題を解決し、お祭りも終わりをむかえた後、俺はいつものようにのんびり過ごしていた。竜王たちと地下に発生した新たなダンジョンをピクニック感覚で攻略したり、手に入れた新素材で新たなゴーレムを作成して実験したり、毎日を強くなりながら楽しんでいた。だがある日、ディアネイアと共に謎の少女が現れる。どうやら少女は有名なアイドルであるらしいのだが、訪れる街に水害などの災厄をもたらす、厄病神と言われる存在だった。しかもその正体はヘスティらと同じ竜王らしく…!?疫病神アイドルの歌が巻き起こす騒動の行方は!?最強の自宅警備員がおくる、無敵で素敵で、悠々自適な異世界スローライフ、超安定の第5巻!
数々の強力な上位魔人を退けてきたテオドールは、ついにその存在を“化け物”と評され、魔人達の最大の障害と目されるに至る。一方、シーラの両親の仇を討ったテオドール達は、更なる戦力の増強を目指し、本格的に炎熱城砦の攻略に乗り出すのであった。しかしその途中、テオドールは王城の北の塔へ呼び出される。そこで見たものは、いつもの勝気な表情から一変し、まるで人形のように生気のない様子の王女・ローズマリーの姿。どうやら彼女の魂は、罠の仕掛けられていた古文書に囚われてしまったらしい。ローズマリーを救うため、テオドールは単身古文書の世界へ乗り込むが…!?転生×魔法バトルファンタジー第7弾!書き下ろし番外編収録。
巨大な竜王の落下を楽々止めて街を救った俺は、街で開催するという祭りを楽しみにしていた。そんな中、祭りの準備と運営に追われるディアネイアのもとに、第一王女とその近衛の竜王が訪れる。なんでも王都防衛の要である四大精霊が逃げ出したとのことだ。そして、その精霊らは祭りを開催しているこの街にいるらしい。ディアネイアたちは四苦八苦しながら精霊を集めていく。だが精霊の力は予想外の暴走をして、祭りで賑わう街を滅亡のピンチに陥れてしまう。しかしその時その街ではひょんなことから魔力を更に強めた俺が、祭りを楽しんでいる最中でありー!?最強の魔力で全てを救う無敵の異世界マイホーム生活、第4巻!!!
惜しみない拍手と称賛の歓声に包まれながら、境界劇場における初演奏会の幕を閉じたテオドール達。成功の余韻に酔いしれつつ開催した打ち上げも、現代知識を活かした料理に舌鼓を打ち、カードゲームに興じる人々で溢れ返るという、十分な手応えを感じさせるものとなった。そして、翌日。クラウディアの信頼を得たテオドールは、ついに彼女から迷宮のー世界の秘密を明かされる。真実を知ってなお彼女と世界を救うことを誓ったテオドールだが、クラウディアから思いも掛けない申し出が!?「命を賭けてもらうならー私も私の全てを差し出すわ」シーラとイルムヒルトの幼少時代を描く書き下ろし番外編「孤児院の夕暮れ」も収録。転生×魔法バトルファンタジー、第6弾!
長い戦争が終わり、晴れて無職となった流浪の剣匠アルナルド。仕事を求めて渡った新大陸にて彼が出会った修道女は…かつて「戦鬼」として戦場を恐怖に陥れた魔導兵士ウルスラその人でー!?「お前、お前は…ウルスラ、か?」「違います」時代遅れの剣士アルナルドと元・最強の魔法兵器にして敬虔な修道士ウルスラ、そして伝説に名高い魔女王のへっぽこ娘・ファウスタが繰り広げるヒロイック・ファンタジーが開幕する!!前代未聞な物理無双の殴りクレリックがまかり通る、この物語の行方はーさあ、どうなる!?
ダンジョンマスターを余裕で倒した俺は、自宅を狙う輩を適当に追い払ったり、地下に湧いた温泉を利用して露天風呂を作ったり、街の姫が渡してきた土地に別荘を建てたり、自由な異世界マイホーム生活を楽しんでいた。そんな時、街に新たな問題が発生する。街を潰すほど巨大な竜が市街地に落下してくるという。街の姫・ディアネイアは勿論、竜王のヘスティですら慌てる程の騒ぎだ。けれど、俺の平穏で楽しい生活はその程度で揺らぎはしない!街にどんなヤツが降ってきても、軽く跳ね飛ばして、平和な別荘地を作り上げるだけだ!世界最強の魔力を持つ男の、無敵で楽しい異世界マイホーム生活、安心・安全・超安定の第3巻!!!
