著者 : 鏑木カヅキ
魔法がない世界で、一から魔法を生み出すことに成功したシオン。彼は世界を襲った『怠惰病』蔓延の災厄に対しても、魔力を使い治療法を確立したのだった。 その功績をもって王都に招聘されたシオンは、女王ラクシュアに治療法を候補者へ教え広めるよう命じられる。しかし、選ばれた候補者は周辺各国から集められた貴族階級の若者ばかり。平民出自のシオンにとって、身分や文化に差がある候補者たちの教師役を務めるのは簡単なことではなく……。『魔力』という聞いたこともない力を懐疑的な彼らに、シオンが最初に教えるのはーー!? 「皆さんーーこれが魔力です」 一癖ある問題児たち、国政を見据える女王、そしてシオン付きとなった引っ込み思案の侍女……シオンは人々に希望の光を示せるか!? 転換の第三弾、開幕!
魔法のない異世界に転生したシオン。彼は魔法を現実のものとするべく研究を続け、その成長の中で様々な魔法を生み出すことに成功した。ある日、姉のマリーが王国各地で流行する謎の病『怠惰病』によって倒れてしまう。原因不明の病で治療法も確立されておらず、憔悴するシオン。だが彼はマリーの様子を見て、『魔力』と『怠惰病』には関連があるのではと気づく。シオンは医師見習い、魔物学者、護衛騎士の三人と協力し、魔力を使った治療法の研究を進めることになるがー。「みんな心配しないで。安心して、僕が姉さんを救うから」見えない魔物、謎の病ー変わりゆく世界でシオンは『魔法』で大切な人を守れるか。激動の第二弾、開幕!
魔法への憧れを抱いたまま死んだ男は、気づくと異世界でシオンという名の赤ん坊に生まれ変わっていた。異世界ならば魔法が使えるかもしれないと期待に胸膨らませつつ成長した彼は、期待に反してその世界には魔法が存在しないと知る。絶望するシオンだったが、ある日姉のマリーと訪れた湖で彼は“まるで魔法のような”不可思議な現象を目撃してー。「諦めるにはまだ早い。魔法がないなら、自分で作ればいい!」シオンは魔法の研究を始め、周囲を巻き込みながら着実に前進していく。飛び出す炎、走る稲妻ーすべては前世からの夢である『魔法』を使うために!目指すは異世界魔法のパイオニア!?浪漫を求めて、少年は異世界を生きる!
ドラゴン討伐を終えた日下部虎次。新たに仲間になった剣崎円花と共に、オーガス勇国の中心地レメアルへ上陸する。到着後、虎次達は図書館での調査班と街中での情報収集班に分かれて行動する。普段は冷静沈着な円花だったが、蔵書の山を見ると目の色が変わる。あまりの変貌ぶりに驚きと呆れを抑えきれない虎次と莉依。やがて探している日本人、八重樫愛果が城にいるという情報が入る。そんな中、レメアルのオーガス城で、勇王ロメルの演説が始まる。それはオーガス全域において催される勇王祭の開催演説だった。虎次達には関係のないことだった、その時までは。勇王ロメルの傍らには、ある日本人が立っていたのだー。
皇帝の魔の手から逃れた日下部虎次と仲間達は、辺見朱夏の案内で、亜人であるネコネ族の集落にたどり着いた。長であるバーバの厚意で、しばらく集落で過ごすことに。やがて、元皇女であるサラ・サラディーン・エシュトが周囲との軋轢を生むようになっていた。やるべきことをせず居丈高なサラに対して誰もが不満を抱き、特に結城八重は爆発寸前。虎次自身にもくすぶる思いがあった。また、一行は変装魔術の使えるネコネ族のニースと行動を共にする。追われる身となった虎次達は、変装しなければならなかった。他の日本人達を捜すため、日本に戻る手段を探すために、商業都市リーンガムへ向かうのだがー。
日下部虎次は乗っていた飛行機が墜落して、意識を失ってしまう。目を覚ますと、機内に一人取り残されていた。外に出た虎次は、事故から生き延びたのに、崩れてきた飛行機の翼に潰されて死んでしまうーかに思えた。が、虎次は機内で目を覚ます。それは死して生き返る能力、リスボーンによるものだった。非現実的な状況に混乱しながらも再び外に出るが、今度は異形の存在、魔物に殺されてしまう。またも機内で生き返った虎次は、ここが異世界であり、自分に異能が宿ったことを理解したのだったー。