著者 : 長月達平
短編集第十三弾が描くのは、王選に至るまでの過去の物語と、水の都から先の物語。そして剣狼の国で新たに歩み始めた鬼族の少女の自分探しの道筋ーー。まだエミリアが自分の騎士と巡り合う前の『KING SELECTION First Contact』。『金獅子』と『太陽姫』の水門都市後の動向を描く二本に、未知なる自分に戸惑うレムの『暫定レムの疑心暗鬼』。決して歴史に残る出来事としては語られない男女の出会いを描く『Once Upon a Time in ASTREA』--。 「プリシラさんは厳しくても、道理を曲げる人ではないと、今は知っていますから」 全編Web未掲載の本編を彩る物語。--あなたを待っている。世界は片時も立ち止まらずに。
明らかになったアルデバラン一味の目的地と、恐るべき権能。囚われたナツキ・スバルを救い、彼らの目的を挫くため、エミリア陣営とフェルト陣営の混成軍『アルデバスターズ』は最後の総力戦へ挑む。『アルデバスターズ』の切り札で分断されたアルデバラン一味もまた、世界を敵に回してでも叶えたい願いのため、それぞれが死力を尽くす。『後追い星』と『昴星』の戦いは終局、鍵を握る『紅桜』と『英雄の介添え人』が、今、激突するーー! 「私が、なんと呼ばれているか知っているか。--貴様は決してこの道を、一人にはならない」 大人気Web小説、代償と研鑽の四十二幕。過去・現在・未来、全部の私であなたに会いたい。
世界を敵に回すと宣言し、ナツキ・スバルの身柄を捕らえ、『剣聖』ラインハルトさえも封殺したアルデバラン。王都で囚われの大罪司教を解放した彼を阻むため、闇に潜んだ無数の目が送り込むのは、雪を引き連れた『氷結の魔女』だった。アルデバランとその共犯者たちとの熾烈な戦いが続く中、スバルの『死者の書』を読んだペトラもまた、その渦中へ追いつくために、傍観者であり続けた一人の男の力を借りようと、覚悟の証に対価を差し出しーー、 「わかってたけどね。--わたしには、世界を動かせる『可能性』があるってっ」 大人気Web小説、願いと対価の四十一幕。わたしの全部があなたへの、愛と恋でできている。
短編集第十二弾に描かれるは、過去を物語る三つの断片。 青き日のユリウス・ユークリウスが、初任務で出会った赤毛の少女と事件の解決に挑む『First Mission』。 若かりしロズワール・L・メイザースが共犯者たちと共に、王国と帝国を揺るがす『人狼』を取り巻く陰謀に立ち向かう『Once Upon a Time in LUGUNICA II』。 そしてアルがヴォラキアのシノビであるヤエ・テンゼンと共に暗躍する『紅炎の守護者』--。 「ヤエ、手出しすんな。そいつには、やってもらうことがある」「--お望みのままに」 全編Web未掲載の過去を綴る物語。--歩んだ道が誇りとなり、誇りが志を支える剣となる。
プレアデス監視塔に向かったナツキ・スバル一行を裏切り、世界を敵に回すと宣言したアルーー否、アルデバラン。立ちはだかる『剣聖』ラインハルトと死闘を演じるアルデバランは、無数の"機会"と"作戦"を以て世界最強の牙城へ挑む。最果ての地で始まった戦いは、四百年前の伝承を再現するかの如く、やがては『剣聖』以外の伝説をも巻き込んで、その混迷を深めていく。全ては『後追い星』として、世界を救うために呪われた男の願い通りに。 「--はい。僕は、彼ら三人と一度に手を繋ぐこともできない『剣聖』です」 大人気Web小説、最強と最恐の四十幕。--君と同じ灰になる。何もかもを終わらせて。
時は数十年前、最悪の内戦と呼ばれた『亜人戦争』終結後のルグニカ王国で、再び『剣鬼』と『剣聖』の物語が始まる。王国転覆を目論み、戦渦の拡大を画策する『破滅願望』ストライド。戦争の傷跡色濃い王国で暗躍する敵を追い、苦戦を重ねるヴィルヘルムだったが、同時期にテレシアの懐妊が発覚する。愛する妻と王国、そして生まれてくる子どもと、守るべきもののために剣を持つヴィルヘルムは、王国最大の戦い『邪龍討滅戦』へ挑むーー! 「愛してるわ、ヴィルヘルム。……あなたは?」 歌い継がれる物語、『剣鬼』と『剣聖』の最終章。--言葉にしなかった愛が、この剣に宿る。