竜王の襲撃も無事乗り越えて、まったりライフを続ける俺。ヘスティも加わって、家を魔力でリフォームしたり楽しく過ごしていたが、世界有数の魔力スポットである俺の家を狙う連中はまだまだいて…!?
前世の記憶と卓越した魔術技能で、再び王位簒奪の企みを阻止したテオドール=ガートナー。彼は世界の秘密を知る少女・クラウディアとの邂逅を果たし、魔人討伐に向けての協力関係を築く。魔人を崇拝し、人間を生贄に捧げる「デュオベリス教団」。その信徒が現れたことを知ったテオドールは、彼らの狙いに孤児院が含まれていることを予見する。孤児院は、イルムヒルトとシーラー大切な仲間達が育った場所。そして、子供達が異種族や友好的な魔物と手を取り合えることを信じて建てた、女神シュアスの希望でもある。早速警戒にあたるテオドールの前に現れたのは、美しく残酷な吸血鬼ヴァージニア。そしてー人間社会に浴け込み暗躍する魔人、黒骸のガルディニスだった。転生×魔法バトルファンタジー、第5弾!テオドールとグレイス、リサの過去を描く書き下ろし番外編「遠い日の思い出」も収録。
日課となった変身ヒーロー【ロリコン】の引き取りのため、警察署へ赴いた総一。英雄達の更生の難しさに頭を抱えていたところに、災厄は訪れた。ある英雄を殺すためやってきたという幼女ノエミ。忽然と消失したフダラク荘。そして神託により三度【みたび】告げられた世界滅亡の危機! 巨大なる力の衝突という言葉に、ノエミと英雄の戦いを思い浮かべる総一だったが、事態は想像を超え、英雄同士が己の欲望を懸けぶつかり合う未曾有の危機にーー!? 元英雄の救世コメディ第3巻!!
クラジウス騎士団からの追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族“白き者”たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。空からやってきた“白き者”たちの伝承。その真相を明らかにすることで、クースラは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのかー全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。仲間たちとの実験と研鑽の日々に、どこか心地よさを覚え始めるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだったー。
何やかんやで世界の危機を回避した、フダラク荘の英雄(?)達。しかし、次の災厄はすぐそこに迫っていた! 日常に忍び寄る異変。その原因はーー英雄に!? かつてその著作で世界を救った天才作家が関係しているらしいという情報を得て、まずは話を聞こうとする総一だったが、彼女は、何故かアパート内に存在したダンジョンの奥に引き籠もっているという。世界の命運を懸け、総一は勇者と魔王を連れてダンジョン攻略に挑む……!! ダメ人間の救世コメディ第2巻!!
錬金術師たちの次なる目的地は、太陽の召喚により一夜で滅んだというアッバスの町。クースラは、長く旅を続けていく中で巡り合った旅の同伴者たちに、居心地の良さを感じていた。その気持ちを振り払うかのように、天使が残した『太陽の欠片』の調査を始めるクースラの前に、書籍商を名乗る男フィルが現れる。フィルもまた異端審問官アブレアが残した伝説の足跡を追っており、アッバスの町に古くから伝わる『白い悪魔の生贄の儀式』こそがその手がかりではないかと語る。儀式が行われる祭壇を調査するうちに、伝説の真相に近づいていくクースラたち。だがその時、思いもよらない事態が彼らを待ち受けてー?
仙人、魔女、錬金術師、妖怪、魔物、忍者、陰陽師……かつて隆盛を誇るも現在絶滅寸前の彼ら《遺存種》--山峰大央は天狗の末裔。許嫁にして最後の魔女・柳口円と、《遺存種》だけの集まり故か世にも珍しき品々が取引される競売会に出向いた。そこで出会った少女・美緑と保護者を自認する仙人・我王院界善。《最後の大仙》と呼ばれる界善の依頼で美緑を預かることになった二人だが、それ以来智天使の襲撃を受けたり、味方のはずの界善まで大央を挑発し始めたーー困惑のなか調査を進めるうち、美緑と《生命の実》と呼ばれるものとのつながりに気づく大央たちだが……!? 世界の背後で蠢く謎と不思議を追い求めて、博物論的オリエンタルファンタジー第2巻登場!