短編集第十一弾、描かれるのは『水門都市』プリステラへ至る物語。複数の視点から紡がれるそれぞれの覚悟と決意、ナツキ・スバルと近くて遠い彼らの日々の詰め合わせが、この世界の見せ方をきっと変えるーーそれは過去の物語、それは努力の物語、それは献身の物語、それは哀切の物語、それは萌芽の物語、それは情熱の物語、それは緋色の物語。 数々の物語が教えてくれる、これはまだまだたくさんの人が知らない異世界生活。 「それに何より、僕が恥を雪がなくてはならない相手は他にいる。--僕自身だ」 Web未掲載の物語をまとめた一冊。--どうぞ知ってください。あなただけでも僕たちを。
ヴォラキア帝国を襲った『大災』との戦いの決着、それはナツキ・スバルの心に癒えない傷を刻み込んだ。一人、また一人と焔のもたらした夜明けに顔を上げていく中、ついに一行は懐かしのルグニカ王国へと帰還する。剣狼の国を離れ、親竜の国へ戻ったスバルたちは、しかし休む暇もなく次なる冒険へ旅立つこととなる。それは失意の同郷者の心を慰めるための旅。今再び砂の海を越え、ナツキ・スバルは『賢者』の消えた塔へと足を踏み入れるーー。 「始めるよ、先生。--オレがオレであるために」 大人気Web小説、喪失と衝動の三十九幕。--もう、君はどこにもいない。だからオレは。
ヴォラキア帝国の希望を背負い、滅亡の担い手である『大災』と戦い続けるナツキ・スバル。ついに己の造物目的を果たした『魔女』は、変わり果てた姿で最後の勝負を挑んでくる。次々と切られる手札は滅びへのカウントを進め、時計の針がゼロへ至るとき、慈悲と慈愛の焔が帝国を覆い尽くす。長きにわたる戦いの決着、夜明けと共に訪れる朝焼けを追い越す空に、一人でも多くの誰かと辿り着くため、今、剣狼の群れの心は一つになるーー。 「世界は妾にとって、都合の良いようにできておる。--そら見よ、また妾の勝ちじゃ」 大人気Web小説、愛情と情愛の三十八幕。焔のように生きよ。世界はかくも美しいのだから。
ヴォラキア帝国の存亡をかけ、『魔女』率いる屍人の軍勢との最終局面へ突入するナツキ・スバル。城塞都市が大軍の足止めに籠城戦をする中、スバルたちは『大災』の狙いを挫くため、再び帝都の五つの頂点の攻略へ挑む。龍虎相搏ち、雷鳴が大地に轟き、天空は氷炎に支配され、茨の冠に狼牙が迫り、燃える慈愛が妄執を打つ。いずれも世界の終わりを描くような激闘、その果てにスバルたちは宿願の成就を望むスピンクスの虚ろな眼と対峙してーー。 「幸せな夢を見ている暇なんてありません。--辛く苦しく、愛しい現実が待っているので」 大人気Web小説、死闘と切愛の三十七幕。そこにあなたがいないなら、私は世界を望まない。
短編集第十弾は、多くの人間の思惑と陰謀が渦巻く物語。王選候補者であるフェルトと騎士のラインハルトを主人公に、五大都市の黒社会との激闘を描く『フランダース騒乱』。現代に蘇った『魔女』オメガが、二人の連れの少女と共に極寒の雪の山荘に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件の解決に奔走する『One Wild Night』。 本編だけじゃ知り尽くせない、それは彼女たちに巻き起こる他にはない異世界生活。 「--ひょっとすると、殺人鬼はワタシたち全員を殺すつもりなのかもしれないね」 全編Web未掲載。出会いがあれば別れがある。それを知るための物語が、ここにもある。
死者の軍勢に襲われるヴォラキア帝国で、屍人への対抗手段を手に入れたナツキ・スバル。一方、辿り着いた城塞都市でチシャの遺した情報から、アベルは屍人を率いる『魔女』スピンクスがもたらす『大災』の真の狙いを看破する。迫る帝国の滅亡を止めるため、スバルたちは決戦へ臨む覚悟を決める。同じ頃、帝都でセシルスと合流したアルは、囚われのプリシラを救い出し、あとに続くものたちの道を作るため、再び都の城壁の攻略を目指す。 「愛を罰せよと? --そのような無粋な行い、する方が惨めであろうよ」 大人気Web小説、天命と選択の三十六幕。誰の眼があろうとも、この道を往くは我一人ーー。
短編集第九弾、それは強い信頼で結ばれた人々の絆の物語。ユークリウス兄弟を中心に、アナスタシア陣営が美術品の真贋を巡る。『聖域』を出たばかりのガーフィールとフレデリカ姉弟の、水入らずの波乱万丈デート。そしてヴォラキア帝国の大内乱の舞台裏、皇帝さえ予期せぬ戦力となったナツキ・シュバルツ率いる『プレアデス戦団』の結成秘話ーー! 色鮮やかに語られる、ナツキ・スバルと仲間たちの、かけがえのない異世界生活。 「姉と弟、水入らずでデートを楽しんでこいよ! 俺とベア子みたいに!」 全編Web未掲載! たとえ『死に戻り』できたって、積み上げた日々はゼロにできない。
ヴォラキア帝国との同盟を結び、屍人の軍勢たる『大災』と戦う決意を固めるナツキ・スバル。合流したアナスタシアたちを加え、襲いくる屍人の追撃を躱す一行にもたらされる光明、それは災いの訪れさえ予見した『星詠み』の天命だった。天命を切っ掛けに、向き合うときがきた。スバルとレム、そしてルイとの三人で始まった帝国での物語に。赦されざる罪人と蘇りし死者、一度は外れたモノたちに願いを抱く権利があるか、その瞳に資格を問うーー。 「--これは、過去に取り残された私たちと、あなたたちとの絶滅戦争なのよぉ」 大人気Web小説、贖罪と再生の三十五幕。どうか安らかに。祈りを込めてあなたを『喰らう』。
ついに合流したベアトリスと共に、激戦の渦中にある帝都で連れ去られたレムと再会したナツキ・スバル。第三勢力の介入に揺れる都市から撤退を決めたスバルだったが、そこに協力を持ちかけてきたのは、因縁深き帝国兵トッド・ファングだった。奇しくもスバルと同じく帝都の放棄を決断するヴィンセント、被害の拡大を阻止したいエミリアと、それぞれの思惑に従う『九神将』。今、未曽有の危難たる『大災』が、帝国の滅びに指をかけるーー。 「どこまでが貴様の描いた絵だ? ナツキ・スバル。--親竜王国の『星詠み』よ」 大人気Web小説、赦しと断罪の三十四幕。相手が誰でも手を伸ばす。俺が俺であるために。
今回の「Re:zeropedia」は第四章〜第六章(10巻〜25巻)の内容を完全網羅! 王選を競い合う各陣営の現状に加え、大罪の魔女に大罪司教、伝説の三英傑からちょっと残念な吟遊詩人に至るまで、物語を彩るキャラクターたちのデータを徹底分析! ストーリー解説では、<死に戻り>チャートでスバルの『死』を辿りながら、『聖域』の死闘、水門都市プリステラの決戦、プレアデス監視塔の激闘を詳細に解説! フルカラー24ページにわたるキャラクターイラストギャラリーも収録! さらには第七章の舞台・神聖ヴォラキア帝国に関連する外伝も大特集! まだまだ続く『リゼロ』の物語ーー予習も復習もしたい『強欲』なあなたへ。 これさえ読めば全てがわかる、無敵の『リゼロ事典』を再びお届けです!
佳境に入る帝都決戦、ヴォラキア帝国を巡る戦いについに参戦したナツキ・スバルと剣奴たちは、西から戦場を蹂躙する。各戦場に次々と加わる援軍が攻防戦の戦況を塗り替え、目前となった決着の時ーー真贋二人の皇帝は、水晶宮で対峙する。互いが抱いた目的のため、玉座を譲らんとする二人のヴィンセント。『星詠み』の語った天命の瞬間が迫る中、ヴォラキア全土を巻き込んだ謀略の真実と、彼方より訪れる『大災』の正体が明らかになりーー、 「では僕が答えをあげましょう。そういうのはですね。--伏線というんです!」 大人気Web小説、波乱と破綻の七章完結。--続けよう。伏線の開示と、帝国の終焉を。
消えたナツキ・スバルとレムの行方を追い、ヴォラキア帝国へと入ったエミリアと仲間たち。安否の知れないスバルたちを案じる思いと裏腹に、戦火は日に日に帝国を焼いていく。追いやった偽皇帝と追いやられた皇帝の思惑、帝国中に広まる反乱の兆しはついに決壊の時を迎え、帝都ルプガナを舞台に帝国史に残る大乱の幕が切って落とされる。始まった戦いの中、奔走するエミリアたちに立ちはだかるのは、城壁を守る帝国最強の守護者たちでーー。 「手を貸してください。--この戦場のチャンネルは、僕が支配します」 大人気Web小説、謀略と血風の三十二幕。--狼共、幸せか? 愛し合うより殺し合いが。
短編集第八弾、それは波乱の本編と並行して語られる物語。消えたナツキ・スバルとレムの捜索に、ヴォラキア帝国へ乗り込むために奮闘するエミリア一行。因縁の故郷への里帰り、疎まれて陰に追いやられたものたちの慟哭、そして古き血を巡る理不尽な異類婚姻譚ー。箸休めにはナツキ・スバル不在の、それでも和気藹々としたエミリア陣営の日常を綴る二篇の物語。頭からお尻まで、丸々エミリア陣営だけの一冊。「困ってた人をすごーくたくさん助けてきたの!」「俺の知らない今日一日で!?」全篇Web未掲載!-あなたのくれた時間の全部と、あなたを想う時間の全部を。